これまで3回にわたって、アセスメント、サドルポディション、ハンドルポディションについてご紹介してきました。
最終回となる第4回では、ペダリングについてご紹介していきたいと思います。
過去の記事をまだ読まれてない方は、先に第1回から3回までの記事をチェックして下さいね。
第1回 アセスメント
第2回 サドルポジションのセッティング
第3回 ハンドルポジションのセッティング
第4回 ペダリング (このページ)
ここまで、フィッターはライダーを横から見たデータをもとに、サドルとハンドルのポジョンを調整してきました。
次の項目では上下した際の膝の動きをライダーの正面から測定する事で、怪我のリスクや効率の良いペダリングができるように調整ていきます。
まず、脚が上がってくる際に膝がバイクに対して外側に広がる傾向が見られます。
左右を比べると、右の方がその傾向が顕著です。
ここでクリートの左右の調整幅を利用してスタンス幅を広げました。
ペダルを踏む位置を外側に移動することにより、膝と足の位置関係が地面に対して垂直方向に近づけるのが狙いです。
変更後ライダーにペダリングをしてもらいましたが違和感はないとの事。
再度測定すると、上下する際の膝の軌道角が推奨値の範囲内におさまっていました。
そしてもう一つの傾向として、ペダルを上下した際に膝が左右の方向にも動いている事がデータから分かりました。
足底の中心からつま先にかけての“前足部の傾き“が原因の一つと考えられます。
アセスメントで、ライダーは体重がかかっていない状態だと地面と足の親指側に隙間ができる内反の傾向がありました。
この隙間を埋めるための“前足部ウエッジ”と呼ばれるものをシューズのインソールの下に入れます。
前足部ウエッジは樹脂製のスペーサーで、内反用と外反用があり、今回は足の小指側が薄く親指側にかけて徐々に厚くなっている内反ウエッジを使用します。
ウエッジをシューズ内にセットし、再びペダリングをしてもらいます。
膝の左右方向の動きは改善され、こちらも推奨値の範囲内におさまりました。
ここでRetül Fitの全ての項目が終了です。
今回ライダーはペダルを回しやすくなった感覚があり、同時に身体のことを理解できてよかったと話されていました。
Retül Fitで導き出されたポジションはライダーのバイクに移されます。
身体のストレスや怪我のリスクが少ない、ライダーの為のポジションに生まれ変わりました。
そしてしばらく実走されてから、ライダーからのポディションのフィードバックをもとに“フォローフィット”の中で微調整をおこないます。
身体の特徴を把握して原因を捉えるアセスメント、モーションキャプチャーによる動的測定と、多くのデータや医学的見地から作り出されるポジション。
フィッターというパートナーと一緒に、より楽しいライドを体験するためのRetül Fit。
ご興味のある方は是非お近くの実施店舗へお問い合わせください。
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