こんにちは、スペシャライズド熊本の平井です!
先日ご紹介したSHIMANOの新しいロードペダルシステム、
「SPD-SLR」
について、
「今使っているシューズにも取り付けできますか?」
というお問い合わせをいただきました。
新しいペダルシステムとなると、
「ペダルだけ交換すればいい?」
「シューズも買い替えないといけない?」
「今使っているクリート位置を再現できる?」
など、気になるところですよね。
そこで今回は、
S-Works Ares 2
S-Works Torch
Torch 1.0
の3モデルを例に、新型SPD-SLRクリートの取付可否と注意点を分かりやすくご紹介します!
Instagramでも紹介しましたが、PD-R9300の+4mm軸モデルも入荷してます。
Contents
今回の3モデルは、いずれも一般的なロード用3穴クリートに対応するシューズです。
SHIMANOもSPD-SLRクリートについて、
既存のSPD-SL対応ロードシューズに装着可能
と案内しています。
そのため、
S-Works Ares 2 → 取付可能
S-Works Torch → 取付可能
Torch 1.0 → 取付可能
となります。
「SPD-SLRにするなら、SHIMANOの新しいシューズも必ず購入しないといけない」
というわけではありません。
現在SPECIALIZEDのロードシューズを使用している方でも、新しいSPD-SLRを選択できます。
ここが今回の記事で一番お伝えしたいポイントです。
従来のSPD-SLクリートは、クリート側でも前後位置を調整できる構造になっていました。
一方、新しいSPD-SLRの
CL-SL100(レッド)
CL-SL110(イエロー)
CL-SL120(ブルー)
では、基本的にクリート側で左右方向を調整し、
前後方向の調整はシューズ側の調整範囲に依存します。


つまり、
「シューズに取り付けできる=今までと同じ位置にセットできる」
とは限らないということです。
これまでクリートをかなり前側、あるいは後ろ側へセットしていた方は特に注意が必要です。
まずはSPECIALIZEDのフラッグシップレースシューズ、S-Works Ares 2。
SPD-SLRクリートの取付自体は可能です。
Ares 2のようなSPECIALIZEDのロード用3穴シューズでも、新しいSPD-SLRシステムを使用できます。
S-Works Torchの特徴のひとつが
クリートナットの向きを変更することで、クリート取付位置を5mm後方へ変更できること。

ただし、これまで使用していたSPD-SLのクリート位置がある場合は、
交換前に現在のクリート位置を確認しておくことをおすすめします。
特にBody Geometry Fitなどで細かくクリート位置を調整している方は、
「取り付けできたからこの位置でOK」
ではなく、
以前のペダル軸位置に対して、新しいクリートでどこまで再現できているか
を確認することが重要です。
続いて、S-Works Torch。
こちらも一般的な3穴ロードクリートに対応しているため、SPD-SLRクリートを取り付け可能です。
S-Works TorchもS-Works Ares2同様、
クリートナットの向きを変更することで、クリート取付位置を5mm後方へ変更できます。

クリート位置を後ろ寄りにセットしているライダーにとっては、この調整機構が役立つ可能性があります。
ただし、SPD-SLRでは従来とクリートそのものの調整方法が変わっているため、
「今までこの位置だったから、そのまま同じ場所へ付ければOK」
ではなく、ペダル軸との位置関係まで確認してセットすることをおすすめします。
そして今回、特に注意していただきたいのが、
Torch 1.0。
Torch 1.0も一般的な3穴ロードクリートに対応しているため、
SPD-SLRクリート自体の取り付けは可能です。
ただし、S-Worksモデルのようにシューズ側で大きく前後位置を変更できるモデルではありません。

ここで問題になる可能性があるのが、
CL-SL100/110/120では前後調整をシューズ側に依存する
というSPD-SLRの構造です。
そのため、
「今までクリートを一番後ろまで下げて使っていた」
「フィッティングでかなり後方へクリートをセットしている」
といった方の場合、
従来と同じクリート位置を出せない可能性があります。
取り付けそのものはできますが、
取付可能=適正な位置に調整できる
ではないことは覚えておきたいポイントです。
そこで用意されているのが、CL-SL130(グレー)です。
CL-SL130は、他のSPD-SLRクリートよりもクリート側の調整範囲を広くしたモデル。
SHIMANOも、調整範囲の狭いシューズや、SHIMANO以外のシューズなどでSPD-SLRを使用するための選択肢として案内しています。

そのためSPECIALIZEDシューズで、
CL-SL100/110/120では希望する前後位置まで調整できない
という場合には、CL-SL130を検討できます。
フロート角は6度(±3度)です。
ただし、ここには大きな注意点があります。
CL-SL130を使用すると、
SPD-SLRの特徴である低スタック化とクリートの軽量化のメリットは得られません。
つまり、
調整範囲を優先するCL-SL130
なのか、
SPD-SLR本来の低スタックを活かすCL-SL100/110/120
なのか。
シューズや現在のクリート位置に合わせて選ぶ必要があります。
SPD-SLR取付可能
現在のクリート位置を確認しながら取り付けるのがおすすめ。
特にフィッティング済みの場合は、交換前の位置を記録しておきましょう。
SPD-SLR取付可能
クリート取付位置を5mm後方へ変更できる機構を備えているため、前後位置を調整しやすいモデルです。
それでも希望する位置が出せるかは、実際のクリート位置を確認することが大切です。
SPD-SLR取付可能
ただし、シューズ側の前後調整範囲が限られるため、現在のクリート位置によっては特に注意が必要です。
希望する位置が出せない場合は、CL-SL130(グレー)も選択肢になります。
そして、もうひとつ非常に重要な注意点があります。
前回のブログでも紹介してますが、名前がよく似ていますが、
SPD-SLとSPD-SLRは別のペダルシステムです。
新しいSPD-SLRクリートを従来のSPD-SLペダルへ使用したり、
従来のSPD-SLクリートを新しいSPD-SLRペダルへ使用したりすることはできません。
SPD-SLRへ変更するときは、
SPD-SLR対応ペダル+SPD-SLR対応クリート
をセットで使用してください。
クリートは、
取り付けできれば終わり
ではありません。
前後位置。
左右位置。
角度。
これらが変わると、ペダリング時の足・膝・股関節の動きにも影響します。
特に今回のSPD-SLRは、従来のSPD-SLからクリートの調整方法そのものが変わっています。
そのため、SPD-SLからSPD-SLRへ交換する際には、
現在のクリート位置を記録してから交換すること
をおすすめします。
長年同じクリート位置で乗っている方や、Body Geometry Fitなどでポジションを合わせている方は、特に慎重にセットアップしましょう。
新しいSHIMANO SPD-SLRは、S-Works Ares 2・S-Works Torch・Torch 1.0を含む既存のロードシューズでも使用可能です。
ただし、今回注意したいのは「取り付けできるか」だけではなく、自分に合ったクリート位置まで調整できるかどうか。
特にCL-SL100/110/120は前後位置をシューズ側の調整範囲に依存するため、現在のクリート位置によってはCL-SL130が必要になる場合もあります。状況によっては、SPD-SLR対応のShimanoシューズをおすすめする可能性も十分にございます。
ペダル交換をご検討中の方や、ご自身のシューズで使用できるか分からない方は、スペシャライズド熊本までお気軽にご相談ください!
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