ウルフパック、再び日本へ! 宇都宮ジャパンカップ2024プレビュー

ウルフパック、再び日本へ! 宇都宮ジャパンカップ2024プレビュー

  • ニュース

ワールドツアーに次ぐプロシリーズに認定される日本で唯一のワンデーレース、宇都宮ジャパンカップサイクルロードレース。

世界のトップレースで活躍する選手たちが参戦する宇都宮ジャパンカップに、今年もスーダル・クイックステップが出場する。

スーダル・クイックステップの選手たちが使用するTarmac SL8について詳しく>

スーダル・クイックステップをサポートするスペシャライズドは、2024年10月18日(金)から20日(日)の3日間にわたって大会に出展予定。

チームプレゼンテーション、クリテリウム、ロードレースの各会場に出展するブースで、チームキットのカラーにちなんだ青を基調としたGO! WOLFPACK応援グッズを販売する。

2024年宇都宮ジャパンカップだけのオリジナルデザイングッズは数量限定だ。ぜひブースでゲットして、来日するWOLF達の熱い走りを応援してほしい。

宇都宮ジャパンカップ イベント詳細

GO! WOLFPACK 応援グッズ


・チーム応援Tシャツ(S、M、Lサイズ): 4,000円(税込)
・チーム応援サコッシュ: 2,500円(税込)

■ GO! WOLFPACK 応援グッズ販売場所


10月18日(金)
夕方|オリオンスクエア(チームプレゼンテーション会場)

10月19日(土) 
①10時頃〜表彰終了| オリオン通り商店街 ②8時頃〜お昼頃| 森林公園ブースエリア

10月20日(日) 
レース終了まで|森林公園ブースエリア

※売り切れ次第物販ブースは終了となります。また販売場所は予告なく変更になる場合がございます。

ファン交流ステージイベント

10月20日(日)のロードレース終了後は、スペシャライズドブースにてファン交流ステージイベントを企画している。選手たちと直接交流できる貴重なチャンスだ。
レースフィニッシュを見届けたら、スペシャライズドステージへ向かってみてほしい。
※天候や会場の都合などの理由により、予告なく変更・中止になる場合がございます。

GO! WOLFPACK 応援グッズの販売とファン交流イベントについて詳細>


レースはクリテリウムが10月19日(土)、ロードレースが10月20日(日)に行われる。コースを確認していこう。

コース詳細

10月19日(土):宇都宮ジャパンカップクリテリウム

「クリテリウム」とは平坦基調の短い周回コースを走るレースのこと。宇都宮市中心街・宇都宮市大通りに敷かれた1周2.25kmのコースを15周する33.75kmで争う。レース時間は40分程度で、集団スプリントで決着することが多い。最終コーナーを抜けたフィニッシュ手前600mは直線路だが緩やかに登っており、仕掛けどころを見極める必要があるコースだ。

ジャパンカップクリテリウムコース図(https://www.japancup.gr.jp/2024/criterium-course


選手たちはレーススタート前にパレード走行としてコースを2周し、沿道のファンの声援に応えてくれる。終盤に各チームが隊列を組み上げて走らせる高速トレインと、そこから発射されるエースの全力スプリントが見どころ。

10月20日(日):宇都宮ジャパンカップロードレース

前日のクリテリウムと異なり、ロードレースは登坂勝負。つづら折りの古賀志林道を駆け上がる1周10.3kmの宇都宮市森林公園周回コースを14周する144.2kmが決戦の舞台だ。

ジャパンカップクリテリウムコース図(https://www.japancup.gr.jp/2024/criterium-course

1周あたりの標高差は185m、レースを通じての獲得標高差は2,590mに達する。

本格的な登りとテクニカルな下りを繰り返す難コースで、世界の第一線で活躍するUCIワールドチーム勢が開始直後からペースアップして激しい展開に持ち込むことも。

勝負を決するのは華麗なる独走か、それとも絞り込まれた精鋭たちによるスプリントか。最後まで目が離せないレースになるはずだ。

スーダル・クイックステップ出場選手紹介

スペシャライズドがサポートするスーダル・クイックステップは、自転車競技が盛んなベルギーに籍を置く創設21年の名門チーム。

グランツール(世界3大ステージレース)やモニュメント(世界5大ワンデーレース)を含むトップレースで勝利を量産する年間勝利数ランキングの上位常連である。

お家芸はスプリントとワンデークラシックだが、近年はレムコ・エヴェネプール(ベルギー)を中心としたグランツール総合系チームへの転向を進めている。

狙う獲物は変わっても、強力な個の力とチームワークを組み合わせて集団で狩りをする「狼の群れ(ウルフパック)」のように戦うスタイルは変わらない。今年来日する6人の狼たちを紹介しよう。

イヴ・ランパールト(ベルギー)

Instagramアカウント: @yveslampaert

主な戦績:
ツール・ド・フランス区間1勝(2022年)、ブエルタ・ア・エスパーニャ区間1勝(2017年)、ドワルズドール・フラーンデレン優勝(2018年・2017年)、ブルッヘ~デパンネ優勝(2020年)、ツール・ド・スイス区間2勝(2024年・2019年)、ツール・ド・スロバキア総合優勝(2019年)

