Roubaix SL8とロングライドの相性。真偽はいかに?実際に乗って試して解説します
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今回はフルモデルチェンジしたRoubaix SL8(ルーベ SL8)を駆り、淡路島一周ライドと「“西”の地獄」ロングライドに出かけました。
淡路島一周は平地エリアと登坂エリアがあり約150km。
「”西”の地獄」は平坦メインの310kmを予定していたものの冷たい雨に打たれ160kmで中断してしまいましたが、Roubaix SL8のインプレッションには十分(?)。
さて、どうなったでしょうか!?
目次
S-Works Mondo 32cタイヤ
Roubaixと言えばステム下のサスペンションであるFuture Shockが特徴的ですが、実はそれだけではありません。
2019年から採用されたPavéシートポスト周辺の造作もスゴイんです。
ライダーをあたかも宙から吊った様にしてくれる上に、走らせるとまあ軽い。速い。
当時その乗り味に惚れ込み、Roubaixオーナーの一人となった筆者。
昨今のロードバイクのタイヤはどんどん太くなっていて、レーシングバイクですら28Cが標準搭載されるのも珍しくなくなっていますが、エンデュランスロードバイクはさらにその傾向が強く、例に漏れずRoubaix SL8もしっかり太い32cタイヤ、S-Works Mondoがインストールされております。
流石にやりすぎてないか?と勘繰りながらも走らせてみると、アレ?、、、速い。
その見た目とエアボリュームからもちろん期待通りの乗り心地ではありますが、抵抗感がなく進む。。。不思議!
Roubaix SL8の下り・コーナー・そして速さ
下りやコーナーでのトラクションも素晴らしく、安心感が桁違い。
Roubaix SL8の良さを引き立ててくれるいいタイヤだと確信。これは道中が楽しみです!
ワクワクしながらスタートしたものの、実は乗り始めは『前モデル(Roubaix)と大差無いかも・・・』と思っていました。(筆者所有の前モデルがあまりにいい出来(惚れすぎでしょうか?)なので。。。)
しかし、しばらく走らせると「んー何か違う。」と気づきます。
時速25~35km付近の伸びがいい。楽だ。速度キープしやすい。
何と言いますか、『股の間の空気の抜け』が良くなってる感じです。
一度気づいてしまったら、おお!いい!めっちゃいい!と大興奮。結局速く走れてしまえていることが後で分かるんです。
派手さはないですが、実はエアロなRoubaix SL8の底ヂカラが嬉しくなります。
Roubaix SL8の上り
淡路島の南エリアには坂が待ち構えます。ロードバイクで淡路島一周する際の難所の一つとしてよく知られている水仙郷。
海岸線から一気に標高を150mまで駆け上がるこの峠道は平均勾配8%というハードな上り坂です。
こういう所ではAethosのような最軽量級のバイクがいいんですよね。キュン!キュン!と登る感じが魅力です。
比べてコンフォート系と呼ばれるロードバイクは重量も増し気味。しなやかさが勝ってしまって登りは苦手。頂上までは耐え忍んでぺダリング…。
でも安心して下さい。Roubaix SL8は違います。
足回りはとてもカッチリ。剛性の高さはロードバイクでもトップクラスでは?と感じます。
力が逃げないのでめちゃくちゃよく進みますし、狙ったラインを思い通りに走らせる事が出来ます。
剛性と衝撃
ただその剛性の高さは、路面からの衝撃を拾ってしまうことになるのですが、冒頭でお話ししたFuture ShockとPavéシートポストがそれらからライダーを切り離してくれます。
そしてPavéシートポストの効果はそれだけではありません。
Pavéシートポストは、BBを中心にしてサドル上面が円弧を描く様に後方へスイングさせて路面からの衝撃を緩和させる仕組み(ドロップド・クランプデザイン)なんですが、サドルがBBを中心にした円弧を描くということは、シート高が変化しないんです。
ということは、衝撃を吸収している間もペダリングに影響を与えないということ。
つまりライダーは路面の凹凸から突き上げられにくく、ペダリングが乱されにくいので、荒れた路面でもバイクを速く進ませることが出来るのです。
割れたアスファルトが続く坂道などでは、サドルに座ったままのシッティングでスムーズなペダリングが出来るので、他のバイクより速く登れてしまいます。
登りがあれば下りもありますが、荒れた路面の下りもFuture Shockで怖くありません。
重量物でもあるライダーが揺すぶられないので、結果的にバイク全体のトラクションが向上し、安定したダウンヒルが味わえます。
Future Shockの進化・After Shock
Roubaix SL8ではFuture Shockは第三世代にアップデート。その動作感が更に上質に。
特に大きな段差に直面した時にあった底突き感がほぼ皆無になり、カツンコツンといった衝撃が無くなりました。
Pavéシートポストは前モデルから継続採用ながら、シートチューブへの固定位置が全モデルより約5mm程下方に下がり、しなり幅がより拡大しました。
この進化を受け、Pavéシートポスト周りのシステムをAfter Shockと名付けられました。
◇◇
凹凸路面でのレースを勝利する為にデザインされたRoubaix。
✓ Future ShockとAfter Shockと搭載。
✓ SL8にまで進化を遂げ、エアロ性能、登坂性能、ダウンヒル性能、快適性能、全てがブラッシュアップ。
✓ 快適なのに速い。
ついつい遠くへ行ってしまいたくなること間違いなしです。
初めての道や夜間も活躍
西の地獄序盤で走った夜明け前のように暗くて、路面状況が十分に確認できないシチュエーションでもFuture ShockとAfter Shockテクノロジーのおかげで、路面の凹凸に対し必要以上に注意を払わなくてよかったです。
長いライドになるとちゃんと休んでいても徐々に集中力が落ちますが、それが緩やかになるのでちゃんとライドの安全に気を配れるのもいいところ。
実際に150km程度のロングライドを2回行いましたが、疲労感は前モデルに比べかなり少ないので驚きました。
Roubaix SL8、こんなにも体が揺すぶられないのか!と、今、心が揺すぶられています。
スペシャライズドストアではRoubaix SL8の試乗車もご用意しております(約15分無料で体験可能です)ぜひ最新Roubaix SL8に乗って走ってみてください。皆様もぜひこの気持ちを体感していただけたらと思います。
◇◇◇
▼ “西”の地獄についてはこちらから
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