記念すべき第一回は、5年間スペシャライズドジャパンの社長を務め、今春より大阪にて直営店舗の統括をしている小松の愛車　S-Works Aethosをご紹介します

Aethosを得て、機材としてのロードバイクの枠から自転車本来の楽しみを見出したという小松さんにこれまでのロードバイクと何が違うのか、どのように自転車との関わり方が変化して行ったのかを聞きました。

小松さんの自転車との出会いを教えてください。

僕はアイアンマン距離で上位を目指していたトライアスリートでした。多くのトライアスリートは、自転車とはレースで速く走るための機材というとらえ方をしており、僕もその一人でした。そのため、レース本番ではShiv Disc、普段はRoubaixやTarmacでトレーニングしていました。基本ロードバイクに乗るときも練習というスタイルでしたね。

新たにAethosを購入されたとのことですが選んだ理由を聞かせてください。

コロナによりトライアスロンレースが消滅し、肺の切除手術もし、自分の生活環境も変わりました。レースから遠ざかり、競技への情熱も失いました。ただ自転車を乗ることは好きだったので、今も変わらず乗っています。

Aehtosがローンチされる前、アメリカ本社で試乗をしました。ただチョイノリだったので、人に「すごいよ！」と心から伝えるほどの感動はなかったです。今回、社内の研修でTarmac, Allez Sprint, Aethosの乗り比べをする機会があり、普段乗っているRoubaixと比較しても乗り心地が非常に快適だったので、一念発起して購入することにしました。

自由なスタイルが可能なAethos、こだわりのポイントはありますか？

まずは、見た目。ただただ美しい。

ペダルを踏み、前に進むために必要な機能美はこれで十分と訴えているようで。

Aethosに乗って感じたことをお聞かせください。

シェイクダウン、想像以上に前に進みます。とても気持ち良い。精神が解放される。

この感覚は何でしょうか？

TarmacやRoubaixはトレーニング用バイクということもあり、速く走らないといけないという緊張感が常に伴っていました。気持ちよく汗をかく、風をきる感覚に触れる、都会の喧騒を忘れて緑あふれる空気を吸いに行く、ただただリラックスしてペダルをこぐ。これらは多くの人が自転車に乗る理由じゃないでしょうか？これらにAethosはぴったりはまります。つらい登りにもすすんで挑戦したくなります。下りのコーナーも意図的に攻めることなく、自然に最適なルートを選んでくれます。こんな感動は初めてでした。

気持ちよくシェイクダウン終了。愛車にもしっかりシャワーを浴びてもらい汗をながします。

これからやってみたいカスタマイズやグレードアップはありますか？

サドルを完成車に付属のS-Works PowerからS-Works Power Mirrorに変更したのみです。ミラーサドルはお尻にすいつき、乗車姿勢が安定するとともにパワー伝達も効率的と感じるからです。今後タイヤを28Cに変更して、どれだけ快適性が増すか試してみたいですね。

そんな理想のAethosで、小松さん一押しライドコースを教えてください！

関東から引っ越してきたものから見ると、関西のライド環境は天国です。川崎在住時代は、信号が少なくなり気持ちよくライドするには自宅から1時間半はかかります。これでは、ライドをする前にへたへたですね。今は30分で箕面の山にたどりつけます。

北摂の兵庫県立一庫公園に沿って北上し、能勢町・豊能町の田園風景を眺めながら勝尾寺までの60KMくらいのループが一押しです。早朝ならば、猛暑の中でも25度以下なのでいい空気・素晴らしい緑・川のせせらぎを感じながら日常を忘れることが出来ます。

最後に読者の方に伝えたいことがあればお願いします。

シェイクダウン後、Stravaのログを見てびっくり。ヒルクライムとダウンヒル両方で、自己新記録達成です。頑張っているわけではなく、気ままに走っただけなのに。Aethosは、自転車本来の楽しさを思い出させてくれる、それでいて、スペシャライズドがレースで培った技術がつまった究極のバイク。多くの方にAethosを知っていただきたく、そして騙されたと思って一度乗ってもらいたくてこのブログを書きました。