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スペシャライズドのE-Bikeを検討していると、かなり悩ましいのが「Vadoシリーズのどれを選ぶか」という問題です。
今回比較するのは、この4モデル。
一見すると、どれも「街中を快適に走れるE-Bike」に見えます。
しかし、実際には乗り味も、車体の軽さも、モーターの性格も、サスペンションの考え方もかなり違います。
そこで今回は、スペックを並べるだけではなく、
「この4台は、実際にどう乗り分けるのか?」
という視点から比較してみます。
| モデル | キャラクター | 得意な乗り方 |
|---|---|---|
| Vado SL 2 4.0 | 軽快なスポーツE-Bike | 通勤・街乗り・ロングライド |
| Vado SL 2 6.0 Carbon | 超軽量・高性能スポーツE-Bike | スポーツ走行・ロングライド・峠 |
| Vado 3 EVO 4.0 | パワフル&快適な万能型 | 街・坂道・荒れた道・荷物 |
| Vado 3 X 6.0 | フルサスペンションの万能型 | 街からオフロードまで |
大きく分けると、
Vado SL 2=「軽さとスポーツ性」
Vado 3 EVO=「パワーと快適性」
Vado 3 X=「さらに本格的な走破性」
という違いがあります。

4台の中で、もっとも「普通のスポーツバイクに近い感覚」で乗りやすいのがVado SL 2 4.0です。
価格は47万3,000円。
アルミフレームを採用し、Specialized SL 1.2システムを搭載。メーカーでは最大320W、最長5時間の航続可能時間を案内しています。
そして大きなポイントが重量。
Mサイズで約18.6kgと、一般的なフルパワー系E-Bikeと比べてかなり軽量です。
さらにFuture Shock 3.1を搭載。
これは一般的なMTBのような長いサスペンションではありません。
路面から伝わる細かな衝撃を吸収しながら、スポーツバイクらしい軽快さを残すためのシステムです。
一番イメージしやすいのは、
「E-Bikeだけど、ちゃんと自転車として走りたい」
という乗り方です。
例えば、
といった使い方。
モーターに全部任せるというより、自分でペダルを回しながら、必要なところでアシストを使うのが似合います。
「電動自転車に乗っている」というより、
「軽快なクロスバイクにモーターが付いている」
という感覚に近いモデルです。

同じVado SL 2でも、6.0 Carbonになると性格がさらにスポーツ寄りになります。
価格は77万円。
最大の特徴は、FACTカーボンフレーム。
公式スペックではMサイズの参考重量が約16kg。320WhバッテリーとSL 1.2モーターを搭載しています。
車体そのものが軽く、コンポーネントも上位仕様になっています。
12速のShimano XTリアディレーラー、SLXカセット、カーボンクランクなど、スポーツ走行を意識したパーツ構成になっています。
基本的な乗り方は4.0と同じです。
ただし、6.0 Carbonは、
「もっと自転車として走りたい」
という人に向いています。
例えば、
平日は通勤。
休日は峠やロングライド。
E-Bikeでもできるだけ軽快に走りたい。
という使い方。
車体が軽いので、E-Bikeとしての存在感をできるだけ小さくして、スポーツバイクらしく走りたい人には非常に分かりやすい選択肢です。

ここからVado SLとはかなり性格が変わります。
Vado 3 EVO 4.0は、Specialized 3.1モーターを搭載。
最大出力810W、最大トルク105Nm、840Whバッテリー、最長150kmの航続距離が公式スペックとして掲載されています。
車体重量はMサイズで約28.7kg。
つまり、Vado SL 2とは10kg以上の差があります。
「じゃあ重いから走りにくいのでは?」
と思うかもしれません。
しかし、このモデルはそもそも目指している方向が違います。
120mmのサスペンションフォークに加えて、40mmトラベルのサスペンションシートポストを装備。
さらに2.6インチのオールテレーンタイヤを採用しています。
路面の凹凸をあまり気にせず走りたい
という人に向いています。
例えば、
など。
Vado SL 2が「スピード感を楽しむ」バイクだとすれば、Vado 3 EVO 4.0は、
「どんな道でも楽に進む」
という方向です。
Vado SLでは、
「自分がペダリングする → モーターが自然に力を足す」
という感覚。
一方、Vado 3 EVOでは、
「とにかく坂道や悪路を楽に進みたい」
という使い方がしやすい。
105Nmという大きなトルクもあり、坂道や重量物を載せた状態でもパワーを活かしやすい設計です。

