1週間遅れでゴールデンウィークをゲットしたスペシャライズド江坂スタッフ、突然フェリー旅がしたくなったので弾丸(&ほぼノープラン)で愛媛へ行ってきました。
初日はUFOラインまでライドし、”山の絶景”を楽しんできました。
2日目はうって変わって”島の絶景”を楽しむため、世界7大サイクリングロードの一つである しまなみ海道 を走ります。
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この日も天気は快晴。ホテルに荷物を置いてそのままスタートします。
ジャージをしっかり着込んだままホテルのロビーを出るのは少し不思議な気持ち。
過去に何度か しまなみ海道 を走ったことはあるものの、今治からライドするのは今回が初めて。
これまでは尾道スタートばかりだったので少し新鮮です。
走り出してすぐ感じるのは、「しまなみ海道の入口までがちょっと現実的」ということ。
市街地を抜けるまでそれなりに交通量もあって、完全に非日常という感じではありません。
とはいえ朝のウォーミングアップだと思えばちょうどいい距離感です。

しまなみ海道の入り口、来島海峡大橋をバックに「SHIMANAMI」のモニュメントで一枚撮って、いよいよ海の上へ。
来島海峡大橋に上がった瞬間にパッと景色が広がります。
美しい海と往来する船舶、鮮やかな島の緑と突き抜けるような青空。これだけで「ああ、しまなみ海道だな」となるのはやっぱりすごい。

そして印象的だったのは、人の多さ。
GW明けの平日、しかも週のど真ん中なのにかなり賑わっていました。特に海外からのサイクリストが多くて日本人よりも多くすれ違いました。
ほとんどの人がレンタサイクルでゆっくり流しながら走っていて、時間に余裕があったら「こういう楽しみ方もいいよな」と感じました。
来島海峡大橋を渡ってすぐの島、大島にある展望台です。しまなみ海道らしい景色が観れるとのことでまずは元気なうちに寄り道。
ヒルクライムのコースプロフィールは距離約3km、獲得標高も300mほど。
前日の35km登りっぱなしのせいで感覚がおかしくなっていたのか、正直“ご褒美レベル”だろうと思っていました。
結果、ちゃんとしんどくて泣きました。
勾配は平均で8%台。後半はさらに上がっていき、ところどころ15%近くなる箇所も。関西のヒルクライムコースで近いのは葡萄坂でしょうか。距離を短くしてもう少し後半の斜度を厳しくした印象です。

しかし頂上からの景色は文句なし。これを見るためなら登る価値は十分あります。
亀老山をくだって、お塩で有名な伯方島を抜け、愛媛と広島の県境でもある大三島へ。
ここにある”サイクリストの聖地”は、大三島と生口島とを繋ぐ多々羅大橋をバックに写真を撮れるポイントで、ちょうどルートの中間あたりに位置します。

定番スポットとのことで愛車とともに写真撮影している人も多くてかなり賑わっていました。道の駅なので補給もできるし、休憩ポイントとしてはかなりちょうどいい場所です。
大変余談ですが、琵琶湖にも同じ名前の場所があったような…と思い調べてみると記憶違いではありませんでした。
なんと日本にはしまなみ海道と琵琶湖の2か所に、サイクリストの聖地があるそうです。そして一般的にはこちらの方が有名とのこと。
多々羅大橋を渡ると広島県へ。
車やオートバイのナンバープレートに「広島」や「福山」が増えてきて、ほんの少し空気が変わるのが分かります。
広島県出身のスタッフはどことなく郷愁を感じたり感じなかったり。こういう小さな変化も旅っぽくていいなと思いました。
「Nahui Xocolatl(ナウイチョコラトル)」です。
尾道向島にあるカカオ豆の選定から製品加工までを一貫して手がける、クラフトチョコレートの専門店。
しまなみ海道を走るならぜひ実店舗を訪れたいと思っていた場所でした。カカオソーダは濃厚さと爽やかさが素晴らしいバランスで、今年初めて夏日の下ライドした心と身体を潤してくれました。