タフなクラシックレーサーであり、優れたタイムトライアルスペシャリストでもある。今年のツール・ド・スイス初日個人タイムトライアルでは強豪たちを下して勝利し、リーダージャージを獲得した。チーム最古参の1人で、時にエースとして、時にアシストとして、あらゆるレースでマルチな活躍をする実力派。今年のツール・ド・フランスではレムコ・エヴェネプールの総合3位と新人賞のために奮闘したが、自身も2022年にマイヨ・ジョーヌ着用経験がある。
柔道黒帯の持ち主で、ニックネームは「Lampy(ランピー)」。

ファウスト・マスナダ(イタリア)

Instagramアカウント:@fausto_masnada

主な戦績:
ジロ・デ・イタリア区間1勝(2019年)、イル・ロンバルディア2位(2021年)、ツアー・オブ・ハイナン総合優勝・区間1勝(2018年)、ツアー・オブ・オマーン総合2位・区間1勝(2022年)

2023年に続き2回目の宇都宮ジャパンカップ出場となる。登りのある厳しいレースが得意で、昨年は冷たい雨が降る古賀志林道を力走、チーム最上位となる14位で完走した。
いつも笑顔を絶やさない、チームメイトとファンを大切にする優しい選手だ。

ピーテル・セリー(ベルギー)

Instagramアカウント:@pieter_serry

主な戦績:
ツール・ド・ワロニー総合3位(2018年)

宇都宮ジャパンカップ出場は2013年、2023年に続き3回目。グランツールをはじめ多くのビッグレースでチームの勝利に貢献し、「ウルフパックで一番愉快な選手」として仲間から慕われるムードメーカー。今年6月のトレーニング中に遭った交通事故により脳震盪を起こし、一時離脱していたが、8月からレースに復帰して活躍中。

アントワン・ウビー(フランス)

Instagramアカウント: @antoinehuby

主な戦績:
U23コース・ド・ラ・ペ総合優勝(2023年)、U23リエージュ~バストーニュ~リエージュ2位(2023年)

今季ウルフパックでプロデビューを飾った23歳。
同郷フランスの先輩であるジュリアン・アラフィリップと同じシクロクロス出身選手で、2021年にはU23フランス選手権で優勝。U23リエージュ~バストーニュ~リエージュ2位などアンダーカテゴリーで好成績を残しており、今後が楽しみな若手だ。

イラン・ファンウィルデル(ベルギー)

Instagramアカウント:@ilan.vanwilder

主な戦績:
トレ・ヴァッリ・ヴァレジーネ優勝(2023年)、ドイツ・ツアー総合優勝・区間1勝(2023年)、ツール・ド・ロマンディ総合4位(2024年)、UAEツアー総合4位(2024年)

宇都宮ジャパンカップは昨年に続き2回目の出場。
ジュニア時代からの盟友であるレムコ・エヴェネプールの頼れる相棒。今年はエヴェネプールを力強く支えながら、初出場のツール・ド・フランスを見事に完走した。自分のために走ればビッグレースで上位に食い込む実力の持ち主である。

マウリ・ファンセヴェナント(ベルギー)

Instagramアカウント:@maurivansevenant

主な戦績:
GPインダストリア&アルティジアナート優勝(2021年)、ツール・ド・ルクセンブルク区間1勝・総合4位(2024年)、ツアー・オブ・オマーン区間1勝・総合2位(2023年)

熱い走りでファンを魅了する25歳。
トレードマークは上半身を揺らす特徴的なライディングスタイル。今年はジロ・デ・イタリアとブエルタ・ア・エスパーニャを完走。9月下旬開催のツール・ド・ルクセンブルクで4kmを独走して区間勝利を飾っており、シーズン終盤も好調。日曜のロードレースで注目したい選手の1人。


宇都宮ジャパンカップに来場する方は、6人のスペシャライズドライダーに熱い声援を届けてほしい。

選手たちは沿道で応援しているファンの表情や声を、しっかりと認識している。なおレース中継や記事では選手たちの姓を使用することが多いが、直接声をかける時はファーストネームがベターだ。

ランパールトには「イヴ」、マスナダには「ファウスト」と呼びかけよう。

※コース、出場選手等の情報は2024年10月14日時点のものです。


【筆者紹介】
文章:池田 綾(アヤフィリップ)
ロードレース観戦と自転車旅を愛するサイクリングライター。名前の通りジュリアン・アラフィリップの大ファン。

関連記事:
Rainbow Crown ロード世界選手権2024ロードレース プレビュー(2024年9月25日)
ブエルタ・ア・エスパーニャ2024 リキャップ(2024年9月11日)
Red Rush Rising ブエルタ・ア・エスパーニャ2024 プレビュー(2024年8月15日)
激動のツール・ド・フランス2024を振り返る(2024年7月)