ヴィンテージアルミバイクのセミオーバーホールをご依頼いただきました。

ヴィンテージアルミバイクのセミオーバーホールをご依頼いただきました。

自転車を長く愛用いただくためには、定期的なメンテナンスが大切です。特に冬、自転車に乗れず倉庫に眠ってしまうこの季節に、1年間頑張った愛車をメンテナンスしてあげましょう。そこで、スペシャライズド北海道エクスペリエンスセンター(以下:北海道XC)では、冬季限定のメンテナンスを実施しております。

今回の車体と施工内容について

今回は、ブリヂストンのヴィンテージアルミバイク「RADAC」のセミオーバーホールをご依頼いただきました。一見細身でクラシカルなクロモリチューブに見えますが、なんとアルミチューブを採用した希少な一台です。ご友人から譲り受けたとの事で、来年の春乗り出すためにお持ち込みいただきました。

非常にきれいな状態で保管されおり、フレームのダメージは少ないものの、各パーツには経年劣化から出るサビが見られるなど、新たに乗りだすとなると、保守部品の交換や調整な状態でした。
そのため、今回の作業はセミオーバーホール+タイヤ交換となりました。

それでは各パーツの修理内容について見ていきましょう。

セミオーバーホール前の車体

  

ハンドルまわりについて

・バーテープの交換
 布系バーテープが劣化しておりべたついていたため、レトロな質感を残しつつ、以前と同様布系のバーテープに張り替えました。見た目もさることながら、グリップ力も向上しております。

Before
After

・シフト、ブレーキワイヤーの交換
古くなったワイヤーたちも新品に交換。カラーアウターワイヤーの中からホワイトを選択いただき、雰囲気を保ちながらも新品の性能が復活致しました。

Before
After

足まわりについて

・ペダル交換
 トゥクリップを使用しないとの事だったのでこれを機に交換。三ヶ嶋のSYLVANシリーズをお選びいただききました。1979年に発売されたこちらのモデルは今回のバイクとの相性抜群。より一層クラシカルな雰囲気に磨きがかかりました。

MKS “SYLVAN”のペダルに変更

・チューブラータイヤ交換(追加工賃)
 経年劣化によりチューブラータイヤの接着が脆くなっており、トレッド面にもひび割が出ていたので交換。もともとリムセメントで使用されていたものをチューブラーテープで使用する為、リムの内側までしっかり磨き上げました。

リムセメントの除去
Before
After

ブレーキまわりについて

・ブレーキレバーの交換 
ブラケットカバーもバーテープ同様、劣化によるべたつきが気になるとのことでしたが、カバーが廃盤となっており代用品も無かった為レバーごと交換。見た目も黒でシックな仕上がりに。

新品のブレーキレバーに交換

・ブレーキシュー交換 
ほとんど使用されていなかったものの、経年劣化で硬化し、ひび割れが出ていたので交換。制動力も本来のレベルまで復活しております。

・BBのグリスアップ 
グリスは少し残っており回転状態も良好でしたが、グリスの劣化は見られた為新しいグリスに交換致しました。

新品のブレーキシューに交換

ドライブトレインについて

・変速調整
旧式の変速機「ダブルレバー」を採用しているこちらのモデル。STIレバーが登場する1980年代まで主流で使われていたことからヴィンテージバイクなどによく見られます。今回は、ワイヤー類の交換と共に変速調整を行いました。今では見ることの少なくなったこちらのタイプは、とても趣があり、調整している私たち方も楽しませていただきました。

Before
After

全体について

最後に、各所に浮いていた錆を可能な限り除去致しました。錆びさせておくと見た目も悪く、寿命も縮んでしまう為、パーツ一点一点を念入りにサビ除去作業。最後に全体のトルクチェックで完成。しばらく眠っていたバイクも、しっかりとしたメンテナンスに出せば、新品同様の機能を取り戻せます。

セミオーバーホール後の車体

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