ロードバイクのシフト(変速)操作をマスターしよう

ロードバイクのシフト(変速)操作をマスターしよう

ロードバイクはブレーキ・シフト一体型のレバーで変速操作を行います。

スペシャライズドのロードバイクでは、SHIMANOやSRAMのコンポーネントを採用し、モーターで動かす電動式シフト、ワイヤーの張りで動かす機械式シフトがあります。

今回はそのロードバイクのシフト/変速操作の方法について詳しく解説いたします。
初めてロードバイクに乗る方ぜひ参考にしてください。

【変速の名称を下記とします】

▪ フロント変速:ギアが2枚の仕様が多く、平地や登りなどの違いで適正なギアをチョイスする。
▪ アウター:大きいギアで、速い速度でもペダリングしやすい大きいチェーンリングのギア。
▪ インナー:小さいギアで、登りなど速度がゆっくりな時にペダリングしやすい小さいチェーンリングのギア。
▪ リア変速:ギアがモデルにより9枚から12枚とありますが、走り出しなど速度変化などで適正なギアをチョイスする。
▪ トップ:走り出しから速度が速くなってきた時に変更していく重たい小さいスプロケットのギア。
▪ ロー:走り出しや徐々に登りになってきた時に変更していく軽く回しやすい大きいスプロケットのギア。

共通の注意点と、各コンポーネントで特有の注意点があるので、ご紹介していきます。

 

共通の注意点

変速を行う時には、軽くペダリングしながらシフト(変速)操作をして下さい。

チェーンがスムーズに次のギアへ移り変わる事を意識します。

トルクの強いペダリングや、ペダリングをせずチェーンが動いていないと、ディレーラーやチェーン、ディレーラーハンガーにストレスがかかり、パーツ損傷につながる恐れがあります。

信号などで停まる際には、次走り出しやすいギアに変速しておきます。

 

SHIMANO のシフト(変速)操作

SHIMANO 電動変速 Di2

Di2操作はレバーサイドにあるボタンで操作し、ディレーラーはモーターで動きます。

 

・リア変速

ハンドル右のシフトスイッチで、リアの変速操作が出来ます。

ハンドル右の赤いシフトスイッチ操作で、ロー側へチェーンが移動してシフトダウンとなります。

ハンドル右の青いシフトスイッチ操作で、トップ側へチェーンが移動してシフトアップとなります。

 

・フロント変速

ハンドル左のシフトスイッチで、フロントの変速操作が出来ます。

ハンドル左の赤いシフトスイッチ操作で、インナーへチェーンが移動してシフトダウンとなります。

ハンドル左の青いシフトスイッチ操作で、アウターへチェーンが移動してシフトアップとなります。

 

30分間スイッチ操作をしなかった場合、その後の1回目のスイッチ操作では変速しません。

次のスイッチ操作から変速します。

 

充電が少なくなるとフロントディレーラーから動かなくなります。

完全に充電が切れるとリアディレーラーも動かなくなります。

 

SHIMANOのアプリ E-TUBE PROJECTでスマートフォンと連携すると、カスタマイズや一部ファームウェアアップデートが出来ます。

使用の際は、スマートフォンの充電や通信環境にご注意下さい。

SHIMANO E-TUBE PROJECTはこちら

 

セミシンクロナイズドシフトやシンクロナイズドシフトなどの機能もあります。

シフトスイッチの設定を変える事も可能です。

 

SHIMANO MECHANICAL

機械式の変速操作はブレーキレバーと一体型の変速レバーで操作し、ワイヤーを引っ張って変速します。

 

・リア変速

ハンドル右のシフトレバーで、リアの変速操作が出来ます。

ハンドル右の赤いシフトレバー操作で、ロー側へチェーンが移動してシフトダウンとなります。

シフトレバーを赤い矢印2コマ分を操作すると、1操作で2段シフトダウンする事が出来ます。

ハンドル右の青いシフトレバー操作で、トップ側へチェーンが移動してシフトアップとなります。 

 

