こんにちは、スペシャライズド熊本の平井です。
ロードバイクユーザーにはお馴染みのShimanoから、久しぶりとなるロードペダルシステムの大きなアップデートが発表されました!
その名も、
「SPD-SLR」
長年親しまれてきた「SPD-SL」に「R」が加わり、新しいロードペダルシステムへと進化しました。
今回登場したペダルは、
DURA-ACE PD-R9300
ULTEGRA PD-R8200
の2モデル。
一見すると従来モデルから大きく変わっていないようにも見えますが、実はペダルだけでなくクリートとの接続部分まで含めて新設計されています。
今回は、SPD-SLから何が変わったのか?
注目したい変更点とメリット、そして注意点を簡単にご紹介します!

Contents
今回のSPD-SLRで最も注目したいポイントが、スタックハイトの低減。
ペダルとクリートをセットで新しく設計することで、従来のSPD-SLと比較して、
2.3mmの低スタック化
を実現しました。
わずか2.3mmと思うかもしれませんが、ペダルはライダーの力を直接バイクへ伝える重要な部分。
足裏がペダル軸へ近づくことで、ペダリング時の安定性を高め、よりダイレクトに力を伝えられるようになります。
ヒルクライムや高速巡航、スプリントなど、強くペダルを踏み込む場面では特に気になる進化ですね。

低スタックハイトと言えば、Wahoo(SPEED PLAY)を思い浮かべる方も多いと思います。単純なスタックハイトで言えば、Wahoo(SPEED PLAY)が優れていますが、今回のSPD-SLRは
「大きなペダルボディ+ワイドな踏み面」
という基本構造を残しながら、低スタックハイトを実現した部分に大いに価値があります。
もうひとつ大きく変わったのが、
クリップインのしやすさ。
新しいSPD-SLRではクリートをキャッチする範囲が広がり、クリップイン時の角度も、
従来SPD-SL:15.5°
SPD-SLR:10.5°
へ変更されています。

これによって、少ない動きで素早くペダルをキャッチできるようになりました。
レーススタートだけでなく、
信号からの発進時になかなかペダルがはまらない……
という、ロードバイクではよくある場面でもメリットを感じられそうです。
SPD-SLRでは、クリートも新しくなっています。
従来のSPD-SLクリートセットと比較して、
最大22%の軽量化。

さらにクリートには見やすいアライメントマークが追加され、交換時にも以前のクリート位置を再現しやすくなりました。フィッター的にこれはありがたい…
ラインナップはこれまでと同じように、
レッド:固定
ブルー:2°フロート
イエロー:6°フロート
と、ライダーの好みに合わせて選択できます。

クリートポジションは数mm変わるだけでもペダリングの感覚が変わるため、位置を確認しやすくなったのはフィッティングの面でも嬉しい進化ですね。
今回のSPD-SLRには、【DURA-ACE PD-R9300】と【ULTEGRA PD-R8200】がラインナップされています。更にどちらも+4mm軸もラインナップされております。
重量:228g(ペア/ノーマル)・236g(ペア/+4mm軸)
スタックハイト:12.5mm
新しいSPD-SLRの性能を最大限に引き出すフラッグシップモデル。
ワイドなプラットフォームと一体型ステンレススチールコンタクトプレートを採用し、PD-R8200と比較して剛性を11%向上。
さらにベアリング周辺も見直され、PD-R8200比で回転抵抗を53%低減しています。
レースで性能を追求する方や、TarmacやAethosをさらにアップグレードしたい方にはこちらですね。



【価格】
・ノーマルタイプ:41,787円(税込)
・ロングタイプ(+4mm軸):42,264円(税込)
重量:227g(ペアノーマル)・237g(ペア/+4mm軸)
スタックハイト:13.3mm
こちらも同じSPD-SLRシステムを採用。
重量はDURA-ACEとの差がなんとわずか1g。しかも軽い!?!?
トレーニングからロングライド、レースまで幅広く使えるため、
「SPD-SLRを導入してみたい」
という方には非常に魅力的なモデルではないでしょうか。



【価格】
・ノーマルタイプ:26,131円(税込)
・ロングタイプ(+4mm軸):26,381円(税込)
もちろん新型ペダルの登場で、ワクワクする反面、購入をご検討の方はいくつか注意する点もございます。
今回のモデルチェンジで一番注意したいのが、【従来のSPD-SLペダル・クリートとの互換性がない】という点です。
つまり、【SPD-SLRペダル + 従来のSPD-SLクリート】という組み合わせでは使用できません。SPD-SLRへ交換する場合は、専用のSPD-SLRクリートも必要になります。
一方、シューズについては既存の3穴ロードシューズでも対応できるものがあります。ただし、SPD-SLR本来の低スタック化などのメリットを最大限活かすのであれば、新しいSPD-SLR対応シューズとの組み合わせが理想的です。
SPD-SLRでは低スタック化と軽量化を実現するため、標準の赤・黄・青クリートから前後方向の調整機構がなくなりました。
前後位置はシューズ側、左右位置はクリート側で調整する新しい考え方になっています。
新型RC910/RC810などSPD-SLRを前提に設計されたシューズなら問題ありませんが、従来シューズでは前後方向の調整幅が狭くなる場合があるので注意が必要です。
そのため、従来シューズなどでより広い前後調整が必要な場合には、調整幅を確保したクリート CL-SL130(グレー)も用意されています。
ただしCL-SL130では、SPD-SLRの大きなメリットである低スタック化・軽量化の恩恵を受けられません。
特にクリートを大きく後退させている方は、SPD-SLRへ交換する前に現在のクリート位置と使用するシューズの調整範囲を確認しておくことをおすすめします。
| 組み合わせ | 前後位置調整 | 低スタック |
|---|---|---|
| SPD-SLR標準クリート+新型対応シューズ | シューズ側で確保 | ◎ |
| SPD-SLR標準クリート+従来シューズ | シューズの構造次第 | ◎ |
| CL-SL130グレー+従来シューズ | クリート側でも調整可能 | △(低スタックの恩恵なし) |
| 従来SPD-SL | クリート側で約15mm | ― |
今回のSPD-SLRは、
「今より軽いペダルが欲しい」
というだけのアップデートではありません。
ペダルとクリートの距離を縮め、ガタつきを抑え、ライダーとバイクの一体感を高める。
・ペダリング効率にこだわりたい方
・レースやヒルクライムを楽しんでいる方
・TarmacやAethosの性能をさらに引き出したい方
・クリップインのしやすさを求める方
には、かなり気になるアップグレードだと思います。

今回のSPD-SLRで面白いのは、ペダルだけを新しくしたわけではないというところ。
ペダル、クリート、そしてシューズ。
この3つをひとつのシステムとして見直すことで、
より低く、より軽く、よりダイレクトに。
長年完成度を高めてきたSPD-SLを、さらに一歩進化させたのが今回のSPD-SLRです。
ホイール交換のように見た目が大きく変わるカスタムではありませんが、
ライダーとバイクが直接つながる重要なパーツだからこそ、乗ったときの違いが気になりますね。
新型DURA-ACE PD-R9300、ULTEGRA PD-R8200が気になる方は、ぜひスペシャライズド熊本までお気軽にご相談ください。PD-R9300は店頭に入荷しておりますので、実際にご覧いただけます。また、他モデルも随時入荷予定となっております。
クリート選びやポジション調整、シューズとの組み合わせについてもご相談いただけます。
皆様のご来店をお待ちしております!
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