スペシャライズドのVadoシリーズ4モデルを比較!

  • 公開:2026.09.18
  • 更新:2026.09.18

「軽快に走る」か「パワーで走る」か。乗り方で選ぶVado SL 2・Vado 3 EVO・Vado 3 X

スペシャライズドのE-Bikeを検討していると、かなり悩ましいのが「Vadoシリーズのどれを選ぶか」という問題です。

今回比較するのは、この4モデル。

  • Turbo Vado SL 2 4.0
  • Turbo Vado SL 2 6.0 Carbon
  • Turbo Vado 3 EVO 4.0
  • Vado 3 X 6.0

一見すると、どれも「街中を快適に走れるE-Bike」に見えます。

しかし、実際には乗り味も、車体の軽さも、モーターの性格も、サスペンションの考え方もかなり違います。

そこで今回は、スペックを並べるだけではなく、

「この4台は、実際にどう乗り分けるのか?」

という視点から比較してみます。


まず4台のキャラクターを簡単に比較

モデルキャラクター得意な乗り方
Vado SL 2 4.0軽快なスポーツE-Bike通勤・街乗り・ロングライド
Vado SL 2 6.0 Carbon超軽量・高性能スポーツE-Bikeスポーツ走行・ロングライド・峠
Vado 3 EVO 4.0パワフル&快適な万能型街・坂道・荒れた道・荷物
Vado 3 X 6.0フルサスペンションの万能型街からオフロードまで

大きく分けると、

Vado SL 2=「軽さとスポーツ性」

Vado 3 EVO=「パワーと快適性」

Vado 3 X=「さらに本格的な走破性」

という違いがあります。


① Turbo Vado SL 2 4.0

軽さとスポーツ性のバランスが魅力

4台の中で、もっとも「普通のスポーツバイクに近い感覚」で乗りやすいのがVado SL 2 4.0です。

価格は47万3,000円。

アルミフレームを採用し、Specialized SL 1.2システムを搭載。メーカーでは最大320W、最長5時間の航続可能時間を案内しています。

そして大きなポイントが重量。

Mサイズで約18.6kgと、一般的なフルパワー系E-Bikeと比べてかなり軽量です。

さらにFuture Shock 3.1を搭載。

これは一般的なMTBのような長いサスペンションではありません。

路面から伝わる細かな衝撃を吸収しながら、スポーツバイクらしい軽快さを残すためのシステムです。

どんな乗り方に向いている?

一番イメージしやすいのは、

「E-Bikeだけど、ちゃんと自転車として走りたい」

という乗り方です。

例えば、

  • 自宅から職場まで自転車通勤
  • 休日に30~60km程度のサイクリング
  • 川沿いを気持ちよく走る
  • 坂道の多い街を走る
  • E-Bikeでも運動感を残したい

といった使い方。

モーターに全部任せるというより、自分でペダルを回しながら、必要なところでアシストを使うのが似合います。

「電動自転車に乗っている」というより、

「軽快なクロスバイクにモーターが付いている」

という感覚に近いモデルです。


② Turbo Vado SL 2 6.0 Carbon

「軽さ」をさらに追求したVado SLの上位モデル

同じVado SL 2でも、6.0 Carbonになると性格がさらにスポーツ寄りになります。

価格は77万円。

最大の特徴は、FACTカーボンフレーム。

公式スペックではMサイズの参考重量が約16kg。320WhバッテリーとSL 1.2モーターを搭載しています。

車体そのものが軽く、コンポーネントも上位仕様になっています。

12速のShimano XTリアディレーラー、SLXカセット、カーボンクランクなど、スポーツ走行を意識したパーツ構成になっています。

乗り方はVado SL 2 4.0とどう違う?

