覚えておきたいスポーツバイクの応急処置対応

覚えておきたいスポーツバイクの応急処置対応

ライド中にもしものトラブルが発生した際に、安全にご自宅や自転車販売店まで移動する応急処置の方法をご紹介致します。

どんなトラブルの際にも、まずは「安全な場所へ移動すること」を心がけてください。

車体が転倒した時の対処法

走行中や、駐輪場などに停めている時に転倒した際の対処法。

  

車体が転倒した時に最初にご確認いただきたい箇所になります。

ディレイラーハンガー(後ろの変速機の取り付け部分の金属パーツ)の確認

  

上の写真のように変速機のディレイラーハンガーが内側に曲がっていないか。

曲がった状態で軽いギア位置(内側)に変速機を動かすとチェーンがスプロケット(後ろのギアの歯)内側に落ちてしまいます。そうなるとチェーンが外せなくなり走行ができなくなります。

  

ディレイラーハンガーが内側に曲がっていた場合

変速機を一番内側のギアの位置には動かさずに、変速操作をしないでご自宅、自転車販売店に向かいましょう。

チェーンが外れた際の対処法

乗車時に変速操作をしていて、チェーンがギア板から外れた際の対処法。

チェーンが内側に落ちてしまった時

走行中に前側の変速機を外側から内側のギアに落とした際に、チェーンが内側に落ちた場合。
わりと多く発生しがちなトラブルです。

チェーンが落ちたと感じた瞬間にペダルを漕ぐのをやめて停車します。
目視でチェーンの脱落を確認。

※注意※
チェーンが外れた際にペダルを漕いでしまうと、フレームとクランクの隙間に嚙みこんで外せなくなる場合があるので、無理に漕ぐ行為はやめましょう。

  

後ろの変速機のプーリーケージを上から下に押してチェーンのテンションを緩めます。

  

左手で後ろの変速機のプーリーケージを下に押しチェーンのテンションを緩めます。
その状態で前の内側に落ちたチェーンを下側からつかみチェーンをギアに乗せます。

  

前側のギアを元の位置に戻したら、クランクを回して、後ろのホイールが正常に動くか確認をしましょう。

  

問題なく動いたのを確認してから乗車しましょう。

ブレーキ・シフトワイヤーが切れた際の対処法

走行中にブレーキ・シフトワイヤーが切れた際の対処法になります。

ワイヤーの切れた場所を特定しましょう

ブレーキ・シフトワイヤーが切れている部分の事例はこちら。

▪ ブレーキ・変速レバーの根元
▪ 前後変速機・ブレーキのワイヤー固定部分
▪ リアディレーラーのアウターワイヤーに何かを引っ掛けた
▪ ワイヤーの劣化

ブレーキの動作が悪いと思った際の確認事項

自転車に乗っていて安全にもっとも関係してくるのがブレーキです。

ブレーキが走行中に効かなくなると、走行時のスピードの減速や停止ができなくなり事故につながります。
ブレーキの効きが悪い場合は速やかに走行をやめ自転車販売店にて修理をお願いいたします。


ブレーキの動作が悪いと思ったらブレーキシュー・パッドの減り具合を確認しましょう。
定期的にブレーキシュー・パッドの確認をして消耗していれば、交換をしましょう。

ブレーキシュー・パッドの交換目安

  

ブレーキシューの場合、シューの溝が無くなる手前での交換をおすすめします。

  

ブレーキパッドの場合、パッドの厚みが0.5mm以下で交換をおすすめします。

ブレーキシュー・パッドの交換時期の確認はお気軽にお問い合わせください。

パンクした時の対処法

  

走行中にパンクをした際の対処法になります。

チューブ入りタイヤの場合の「チューブ交換の手順」

こちらのリンクをご覧ください。細かく修理方法が記載されています。

ライド中のパンクもこれで安心!簡単にできるパンク修理方法と修理キットのご紹介

チューブレスタイヤ・シーラントで穴がふせげない場合の応急処置

チューブレスタイヤはパンクの穴を埋めるシーラントを入れて使用されていますが、もしシーラントで穴が埋めれない場合は応急処置として、中にチューブを入れて走行する手段もございます。

 

 

タイヤレバーを使いビードを外します。

タイヤレバーは樹脂製のタイヤレバーを使用しましょう。

  

チューブレスバルブを外します

 

シーラントの取り扱い

そのままでチューブをいれても大丈夫ですが、汚れるのが嫌な場合はシーラントを掃除してからチューブを入れましょう。

 

タイヤに異物が刺さっていないかを確認して刺さってあれば除去しましょう。

この除去ができていないと、チューブを入れても再びパンクする可能性が高くなります。
少し手間ですが、タイヤ全体を触ってチェックしてみてください(怪我にはお気をつけください)

チューブを入れる前に少しチューブに空気を入れてから取り付けをします。

  

ビードを入れてチューブがビードからはみ出ていなければ空気を入れて作業完了です。

以上はあくまでも応急処置になりますので、チューブを入れて走行可能になれば修理にお持ちください。
その他にチューブレスタイヤの取り付け方の記事もございます。

ロードチューブレスタイヤってどうやって取り付けするの?

いずれのトラブルの場合も、落ち着いてまず安全な場所に移動して実践してみてください。

トラブルは無いに越したことはありませんが、必ず防げるものではありません。
基本の応急処置が頭に入っていれば安心ですね。
また、このページをブックマークしておくなどご活用ください。

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