競技志向でなくても絶対やるべき!新しい漕ぎ方に出会ったファンライダー加藤さんがRetül Fitを勧める理由

競技志向でなくても絶対やるべき!新しい漕ぎ方に出会ったファンライダー加藤さんがRetül Fitを勧める理由

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聞き手:小田島 今回バイクフィッティングのRetül Fit(リトゥール フィット)を受けられた 加藤 悦代さん は6年ほどのサイクリング歴とのことですが、普段のライディングスタイルから教えてください。

ライダー:加藤さん(移行敬称略)
とにかく最近乗るのが楽しくて、楽しくて。時間を見つけては乗っています。
100km以上乗ることもありますが、時間の都合もあり、多いのは50~60kmぐらいのライドですね。平日は通勤で短時間は乗っていますが、ほとんどが週末のライドです。

小田島 加藤さんのSNS を拝見するとコミュニティライドというのでしょうか、仲間と乗りに行くことも楽しんでられるようですね。

>> 加藤さんのインスタグラム

加藤  SNSを通じて知り合った仲間と新しい場所に乗りに行くのも楽しみの一つです。上りに苦手意識があって、グループだと山頂でみんなを待たせるのが嫌だな、と思っていました。今はだいぶ付いて行けるようになったこともあって、楽しくて仕方ないといった感じです。

山中湖パノラマ台にて愛車のRoubaix SL8 Expertと

小田島 今回Retül Fitを受けてみたい、と思われたきっかけは何かあったのですか?

加藤  Specialized Riderになったのをきっかけに「Retül Fitというサービスを知った」というのが一番です。Mt. 富士ヒルクライムや耐久レースなどレースに出場したことこそありますが、レーサーという訳でもないので。バイクフィットの必要性を考えたことがありませんでした。

小田島 では、ライドの悩みなどはなかった?

加藤  今まで幾つかのロードバイクを乗ってきましたが、乗り換えるタイミングで膝の痛み、お尻の疲労感など、気になる事があるにはありました。そんな時は、自分でサドルの高さを調節してやりくりしていました。これまで一度もフィッティングを受けたことがなかったので、乗り方が合っているのかもわからなくて。答え合わせをするような感覚でRetül Fitを希望しました。

クリートの微妙な位置調整が、膝の軌道を整えスムーズなペダリングを生む

小田島 実際Retül Fitを受けてみて、まずフィットの3時間ほどの過程で面白かったこと、意外だったことなどはありましたか?

加藤  こんな細かいところを色々見るんだ、と驚きました。
今まで自分で調整していたのはサドルの高さだけでしたが、フィットではクリートの幅や位置、サドルの前後位置、ハンドルの高さなど自分では調節したことのなかったところまで細かくみてもらいました。

ペダリング中の関節角度をリアルタイムで数値として確認できる

小田島 Retül Fitで使用するフィットバイクMüve SLはサドル位置、ハンドル位置、クランク長など、人間の身体とバイクが接するあらゆるポイントの位置をダイヤル一つで簡単に変えられます。さらに、身体に取り付けたセンサーで、ペダリング中の関節角度をリアルタイムで数値化します。
ペダリングしながらバイクポジションを変えていき、その結果現れる関節角度の変化をリアルタイムで追えるのです。

客観的な数字と、ペダリングしているライダーの主観的な感覚を擦り合わせながら、理想のポジションで漕いでいる自分を体験できるのが特徴です。

小田島 加藤さんはかなり大幅にサドル位置が変わりました。ペダリングにも変化が見られると思いますが、フィットルームで漕いでみた新しいポジションの印象はいかがでしたか?

加藤  私の場合、今回はかなりサドルの高さが変わったので、こんなに上げても大丈夫なんだ?!と正直びっくりしました。ペダリングは驚くことに軽くなりました。膝の可動域が前より広くなって、窮屈さがなくなりました。これが理想のポジションのひとつだと言われて漕いでみると、今までのポジションとは違った身体の使い方になって、とても良いきっかけになったと思います。それに、サドルが上がると自転車がよりカッコよく見えるので嬉しいです!

体に発光マーカーを取り付け、精度の高い受光機で3D位置を読み取る

小田島 初めてのロードバイクでは足が地面につきやすいよう、低めのサドルポジションから始めることが多いですよね。それ自体は間違えではないのですが、乗り降りに慣れた後もポジションの見直しをせずにいると、窮屈なポジションを「当たり前」と感じて乗り続けてしまう

そうすると本来のパフォーマンスを引き出せないだけでなく、怪我のリスクも高まります。乗りなれたら、一度フィッティングを受けてみることを全てのライダーにお勧めしています。

小田島 では、実際に走ってみての感想はいかがでしたか?

6年間乗り続けてきたポジションから新しいポジションに慣れるまでには少し時間がかかったかもしれません。

加藤  実際にバイクのポジションを変えて乗り始めた瞬間から、「え!すごい楽に脚がまわる!」でした。もともとサドルが低めだったのですが、かなり上がった事でお腹と太ももの間に余裕ができて、漕いでいてラクさを感じました。
50km、100kmと距離を伸ばしてみて、今までより脚の疲れを感じないことに驚きました。先日、「今のポジションに慣れたら、もっとサドルを上げられるかもしれないよ」と言われた時にさらに驚きました。自己流では絶対想像できない範囲だったので、フィッティングをして本来の位置を知ることにより、身体の疲れ方が違ってもっと遠くに行ってみたくなりました。

導き出されたポジションをZinと呼ばれるデバイスで測定し、数値化する

小田島  まだRetül Fit(リトゥールフィット)を受けたことのない人にRetül Fitってどんなサービス?と聞かれたら、加藤さんならどのように答えますか?

加藤  レースに出たり競技思考の方はもちろんですが、私みたいに趣味で自転車を楽しむ人もフィッティングを受けてみたら絶対に発見がたくさんあると思います!自分の身体の事をたくさんみてもらえるタイミングはあまりないので自分の身体のことを知れるし、それに自分に合った自転車のポジションはまさに唯一無二!ポジションがこれで正しいのか?わからなかったら絶対やるべき!

◇◇◇
小田島  今回はお話を聞かせてくださり、ありがとうございました。
これから筋力や体の使い方が変われば、股関節角度のバランスも変わっていきます。

継続して加藤さんのライドに並走するように、都度バイクポジションのチェックをさせてもらえればフィッターとして幸いです。


ライダー:加藤 悦代

Tarmac SL4、Aethos、Roubaix SL8と3台のSpecializedバイクを乗り継ぐライダー。2023年より、Specialized Riderとしてスペシャライズドジャパンと契約。スペシャライズドで乗る楽しさを広く伝えている。Instagramは@picnic_cycle

聞き手:小田島梨絵

スペシャライズド・ジャパンのSpecialized University所属。元スペシャライズド契約アスリートとして国内外のMTBレースおよびロードレースに出場。ライダー経験を活かし、Retül Fitのフィッター養成講座を担当する。

撮影協力:スペシャライズド 厚木
https://www.sbcbicycle.com/shop-atsugi.html