最後がVado 3 X 6.0。
価格は132万円。
かなり高価ですが、その理由はスペックを見ると分かります。
Specialized 3.1モーターは最大105Nm・810W。
バッテリーは840Whで、公式では最長150kmの航続距離を掲げています。
さらに最大の特徴が、
フルサスペンション。
フロントには130mmのRockShox Psylo、リアには120mmトラベルのサスペンションを採用しています。
と思うかもしれません。
でも、このバイクの面白さはそこです。
舗装路だけなら、フルサスは必ずしも必要ありません。
しかし、
「今日は街」
「明日は山」
「ちょっと遠回りして未舗装路」
というように、走る場所を限定したくないなら話が変わります。
Vado 3 X 6.0は、そうした使い方を想定したE-Bikeです。
Vado 3 EVO 4.0よりもさらに、
「道を選ばず走ってみる」
という乗り方が似合います。
例えば、
京都のように舗装路だけでなく、坂道や河川敷、山側の道などが身近にある環境なら、
「目的地へ行くための自転車」
ではなく、
「知らない道を走りに行くための自転車」
という楽しみ方ができます。
また、840Whの大容量バッテリーを搭載しているので、長距離を走ることを前提にした使い方にも対応しています。
| 項目 | Vado SL 2 4.0 | Vado SL 2 6.0 Carbon | Vado 3 EVO 4.0 | Vado 3 X 6.0 |
|---|---|---|---|---|
| 価格 | 47.3万円 | 77万円 | 68.2万円 | 132万円 |
| フレーム | アルミ | カーボン | アルミ | アルミ |
| モーター | SL 1.2 | SL 1.2 | 3.1 | 3.1 |
| 最大出力 | 320W | 320W | 810W | 810W |
| バッテリー | 520Wh | 520Wh | 840Wh | 840Wh |
| 重量目安 | 約18.6kg | 約16kg | 約28.7kg | 約33.5kg |
| フロントサス | Future Shock 3.1 | Future Shock 3.2 | 120mm | 130mm |
| リアサス | ― | ― | サスペンションシートポスト | 120mm |
| タイヤ | 700×47c | 700×47c | 27.5×2.6 | 27.5系オールテレーン |
| 得意な路面 | 舗装路 | 舗装路 | 舗装~未舗装 | 舗装~オフロード |
| 走りの方向性 | 軽快 | スポーティー | パワフル・快適 | パワフル・走破性 |
※重量や仕様はサイズ・仕様変更等によって異なる場合があります。Vado 3 X 6.0は公式ページ掲載の主要スペックを基にしています。
この4台を選ぶとき、
「どれが一番高性能なのか?」
だけで考えると、かえって分かりにくくなります。
大事なのは、
自分がE-Bikeで何をしたいのか。
です。
→ Vado SL 2 4.0
→ Vado SL 2 6.0 Carbon
→ Vado 3 EVO 4.0
→ Vado 3 X 6.0
というように、4台それぞれで得意な乗り方が違います。
特に面白いのは、
「軽いVado SL 2」と「パワフルなVado 3」では、同じE-Bikeでも乗っている感覚がかなり違うこと。
Vado SL 2は、ペダリングを楽しみながらモーターの力を「足してもらう」感覚。
Vado 3 EVOやVado 3 Xは、強力なモーターとサスペンションを活かして、坂道や荒れた路面を含めて「楽に遠くへ行く」感覚。
ここを理解すると、自分に合ったVadoがかなり選びやすくなります。
E-Bike選びでは、カタログの数字だけではなく、
「自分なら、このバイクでどんな道を走るだろう?」
と想像してみるのがおすすめです。
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