・フロント変速

ハンドル左のシフトレバーで、フロントの変速操作が出来ます。

フロントの変速操作は、リアの変速操作よりもレバーを大きく押すと変速しやすいです。

ハンドル左の赤いシフトレバー操作で、インナーへチェーンが移動してシフトダウンとなります。

ハンドル左の青いシフトレバー操作で、アウターへチェーンが移動してシフトアップとなります。

チェーンがアウターへ完全に乗ってからレバーを離します。

 

・トリム操作 音鳴り防止機構

フロントディレーラーとチェーンが接触し 音鳴りが発生した場合はトリム操作を行うと解消します。

チェーンの位置がフロントがアウター、リアがロー側数枚分にある時に、フロントディレーラーとチェーンが接触している場合に、ハンドル左の赤いシフトレバーを”あたりがあるぐらい”の操作を押すと、フロントディレーラーが内側に少し入るので、チェーンとの間隔が広くなります。

リアをトップ側にシフトアップして、フロントディレーラーとチェーンが接触してしまう場合は、青いレバー操作で、チェーンとの間隔が広くします。

チェーンの位置がフロントがインナー、リアがトップ側数枚分にある時はチェーンのテンションが弱くなるなどチェーントラブルの可能性が高くなるので、フロントをアウターに変速して下さい。

チェーンが当たる場合にはトリム操作で音が鳴りにくくする事は出来ます。

 

SRAM のシフト(変速)操作

SRAM e-tap

電動変速操作はレバーサイドにあるボタンで操作し、ディレーラーはモーターで動きます。

 

・リア変速

ハンドル左右のシフトスイッチで、リアの変速操作が出来ます。

ハンドル左の赤いシフトスイッチ操作で、ロー側へチェーンが移動してシフトダウンとなります。

ハンドル右の青いシフトスイッチ操作で、トップ側へチェーンが移動してシフトアップとなります。

 

・フロント変速

ハンドル左右のシフトスイッチで、フロントの変速操作が出来ます。

アウターにチェーンがある時に、ハンドル左右の赤と青のシフトスイッチを同時に押すと、ローへ移動してシフトダウンとなります。

インナーにチェーンがある時に、ハンドル左右の赤と青のシフトスイッチを同時に押すと、トップへチェーンが移動してシフトアップとなります。

 

SRAMのアプリでスマートフォンと連携すると、カスタマイズや一部ファームウェアアップデートが出来ます。

使用の際は、スマートフォンの充電や通信環境にご注意下さい。

SRAM AXSはこちら

 

SRAM MECHANICAL

機械式の変速操作はブレーキレバーの後ろの変速レバーで操作し、ワイヤーを引っ張って変速します。

 

・リア変速

ハンドル右のシフトレバーで、リアの変速操作が出来ます。

ハンドル右の青いシフトレバー操作で、”カチッカチッ”と大きくストロークするとロー側へチェーンが移動してシフトダウンとなります。

ハンドル右の青いシフトレバー操作で、”カチッ”と小さくストロークするとトップ側へチェーンが移動してシフトアップとなります。

 

・フロント変速

ハンドル左のシフトレバーで、フロントの変速操作が出来ます。

ハンドル右の赤いシフトレバー操作で、”カチッ”と小さくストロークするとインナーへチェーンが移動してシフトダウンとなります。

ハンドル右の赤いシフトレバー操作で、”カチッカチッ”と大きくストロークするとアウターへチェーンが移動してシフトアップとなります。

チェーンがアウターへ完全に乗ってからレバーを離します。

 

スピードや勾配に合わせて安定したペダリングが出来るようにシフト(変速)の操作を身に付けるとロングライドでもストレスフリーで走る事が出来ます。

またチェーントラブルや、パーツの寿命が短くならないように意識して操作しましょう。

 

【関連リンク】

▶ そもそも、シフト(変速)操作とは?
▶ MTB・ACTIVEのシフト(変速)操作をマスターしよう 
▶ e-Bikeならではの操作説明

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