Tour de France と同じコースを走る Marmotte Granfondo Alpes に参加しました(後編)

  • 公開:2024.09.9
  • 更新:2026.03.16

前編から長らく期間が空いてしまいました…
Marmotte Granfondo Alpes の参加レポートになります。

もし前編をご覧になっていない方は是非そちらも併せてご覧ください。

↓ 前編はこちら

イベント当日

本来は翌日の日曜日に行われる予定でしたが、なんと直前でフランス議会選挙と日程が重なり前日に前倒しの開催となりました。
そんな事あるか? という感じですが、強行で開催してしまうあたりに文化の違いを感じます。

いよいよイベントスタート

宿泊している アルプデュエズ の麓にある ブール=ドアザン という小さな町からのスタートです。
参加者はおよそ7000人に及ぶのですが、一斉スタートしてしまうとカオスな状況になるのでざっくりと4部ほどに分けられ順にスタートしていきます。

スタートは早朝にもかかわらず住民は文句ひとつ言いません。
むしろ盛大な応援をしてくれます。

これが自転車大国フランスなのか… と感銘を受けつつ、朝の7時20分にスタートしました。

私のグループはおよそ1500人ほどと考えられますが、前にも後ろにも人だらけで自分が集団のどの位置に居るかさえ全くわかりません。

そんな状態で10kmほど平坦を走ると、最初の難所 グランドン峠 が見えてきました。
ここでざっくりとコースを紹介します。

コース紹介

距離は177km。
その中に大きな登りが4か所あるのですが、どれも獲得標高(総上昇量)は1200m越えばかり。
よく考えれば山4つを超えて獲得標高が5000mなので当たり前ですよね。

ツールでいう山岳レベルは 超級山岳が3つ。1級山岳が1つ となりますが、つまりは日本では考えられないほどの物凄い峠を4つも登らされる超山岳のコースです。

最初の超級山岳 グランドン峠

いきなり24kmのヒルクライムですが、ここで自身の脚の調子があまり良くないことに気づかされます。

(グランドン峠を大集団で登っていきます)

調子が悪いながらも淡々と自分なりのペースで登っていきますが、他の参加者のペースの速さに驚かされました。
なんといってもこのイベントはヨーロッパ中の猛者が集まるので、参加者のレベルが格段に高いんです…

(グランドン峠の頂上のエイドは参加者で溢れていました)

24kmの長いヒルクライムを終えると、すぐさま2番目の難所 テレグラフ峠 を目指す長いダウンヒル区間が始まります。
このダウンヒルは過去に大きな事故が起こったために、タイムは計測されない”非計測区間”なのですが、他の参加者たちは考えられないほどのハイペースで下っていきます。

そんな非日常すぎる経験をしながらもグランドン峠のダウンヒルを下りきり、テレグラフ峠を目指すために幹線道路を走ります。

ですが、このあたりから空には不気味な雲が目立ち始めます…
次第に風も強く吹き始め、幹線道路では強烈な向かい風の中を走ることになりました。

爆風の幹線道路区間

幾つかの集団に分かれながらテレグラフ峠を目指しますが、ここでも彼らのハイレベルさに苦しめられます。
ヨーロッパの人々は我々アジア人よりもはるかに身長が高く、日本人の平均的な身長である私は他の人よりも空気抵抗を受けずに走ることが出来ました。
ただ、この苦手な爆風平坦区間で想像以上の体力を消費してしまいます。

爆風の幹線道路を終えると、テレグラフ峠の麓で小休憩を済ませます。
あまり長く止まってしまうと動けなくなる恐怖感に駆られ、最小限の休憩です。

そして休憩を終え、再スタートし始めた直後の登りで盛大にふくらはぎが攣ります。
フランスの乾燥した気候は、思っている以上に体の水分を奪っていたのだろうと推察しました。
もちろんテレグラフ峠のヒルクライムでは大幅にペースを落とします。

なんとか這いつくばってテレグラフ峠の頂上にたどり着くものの、曇り空からは小雨が降り始めました。
本来ならば気休めとなるはずのダウンヒルは、寒さとスリップに怯える苦行と化してしまいました。

幸いテレグラフ峠のダウンヒルは5kmほどと短かったのですが、その先に待ち受けるは最大の難所 ガリビエ峠 になります。

コース最大の難所 ガリビエ峠

ここは標高2642mとコースの中でも1番の高い標高です。
年間を通して残雪のある低い気温の箇所となるので、こんな場所で雨に降られたくはないのですが、嫌な予感は見事に的中…

半分ほど登ったところで小雨が降り始め、頂上に着くころには雹と雷が落ちる大荒れの天気となってしまいました。
私の身体は既に悲鳴を上げていましたが、更に天気が追い打ちをかける最悪の結果です。

今回のイベントの背景には、現地スタッフ2名が我々日本人をサポートしてくれたのですが、事前にこのガリビエ峠の頂上で補給食などをサポートをしてくれる運びになっていました。

なんとか根性と気合でサポーターのいる山小屋まで登り切りましたが、既に身体は低体温と脱水症状でヘトヘトです。

サポーターから補給食を貰い、山小屋で小休憩を済ませます。
ただここからは、大雨の中を30kmもダウンヒルする羽目になってしまいます。

気が遠くなるような長いダウンヒルですが、これを下り切れば残りは アルプデュエズ の峠を登り切ってゴールするのみ。
事前にこの区間だけは下見をしていたため、ざっくりと距離の感覚も知っているつもりです。

(前々日に訪れたガリビエ峠の様子)

地獄のガリビエのダウンヒル

休憩を終え、再びバイクに跨りますが、あまりの寒さで体が震えハンドルをうまく操作出来ません。道路には川のように大量の雨水が流れています。
おまけにガードレールも設置されていないこのガリビエのダウンヒルは、とてつもなく神経をすり減らしました。

7kmほど下ったところで ロータレ峠 という峠とぶつかるのですが、そこの小屋で両脚が攣ってしまいました。

結果は…

DNF(リタイア)でした。
その後はたまたま通りがかった2人の現地サポーターの車を呼び止め、アルプデュエズの宿まで運んでもらいます。

暖房の効いた車内は、
今までの疲労感と宿に戻れる安心感。なにより怪我無く無事にリタイアできた事実を噛み締めながら、気づけば気絶するように眠っていました…

まとめ

異国の地 フランスで走る経験は日本では到底味わえない濃密なもので、結果こそ散々でしたが言葉が通じない場所で自分の限界にチャレンジできる良い機会でした。

またリベンジできる日がくれば、次回こそは無事に完走するという新たな目標も出来ました。
スタッフにとって、 Marmotte Granfondo Alpes は夢のようなあっという間の素晴らしい経験でした。


前編はこちらから↓
マーモット・グランフォンド・アルプス に参戦しました(前編)


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