バイクの車検、オーバーホールに出しましょう

バイクの車検、オーバーホールに出しましょう

大切なバイクと一緒にサイクリングに出かけることは、私たちライダーにとっては、自分は世界一幸せだという気持ちになるかもしれません。

ではバイクの気持ちはどうでしょう。あなたのバイクはハッピーでしょうか?

バイクにとってみれば、1~2年に一度バイクの車検のような【オーバーホール(OHとも書きます)】を行うことはとても大切です。

乗る頻度にもよりますが、オーバーホール(1~2年一回)と定期的な点検(数ヶ月ごと)をすることで、安全で快適かつ長く愛車に乗り続けることが可能となります。

ここでは、定期的なメンテナンスとはことなる“オーバーホール”の重要性についてご案内いたします。

オーバーホールはなぜ重要性か

オーバーホールは安心&快適な走行と安全な制動性を確保するために重要です。
スポーツバイクは、一般車に比べて精密パーツが大変多いです。
普段のメンテナンスでは見きれない場所を重点的にメンテナンスできるのがオーバーホール。
全てのパーツをフレームから取外し分解のうえ、消耗や傷のチェックを行い、交換が必要なパーツは新調そして洗浄。グリスアップを行い、それらを再度組付けて、愛車を最善の状態に仕上げます。このように、プロに任せるオーバーホールを行う前と行った後では、見た目も乗り心地もはっきりと違いを感じて頂けることでしょう。
きっと、新車の頃を思い出して頂けるまでに性能が回復するので大変価値のあるメンテナンスとなります。

オーバーホールの作業手順

それでは、実際のオーバーホールの作業の手順を見ていきましょう。

全体の流れ

1.  バイクからパーツを外し、フレームの洗浄とチェック
2. パーツの洗浄、調整、消耗部品交換
3. ホイールの振れ取り調整、スポークテンション確認
4. ハブ内部洗浄、フリーボディー調整、グリースアップ
5. 各部分のベアリングの洗浄、グリースアップ
6. 機械式変速部分のアウター、インナーワイヤー交換と調整(Di2やe-tapはバージョン確認、更新)
7. ワイヤータイプのブレーキ部分/アウター、インナーワイヤー交換と調整、消耗部品交換(磨耗状態の確認)
8. 油圧ブレーキはブレーキオイル交換、ブレーキパッドやローター交換(磨耗状態の確認) 他

大きな流れはこのような形です。多くの細かい工程を持って作業いたします。

オーバーホールの作業の一部を写真付きでご紹介

ここからは、実際どのような作業をするのか、写真を交えて1部ご紹介いたします。

①クランクや変速部分
分解→洗浄→グリースアップ→摩耗チェック

これにより変速はスムーズになり、異音も無くなり、BBベアリングが軽くなります。

  

②ドライブトレインとホイール部分
分解→洗浄→グリースアップ→消耗品交換→調整

新車の時の様なスムーズな走り心地になります。

        

上記のように、ひとつひとつバラし作業いたしますので、通常3〜4週間程愛車をお預かりさせて頂きます。(期間は変動する可能性あり)

また、普段からマメにメンテナンスに出されている方にむいている、「セミオーバホール」という、オーバーホールより少し簡易な点検もございます。
詳細は「メンテナンス」ページをご参考にしてください。


メンテナンス

オーバーホールは、ライダーの安全を守り、バイクの耐久性を伸ばし、快適な自転車ライドをしていただくために、とても大切なメンテナンスサービスです。

ご利用のお客様は冬場など、雪等でバイクに乗れない期間にオーバーホールに出される方が多いですが、ご自身の良いタイミングで、オーバーホールに出しましょう。
きっとあなたの愛車も喜ぶこと間違いありません。

【テック豆知織・専門用語を解説】

BBベアリング

クランクと車体の間に付けているのパーツです。
クランクはこのBBベアリングが回ることでスムーズに動きます。

ドライブトレイン

(ディレーラー、クランク、スプロケット、チェーンなど自転車を前方に動かすためのパーツ部分)
ドライブトレイン drive train また駆動部分の意味です。

グリースアップ

グリースとはクリーム状の潤滑油です。
各パーツの潤滑、サビ防止、水分隔離、砂が泥の侵入防止の為、グリースはベアリングや各パーツ連結部分と動くの箇所に付けます。

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