Tarmac SL8でロングライド レーシングバイクに乗って普通のサイクリストは楽しめるのか。

  • 公開:2024.01.20
  • 更新:2024.03.30

関西のサイクリストにはお馴染みの淡路島一周、通称アワイチ。琵琶湖一周のビワイチと並ぶ関西ロングライドの名コースです。
実は昨年寒くなりきる前の定休日に、大阪エリアのスタッフ有志でアワイチに行ってきました。

10月某日 まだまだ全員ショートスリーブのジャージでした

新車のシェイクダウン・Roubaix SL8のテストライド・単純にロングライドを楽しむなど、スタッフによって目的はさまざまでした。普段はソロライドばかりですが、やはりグループライドは楽しいですね。
さて、そんな中スタッフは発売以来大好評をいただいているS-Works Tarmac SL8でアワイチに繰り出しました。

S-Works Tarmac SL8 Dura-Ace Di2

実はTarmac SL8 発表会の時にもテストライドへ行っていたスタッフ。しかしアップダウンのある嬬恋高原では平坦の巡航が試せず、平坦路やロングライドでの性能が気になって仕方がありませんでした。
その時の様子はこちらをご覧ください

ちょうどいい機会に恵まれたので店舗テストバイクのS-Works Tarmac SL8 を借りて楽しんできました。

レーサー志向ではない一般サイクリストがTarmac SL8に乗ったらどうなのか。ロングライドといえばRoubaix SL8という昨今、ロングライドで感じたTarmac SL8のインプレッションをお伝えします。

Tarmac SL8 ロングライドインプレッション

まずなんと言っても平坦・緩斜面でのフィーリングは最高の一言。

淡路島南側は信号も無く一定ペースで気持ちよく走れました

淡々とペースをキープしたり、遊びでアタックがかかる場面など一口に平坦と言ってもさまざまありましたが、少しペダルに体重を乗せるだけで自分が思っているより速度が乗ります。

そして上がった速度が落ちません。まるでスーッと前に吸い込まれていくような感覚です。
世界最速のレースバイクを謳うだけあり、シリアスレーサーでなくとも圧倒的な空力性能を感じることができます。

そしてTarmac SL7と比べて若干脚あたりがマイルドになったフレームのフィーリングがまた最高です。
Tarmac SL7だと疲労が溜まりペダリングが雑になったタイミングで、バイクの方から「脚売り切れましたね。はいじゃあここで終わりです。お疲れ様でした」と言われる(ような気がします)。

しかしTarmac SL8はむしろ優しさを感じます。

力任せに踏みがちなきつい登りの場面やアワイチ後半で疲労している向かい風区間でも、Aethos譲りのバネ感のあるフレームがペダリングの入力をある程度独自に解釈して推進力に変えてくれるのです。下りでの抜群の安定感も相まって、さまざまな場面でライダーに無駄な消耗をさせず寄り添ってくれます。

それでいてペダルに力を込めた際の反応は抜群。
速く遠くへライドする点において、こんなに気持ちいいバイクはなかなか無いのではと思わせます。

Rapide Cockpit インプレッション

気になるハンドルステム一体型のRapide Cockpitは想像より好感触でした。
借りたバイクのハンドルサイズが400×90mmで、普段使用している52サイズのバイクと同じサイズだったこともあり違和感が少なかったのはあると思います。

Rapide Cockpit 横から見ると非常に薄い

まず握って感じたのが剛性のバランスの良さです。
特に上半身の力を使うアタックやスプリントの場面で顕著ですが、コックピットとバイクのヘッド周りとの一体感が格段に向上しています。

従来の別体型のように“ハンドル→ステム→コラム“と素材や剛性が異なるパーツを挟まないことで、Rapide Cockpitはパワーを余さず推進力に変えてくれます。
風の抜けもTarmac Stem + Rapide Barよりも抜けがスムースな印象です。

快適性については、正直なところグルメ目的や観光目的のロングライドにはあまりむかない機材だとだけ。とはいえ快適性が皆無かと言うとそんなことはなく、150kmのロングライドを走っても想像していたより疲労はありませんでした。

淡路島東側は道が少し狭く、やや路面も荒れ気味

ハンドルステム一体型の影響かカーボンレイアップがそうしているのかはわかりませんでしたが、不思議と路面状況の良くない場所や減速帯等でも走りやすかったです。ライド中に必要な情報を必要な量だけ伝えてくれるので、路面状況がよくない場所でも不必要に身構えることなくライドできます。

レースに使用するなら間違いないスペックで、剛性・軽さ・空力、どこをとっても非の打ち所がありません。
そして、一般サイクリストであるスタッフにはエアロなルックスに性能以上の価値を見出しました。

総括

総括するとTarmac SL8に助けられ続けた150kmでした。
平坦では圧倒的な空力で楽に走らせてもらい、水仙郷をはじめとする登り区間では無駄な消耗を抑えてくれました。
もちろん150kmを走り切った後ピンピンしていたわけではありません。
しかし最近はグラベルバイクのDiverge STRやe-BikeのVado SLでポタリングばかりでなまりきった身体のスタッフでも、Tarmac SL8の性能があれば150kmのアワイチも十分に余裕を持って完走できます!

ロングライドの単純な快適性で比べると、もちろんRoubaix SL8 に軍配が上がります。
しかし、速く走れる・遠くへ行けるそんな初めてロードバイクを手にした時のような楽しさを改めて思い起こしてくれるのはTarmac SL8です。

このようにレーシングマシンとしてフィーチャーされがちなTarmac SL8ですが、レーサー志向ではない一般サイクリストのスタッフがロングライドで使用しても楽しめる素晴らしいロードバイクです。

スペシャライズド住之江ではそんなTarmac SL8の試乗車を用意しておりますので、ぜひお気軽にご来店いただきテストライドしてみてください。


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