なんとスタッフの方のお一人が自転車好きな方で、雑談で盛り上がった結果あやうくお会計せずに立ち去りかけるハプニングもありました…こういう偶然があるのも旅の面白いところですね。
渡船で尾道まで渡ってもよかったんですが、今回は旅程の関係で今治に戻ることにします。
ホテルに荷物を置きっぱなしなのです。

尾道からも今治からも走ってみた感覚ですが、景色は尾道スタートの方が綺麗に見える気がします。
島と橋と海のバランスがよく取れている印象です。
一方で今治スタートは大きい橋を最初に越えるので体力的には後半が楽になる印象です。
とはいえ今回は半日で往復しているので、体力に関してはどの口が言うんだという感じではあります。
“ちょうど良い自由さで走れること” これに限ると痛感しました。
道路にはブルーラインがあるので迷う心配はほぼないし、その気になればスタッフのように半日で一気に駆け抜けることもできます。逆に、島ごとに寄り道してグルメや自然を楽しむのも面白そうです。
無理に走り切る必要もなく、道中ヴィラで一泊なんてのも乙ですね。
チャレンジングなライドもできるし、ゆっくり旅として楽しむこともできる。
この懐の広さが、ここが“サイクリストの聖地”と呼ばれる理由なんだと思います。

2日目
走行距離 約165km
獲得標高 約1260m。
この日は特に明確な目的地は決めず今治から高松までゆったりサイクリングです。
実は当日の朝まで、往路で使ったオレンジフェリーで帰るか高松までライドしてジャンボフェリーで帰るかを悩んでいました。

しかしせっかくの旅ならということで、高松まで四国一周ルートをなぞるようにライドしてみようじゃないかと。
事前にグルメなお客様から教えてもらっていたお店に寄りつつ、 “走る”というよりは“味わう”ような1日を楽しみました。
こういう時間があると、一気に旅の輪郭がはっきりしてきます。

……とはいえ、もちろん楽なだけではなくて。荷物の重さで辟易したり、暑さに体が慣れていないせいで軽く熱中症になりかけたり、 ルートミスでライド距離が伸びたり、 気が付けばフェリーの時間ギリギリになっていたり。
最後までしっかりバタバタする無計画っぷりが見事に発揮されました。
帰りは高松からジャンボフェリーで神戸へ。
神戸港に到着したのは日付が変わる頃。当然電車は動いていないので、そのまま約20km自走で帰宅します。
最後の最後で一番現実的なライドが待っていました。さすがにへとへとですが、 こういう終わり方も含めて今回の旅っぽいなと思います。
3日目
走行距離 約170km(+20km)
獲得標高 約700m
今回の旅で個人的にこっそり設定していた裏テーマ。
関西からしまなみ海道へ行くとなるとどうしても輪行のイメージが強いですが、今回はフェリー と自走だけで完結させることができました。
フェリーもホテルもバイクをそのまま持ち込める場所を選んだので移動に際して自転車を分解することはありませんでした。
…と言いたいところですが、3日目にぼーっと走っていて路面の凹みに突っ込みリム打ちパンクさせました。まぁこれはノーカウントということで。内緒です。
ブレーキ、変速、フレームの保護など考えるとやはり車輪を外さなくていいのはかなり大きなメリットです。そして何より気が楽です。
1日目のフェリーと宿以外、ほぼノープラン。それでも結果的にはかなり満足度の高いサイクリングになりました。
とはいえ、これをそのままおすすめするかというと微妙なところ。もう少しちゃんと計画した方がたぶん色々と楽です。今回は天候にも恵まれて、たまたまうまくいっただけ。
ただ、「ちょっと走る場所を変えるだけで、ここまで変わる」それはしっかり実感しました。

また次、どこ行こうか。そんなことを考えながら帰るところまで含めていい旅でした。
3日間合計
走行距離 約500km
獲得標高 約4500m
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