基本的な乗り方は4.0と同じです。

ただし、6.0 Carbonは、

「もっと自転車として走りたい」

という人に向いています。

例えば、

平日は通勤。
休日は峠やロングライド。
E-Bikeでもできるだけ軽快に走りたい。

という使い方。

車体が軽いので、E-Bikeとしての存在感をできるだけ小さくして、スポーツバイクらしく走りたい人には非常に分かりやすい選択肢です。


③ Turbo Vado 3 EVO 4.0

「軽さ」よりも「パワー」と「快適性」

ここからVado SLとはかなり性格が変わります。

Vado 3 EVO 4.0は、Specialized 3.1モーターを搭載。

最大出力810W、最大トルク105Nm、840Whバッテリー、最長150kmの航続距離が公式スペックとして掲載されています。

車体重量はMサイズで約28.7kg。

つまり、Vado SL 2とは10kg以上の差があります。

「じゃあ重いから走りにくいのでは?」

と思うかもしれません。

しかし、このモデルはそもそも目指している方向が違います。

Vado 3 EVO 4.0は「楽に走る」ためのE-Bike

120mmのサスペンションフォークに加えて、40mmトラベルのサスペンションシートポストを装備。

さらに2.6インチのオールテレーンタイヤを採用しています。

路面の凹凸をあまり気にせず走りたい

という人に向いています。

例えば、

  • 街中の段差
  • 石畳
  • 荒れた舗装路
  • 河川敷
  • 林道のような未舗装路

など。

Vado SL 2が「スピード感を楽しむ」バイクだとすれば、Vado 3 EVO 4.0は、

「どんな道でも楽に進む」

という方向です。

乗り方も違う

Vado SLでは、

「自分がペダリングする → モーターが自然に力を足す」

という感覚。

一方、Vado 3 EVOでは、

「とにかく坂道や悪路を楽に進みたい」

という使い方がしやすい。

105Nmという大きなトルクもあり、坂道や重量物を載せた状態でもパワーを活かしやすい設計です。


④ Vado 3 X 6.0

4台の中で最も「どこでも走る」ことを意識したモデル

最後がVado 3 X 6.0。

価格は132万円。

かなり高価ですが、その理由はスペックを見ると分かります。

Specialized 3.1モーターは最大105Nm・810W。

バッテリーは840Whで、公式では最長150kmの航続距離を掲げています。

さらに最大の特徴が、

フルサスペンション。

フロントには130mmのRockShox Psylo、リアには120mmトラベルのサスペンションを採用しています。

「街乗りなのにフルサス?」

と思うかもしれません。

でも、このバイクの面白さはそこです。

舗装路だけなら、フルサスは必ずしも必要ありません。

しかし、

「今日は街」

「明日は山」

「ちょっと遠回りして未舗装路」

というように、走る場所を限定したくないなら話が変わります。

Vado 3 X 6.0は、そうした使い方を想定したE-Bikeです。

乗り方は「移動」から「探索」へ

Vado 3 EVO 4.0よりもさらに、

「道を選ばず走ってみる」

という乗り方が似合います。

例えば、

京都のように舗装路だけでなく、坂道や河川敷、山側の道などが身近にある環境なら、

「目的地へ行くための自転車」

ではなく、

「知らない道を走りに行くための自転車」

という楽しみ方ができます。

また、840Whの大容量バッテリーを搭載しているので、長距離を走ることを前提にした使い方にも対応しています。


4台の違いを表にすると

項目Vado SL 2 4.0Vado SL 2 6.0 CarbonVado 3 EVO 4.0Vado 3 X 6.0
価格47.3万円77万円68.2万円132万円
フレームアルミカーボンアルミアルミ
モーターSL 1.2SL 1.23.13.1
最大出力320W320W810W810W
バッテリー520Wh520Wh840Wh840Wh
重量目安約18.6kg約16kg約28.7kg約33.5kg
フロントサスFuture Shock 3.1Future Shock 3.2120mm130mm
リアサスサスペンションシートポスト120mm
タイヤ700×47c700×47c27.5×2.627.5系オールテレーン
得意な路面舗装路舗装路舗装~未舗装舗装~オフロード
走りの方向性軽快スポーティーパワフル・快適パワフル・走破性

※重量や仕様はサイズ・仕様変更等によって異なる場合があります。Vado 3 X 6.0は公式ページ掲載の主要スペックを基にしています。


まとめ

この4台を選ぶとき、

「どれが一番高性能なのか?」

だけで考えると、かえって分かりにくくなります。

大事なのは、

自分がE-Bikeで何をしたいのか。

です。

軽快に街を走りたい

Vado SL 2 4.0

軽さとスポーツ性能を重視したい

Vado SL 2 6.0 Carbon

坂道や荒れた道も楽に走りたい

Vado 3 EVO 4.0

街から山まで、道を選ばず走りたい

Vado 3 X 6.0

というように、4台それぞれで得意な乗り方が違います。

特に面白いのは、

「軽いVado SL 2」と「パワフルなVado 3」では、同じE-Bikeでも乗っている感覚がかなり違うこと。

Vado SL 2は、ペダリングを楽しみながらモーターの力を「足してもらう」感覚。

Vado 3 EVOやVado 3 Xは、強力なモーターとサスペンションを活かして、坂道や荒れた路面を含めて「楽に遠くへ行く」感覚。

ここを理解すると、自分に合ったVadoがかなり選びやすくなります。

E-Bike選びでは、カタログの数字だけではなく、

「自分なら、このバイクでどんな道を走るだろう?」

と想像してみるのがおすすめです。


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