サマーシーズンが終わりを迎えようとしていますが、ライド中にサドルに違和感を感じたりしませんでしたか?自転車に乗る上で多くのライダーが直面する問題に、サドルの違和感があります。
坐骨が安定しなかったり、長時間座っていると痛みを感じるなど、人によって様々なお悩みがあるかと思います。その悩み、ウィンターシーズンの間に解決しましょう。
今回は、サドルに違和感を感じた時に気にするべき4つのポイントについて解説いたします。
まず、サドルに違和感を感じられる場合、サドルの高さと角度の2つの項目に分けて調整します。
サドル高が高すぎたり・低すぎる場合は、適正な位置に比べサドルへの荷重が大きすぎたり、安定しない場合が多いです。適正なサドル高に調整することで、坐骨の位置が安定し、荷重も適正範囲で収められることがあります。
乗り初めのうちは、足つきをよくするために低めのポジションから始める人も多いかと思います。ですので、ライドに慣れてきたら徐々にサドル高を上げていくことで、改善される場合があります。
サドル高が決まっていない人は、Specialized.comより身長と脛骨の数値を使って簡易的にサドル高を算出することができます。詳しくは下記のブログをご参考ください。
サドルの角度は使用している形状やライドポジションによって、適正位置が異なります。
過度に前上がりの状態だと、恥骨部や尿道が圧迫され、痛みを感じる場合があります。反対に、過度に前下がりの状態だと、坐骨が安定せず前にずれてしまうことで、フォームが安定しにくくなります。
まずはサドルを平行にセッティングし、痛みの箇所を見ながら上下の角度を決めましょう。
ここで注意して頂きたいのが、サドルのセッティング方法です。
サドルの角度を調整する位置がサドル先端と末端を結ぶ線で測定した場合、正しい水平が出ていないことがあります。計測位置によって角度が異なる形状のサドルの場合は、計測位置にご注意ください。
次にライドポジションについて解説します。
ライディング時に負荷がかかるポイントは、バイクと体が接触するハンドル・ペダル・サドルの主に3つです。それぞれのポイントに適切に荷重を分散させることで一箇所への負担を軽減します。
推奨の荷重比率は7:3(サドル:ハンドル)が基本で、ペダルについては出力が高い時と低い時で大きく異なります。ライド中にアップライトな姿勢になりやすい傾向の方は、少しハンドルやペダルへの荷重を増やすことで、お尻への負担を減らすことができます。
また、ライド中ほとんどシッティング状態でライドを行っている方は、時々スタンディングも挟み、お尻への荷重をリフレッシュしましょう。そうすることで、お尻のみならず使用する筋肉も変えながら、より楽なライドができるようになります。
3つ目は、ライドウェアについてです。
多くのサイクリストがライド時にインナーパッドのついたビブショーツなどを着用しているかと思います。ただその性能は各メーカーによって異なり、サイズ・厚み・体へのフィット感など様々な要素が挙げられます。サドルの位置やライドポジションの調整で、違和感を払拭できなかった方は、インナーパッドを変えてみるのも1つの解決策かと思います。
最後にサドルそのものについてです。
そもそもサドルの形状やサドルサイズがあっていない場合は、いくらポジションなどを調整してもその違和感を払拭できない場合が多いです。しかし、最初にサドルを変えたからといっても同様なことが言えますし、何個もサドルを購入することは経済的とは言えません。まずは、位置やポジション調整で解決できないか確かめてからサドル交換を検討することをおすすめします。
スペシャライズド社製のバイクは、44~52サイズまでのバイクに155cm、54~58サイズまでのバイクに143cmのサドルを標準装備しています(日本展開)。まずは自分のバイクについているサドルサイズを確認しましょう。
サドルの上から見たときに一番幅の広い部分をメジャーなどで計測します。
その長さがサドルのおおよそのサイズです。
次に自信の坐骨結節の幅を計測します。
人によって坐骨結節の幅は違いますが、スペシャライズドのサドルの場合、男性143cm / 女性155cmが適正サイズの場合が多いです。ご自身のサドルサイズがわからない方は、店頭にて簡単に計測が可能ですので、気になる方は、ぜひお試し下さい。
サドル形状は各メーカー様々なラインナップがありますが、大きく分けると
ショートノーズとロングノーズの2種類です。
スペシャライズドのロードバイク完成車のほとんどは、ショートノーズサドルのPowerシリーズが採用されています。このサドルは、形状により無理なく前傾気味な前乗りのポジションを可能にします。それにより、ペダルへの出力がしやすく、結果として荷重の分散とお尻への負担軽減につながります。
世界中で今もなお愛用されているこのギアは、サドル沼を終わらせる可能性を秘めているかもしれません。
最後は素材についてです。
スペシャライズドでは、MIMICテクノロジーやMirrorテクノロジーなど特殊な技術を用いて、ライダーのサドルに対する様々な不満を解消してきました。
密度の異なるフォームを配置することで軟組織にかかる圧力を均等に保ち、むくみを最小限に抑えます。特にサドルの全部は柔らかい作りになっており、デリケートゾーンの圧迫による痛みを感じられる方は、MIMICシリーズをオススメします。
液状ポリマーを3Dプリント加工して、坐骨結節をしっかりと支えて高い快適さを生み出します。
これは、20,055本の支柱と8,735個の繋ぎ目からなるハニカム構造によって実現。高い安定性と快適性をもたらします。
今回は、サドルに違和感を感じた時に気にするべき4つのポイントについて解説いたしましたが、必ずしもこれらの手順を踏むことがライダーにとって最善の方法とは限りません。既に違和感の原因を突き止めている方は、その要素を解決するべきでしょうし、全ての項目をクリアしたとしても違和感が払拭されない場合もあります。
ライダーの手足の長さや柔軟性などその要因は様々で解決まで長い時間を要する場合もあります。
一方でそういった自分に最適なサドルを見つけることもスポーツバイクの楽しみ方の1つとも言えます。少しずつ自身のライドスタイルと相談しながら、サドル選びも楽しんで頂けますと幸いです。
一人で悩んでいたり、解決の糸口が見つからない方、いつでも店頭にてご相談ください。
スペシャライズド北海道エクスペリエンスセンターでは、通年でサドルレンタルサービスを行なっております。ローラー台で試したり、実際に外を走行しながら最適なサドル探しをして見てはいかがでしょうか。
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