写真で見る新型 Tarmac SL9。進化したポイントをチェック!

  • 公開:2026.07.13
  • 更新:2026.07.13

ついに新型 S-Works Tarmac SL9が発表されました。

見た目はSL8と似ている部分もありますが、中身は細かな部分まで見直され、さらに速く走るための進化が詰め込まれています。

今回のSL9でスペシャライズドが掲げたキーワードは、Time to Finishです。

空力性能や軽さだけを追い求めるのではなく、ライダーやバイク、コースなど、実際の走行で影響するさまざまな要素を含めて、ゴールまでのタイムを最短にすることを目指して開発されています。

この考え方については、また別の記事で詳しくご紹介したいと思います。

赤がSL9、濃い赤がSL8です。

一見するとよく似ていますが、細かく見比べると変更点はたくさんあります。

派手な変更ではありませんが、一つひとつ積み重ねることで性能を高めているのがSL9です。

まずは今回の主な変更点を見てみましょう。

変更点内容
Speed Sniffer(新)ヘッドチューブをさらにスリム化。前面投影面積を約10%削減し、空気をよりスムーズに後方へ流します。
Offset Steererケーブルの取り回しを見直した新設計。細いヘッド形状を実現するための技術です。
Flow Forkフロントホイール周りの乱れた空気を整え、フレームへ自然につなげる新しいフォーク形状です。
Dropped Down Tubeダウンチューブ位置を見直し、フォークから流れてきた空気をよりスムーズに受け流します。
Win Finボトル1本で走る実際のレースシーンを想定し、リアホイール周りの空気の流れを最適化しました。
Rapide Aero Postライダーが乗った状態で空力性能を高める新しいエアロシートポストです。
Rapide Cockpitフレア形状を採用し、空力性能とコントロール性を両立しました。
UDH対応最新コンポーネントにも対応できるUDH規格へアップデートされています。

ここからは、それぞれの変更点を写真と一緒に見ていきます。

ヘッド周りがスリム化

SL9でまず目に入るのがヘッド周りです。

SL8でも採用されていたSpeed Snifferは、さらにスリムな形状へと進化しました。正面から見ると約4mm細くなり、前面投影面積は約10%削減されています。

わずかな違いですが、SL8と見比べると細くなっていることがよく分かります。

この形状を実現するために採用されたのがOffset Steererです。

ヘッドチューブ内でブレーキホースを通すスペースを確保するため、フォークコラムをわずかにオフセットした特殊な構造を採用しています。

外からは見えない部分ですが、ヘッドチューブを細くしながら、SL8と同等の剛性を維持する重要な技術です。

フロント周りもさらにブラッシュアップ

フォークも新しくなりました。

Flow Forkは、ホイール周りで乱れた空気を整えながら、スムーズにフレームへ流すよう設計されています。

フォークは前後方向に厚みを持たせつつ、正面から見ると薄く、わずかにハの字に開いた形状になっています。

ダウンチューブもDropped Down Tubeへ進化しました。

フォークとの隙間を極限まで小さくし、周辺の気流を整えることで空力性能を向上させています。

こうした細かな積み重ねによって、SL9はSL8よりさらに空力性能が高められています。

新しいRapide Cockpit

コックピットも新しくなりました。

12度のフレア形状を採用しています。

ブラケットポジションでは空力性能を高め、下ハンドルでは安定したコントロール性を発揮できる設計になっています。

UDH規格にも対応

SL9では、リアエンドがUDH(Universal Derailleur Hanger)規格に対応しました。

これにより、SRAMの最新コンポーネントをはじめ、今後登場するUDH対応コンポーネントにも対応しやすくなっています。

将来的な拡張性やメンテナンス性を考えても嬉しいアップデートです。

レースから生まれたWin Fin

今回、一番見た目が変わったポイントがWin Finです。

シートチューブ後方に追加されたフィン形状で、リアホイール周りの空気の流れを整える役割があります。

この形状は、実際のレースで選手が終盤になるとボトルを1本だけ装着して走ることが多いというフィードバックから生まれました。

実戦で得られたデータをもとに、その状態でも空気がきれいに流れるよう設計されています。

新しいRapide Aero Post

S-Works完成車には、新しいRapide Aero Postが採用されています。

ライダーが乗った状態での空気の流れを解析し、太もも周辺の気流まで考慮して設計されたシートポストです。

挿入部分はSL8と共通で、上部の翼断面を見直すことで、さらに空力性能を高めています。

細かな変更の積み重ねで大きな進化

SL9は、一つだけ大きく変わったバイクではありません。

ヘッド周りやフォーク、ダウンチューブ、リア周り、コックピットなど、一つひとつの細かな改良を積み重ねることで、ゴールまでのタイムを少しでも短くすることを目指して開発されています。

写真では伝わりにくい部分もありますが、実車を見ると細かな作り込みや形状の違いがよく分かります。

スペシャライズド宇都宮では新型 Tarmac SL9を展示しています。

気になる方は、ぜひ店頭で実車をご覧ください。


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