スペシャライズド箕面のシブ木てんちょーです!
今回は、SHIVTTをご検討中の方へ向けた、SHIVTTデビューのススメ第二編となります。
前回は「TTバイクデビューのすすめ その①」として、SHIVのフレームサイズ選びについてご紹介しました。
TTバイクはロードバイク以上にポジションが重要で、単純に身長だけでフレームサイズを決めるのではなく、最終的にどのようなポジションを作りたいのかを考えてサイズを選ぶ必要があります。
そして、フレームが決まったら次に悩むのが……
「コンポーネントは何を選ぶ?」
という問題です。
SHIVを組む場合、当店でもよくご相談いただくのが、
「SHIMANOで組むか、SRAMで組むか」
という選択です。
どちらも高性能なコンポーネントですが、配線方法やシフトスイッチの配置、ポジション変更のしやすさ、遠征先でのメンテナンス性なども重要なポイントになります。
今回は、それぞれのメリット・デメリットを実際の組み立てや使用を考えながら見ていきます。

まずSHIMANOの大きなメリットは、有線Di2ならではの堅実さです。
TTバイクはロードバイクよりも特殊な組み方になることが多いからこそ、確実に動作すること、そして万が一のトラブルにも対応しやすいことは大きな安心材料になります。
そういった点で、やはり大きいのがサービスパーツの充実と入手性の高さです。
レースや遠征などで遠方へ行った際、何かトラブルが発生した場合でも、必要なパーツを探しやすいという安心感があります。
TTバイクは競技性の高いバイクですので、遠征先やレース会場でのトラブルを考えると、
「現地で直せる可能性が高い」
というのは、実際の運用では非常に重要なポイントです。
また、価格面でも比較的構成を組みやすく、長期的に維持していくことを考えやすいのもSHIMANOの魅力です。
そしてTTバイクならではのポイントとして、ブレーキレバーとシフト操作を一体化した専用コントロールを使えることもメリットの一つです。

一方で、SHIMANO最大の特徴である「有線」が、TTバイクではデメリットになることもあります。
TTバイクの場合、DHバーやパッド周辺の調整を行う機会が多く、
「もう少しパッドを前に出したい」
「エクステンションの長さを変更したい」
といったポジション変更が発生します。
その際、有線で接続されていることで、配線の長さや取り回しまで考える必要があります。
ポジション調整と配線作業がセットになってしまいます。
特に一度きれいに内装した配線を、ポジション変更のために再調整するとなると、なかなか大掛かりな作業になることもあります。
また、飛行機で遠征する場合には、内装バッテリーの取り外しが必要となります。
簡易的な内容ではありますが、現地での作業を要するため少し面倒です。
そしてもう一つ、SHIMANOでTTバイクを組む際に考えておきたいのが、フロントシングル、いわゆる1×仕様です。
SHIMANOのロード向けコンポーネントは基本的に2×を前提とした構成が中心となるため、TTバイクで1×を選びたい場合には、純正コンポーネントだけで完結する構成を作りにくいという点があります。

一方のSRAM。
TTバイクとの組み合わせで特に魅力的なのが、ワイヤレスを活かした自由度の高さです。
SRAM AXSでは、Wireless Blipsなどを使って、エクステンション上の好きな場所にシフトポイントを設けることができます。SRAMも、Blipsについて「ワイヤー長や内装を気にせず、好きな場所に配置できる」ことを特徴として挙げています。
これはTTバイクではかなり大きなメリットです。
DHバーやスペーサーの高さ、パッド位置などを変更しても、ワイヤーの長さや取り回しを気にする必要がありません。
調整作業をするうえで、非常に大きなメリットになります。
さらに、シフトスイッチの配置自由度が高いこともSRAMの魅力です。
トライアスロンでは長時間エアロポジションを維持することも多いため、
「どの位置にスイッチを配置するか」をライダーの好みに合わせて決められるのは大きな強みです。
また、SRAMは純正構成で1×仕様を選択できるため、昨今のトレンド構成を作りやすいのが特徴です。
そして飛行機での遠征を考えた場合にも、バッテリー本体は変速機に外装されており、ワンタッチ着脱が可能なためスムーズです。

もちろん、SRAMにもデメリットがあります。
まず気になるのが、サービスパーツの価格帯です。
すべてのパーツが高価というわけではありませんが、交換が必要になった際には、SHIMANOと比較して費用面で気になるケースがあります。
また、遠征先でのメンテナンスやパーツの入手性については、訪れる地域やショップによって差が出やすいというのも考えておきたいポイントです。
地元では問題なく対応できても、遠征先ですぐに同じパーツが手に入るとは限りません。
そしてSRAMでTTバイクを組む際に、特に覚えておきたいのがWireless Blipsです。
Wireless Blipsは非常に便利な反面、内蔵バッテリーは交換式ではありません。バッテリーが消耗した場合は、スイッチユニットそのものを交換する必要があるため、使い捨てとなります。
しっかり比較してみると、SHIMANOとSRAMでは、それぞれ異なる方向性のメリットがあることが分かります。
SHIMANOは、
「有線だからこその堅実さ」
「サービスパーツの入手性や、遠征先での安心感」
が大きな魅力です。
一方、SRAMは、
「ワイヤレスならではの自由度」
「ポジション変更やシフトスイッチの配置のしやすさ」
が大きな魅力となります。
特にSHIVのようなTTバイクでは、ロードバイク以上にポジション調整を行う機会が多く、DHバーやパッド、エクステンションの位置を変更することも少なくありません。
レースや遠征でのトラブル対応、補修パーツの入手性を重視するのであればSHIMANO。
一方で、ポジション変更の自由度やシフトスイッチの配置、ご自身での気軽なセッティング性を重視するのであればSRAM。
というような選び方がわかりやすいと思います!
次回は、SHIVを組み上げるうえで非常に重要な「純正のエクステンションキット」について、掘り下げてご紹介していきます。
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