自走ビワイチ! ~300㎞ライドへの挑戦~

  • 公開:2024.06.2
  • 更新:2024.06.3

突然ですが、ロードバイクのロングライドと言えばどれくらいの走行距離を想定しますか?
ロードバイクを始めたての方であれば50kmかもしれません、ある程度ライド慣れした方ならば100~150kmという声もありそうです。200kmともなればかなりロードバイクに親しんだ方でもハードに感じるでしょう。

さて、今回スペシャライズド住之江のスタッフがチャレンジしたのは、それも大幅に超える300kmライド。
昨年の末に開催した「西の地獄」でこの距離に挑戦しましたが天候不良により途中で断念しました。その後はなかなか機会に恵まれず、リベンジの機会をうかがっていました。

そんな折、4月に開催されたTogether We Ride – Strava Challenge。
月間500kmをライドしようというチャレンジでしたが、毎日の通勤だけで500km超えてしまう計算でした。それでは面白くないということで自分に課した目標は月間1,000km。過去に走ったことのないかなりチャレンジングな目標設定でした。

琵琶湖一周(ビワイチ)への挑戦

自走ビワイチを決行したのが4月25日。
実はこの時点で月間走行距離は600㎞をわずかに超えた程度。自分で掲げた目標を達成するには残り1週間で400㎞近く走らなければなりません。
かなり絶望的な状況でどうしたものかと悩んでいると、ふと思い出したのが他スタッフが過去に行った大阪からの自走ビワイチ。 300km超えでなかなかハードと聞いていましたが、もうこれしかないと自分を奮い立たせながらバイクに跨りました。

出発前の準備

300㎞という未知のライド距離は何が起こるかわからないので、普段の装備以上に様々な準備をしました。
サドルバッグ・ツール缶・トップチューブバッグ、構えすぎだと思われるかもしれませんがそれらに補給食やパンク修理用の装備などをパンパンに詰め込みます。
さらに、今回のライドで使用したRoubaix SL8にはダウンチューブ下にボトルケージを取り付けられるので、輪行バッグはそこに装着しました。
道中に何かしらトラブルがあっても、中断して電車で帰ることができるので安心です。

出発は4時半。まだ暗い中でのスタートでした。

琵琶湖を目指して

大阪城から出発し、大川沿いを進んで淀川サイクリングロードへ。
前日が雨だったため淀川サイクリングロードには水たまりが多く、お世辞にも走りやすいコンディションではありませんでした。
しかし、朝日が昇り空が白んでいく美しい景色のおかげで気持ちがキープできました。

そうこうしているうちにさくら出会い館に到着。淀川サイクリングロードのチェックポイントで、大阪から京都に入る一つの目安でもあります。
普段京都方面へライドする時は補給や休憩のために立ち寄ることが多いですが、この日はあまりに早い時間だったため残念ながら施設が開いていませんでした。普段と違うライドではこのようなハプニングがよく起こります。

京都を抜け滋賀へ突入

休憩もほどほどにさくら出会い館を出発し、宇治川・山科川と河川敷を経由して大津市に到着しました。
スタートから約60㎞、滋賀県に突入です。
出発時間が早かったこと、河川敷を通るルートを選んだこともあり、車の往来も少なく想像よりもスムーズな滋賀入りを果たしました。

一つのチェックポイントであるJR大津駅には、バイクラックをはじめビワイチのための設備が整っていました。補給と休憩を行いメインイベントのビワイチの開始です。

ビワイチ開始

改めての説明になりますが、ビワイチは「琵琶湖一周」の略称で滋賀県にある長距離サイクリングルートの名称です。国土交通省が指定するナショナルサイクルルートの一つとして認定されており、初心者でも安全かつ快適に走行できる環境が整備されています。

ビワイチのルートには道路に専用の表示やラインがあり、初めての方でも迷うことなく走行できるよう整備されています。
そして車道を走る上級コースと自転車道を中心に走る低速コースの2コースの設定がある安心仕様。
今回は車の通りが比較的少ない道路を通るため、琵琶湖の湖畔沿いの低速コースを中心に走行しました。

南湖から守山、そして湖北へ

反時計回りに走るのがビワイチのスタンダード。
この頃には天気も良くなり路面はかなりドライに。気温も上昇してサイクリングには最適な気候になってきました。

琵琶湖の南側をぐるっと走り、サイクリストの聖地の前で記念写真を撮り、長浜城の前でも記念撮影。
快調に進んでいましたが、この辺りで強烈な向かい風に遭いスピードが急激に落ちてしまいました。苦しみながらペダリングを続けましたが、あまりの強風に正直かなり挫けそうでした。

心と体の栄養補給

向かい風に苦しめられ体力を奪われた私は、道の駅「みずどりステーション」に駆け込んで昼食を取ることにしました。メニューを開いて真っ先に目に飛び込んできたのはかき揚げそばでした。昼食はこれに決定です。

長時間のライドでは、消化の良いものを適宜補給するのがセオリー。
本来なら脂質の多い揚げ物は避けた方が良いのですが、ロードバイクのエンジンは人間です。
単なるカロリー補給だけでなく、気持ちを高めるためにも食事は欠かせない重要な要素。
美味しい食事を楽しむことで気分を変え、再び走り出す元気を得ることができました。食事がロングライドにおいて欠かせないポイントだと再認識しました。

湖北のヒルクライム

湖北にはビワイチで唯一のヒルクライムがあります。登り切った先には素晴らしい景色が広がり、その日は特に晴れていて琵琶湖が一望できました。この景色を眺めながらのライドはとても気持ちよく、心地よい疲労感と共に至福のひとときでした。

実は道中工事の区間があり、迂回を余儀なくされるポイントがありました。不安になりながらしばらく走るとビワイチのマークが現れました。
このように道路にルートの表示があると迷うことなく安心して走行できます。おかげで無事にコースへ復帰できました。

最北端を越えて

琵琶湖の最北端を越えると水は澄み、湖畔の道は開けており、眼前に広がる景色が一段と美しくなります。
この時点で走行距離は約170km。サイクルコンピューターを見ると全行程の半分以上の距離を走り終えているという実感が湧きます。
やっと半分が終わったという安堵感と、帰宅までの道のりがまだまだ100km以上残している事実とで、なんとも言えない気持ちになりました。景色を堪能した後は後半戦。追い風である事を期待して再び出発しました。

白髭神社と上半身の痛み

白髭神社の鳥居が左手に見えてきた頃には、既にスタートからの走行距離が200㎞を超えていました。
この地点で、今まで経験のなかった上半身の痛みを感じ始めました。特に首や肩周りがひどく、未知の領域に突入したような感覚でした。
Future Shockを搭載し、疲労の軽減をしてくれるRoubaix SL8であってもこれなら、レーシングバイクのTarmacで挑戦していたらどうなっていたのでしょうか。想像するのも恐ろしいです。

200kmのビワイチを終えて…帰路

ビワイチスタートの地 JR大津駅に到着した時には、200kmあるフルビワイチ完走の満足感が込み上げてきます。
ここからは往路で使ったコースを反対向きに走り帰路につきます。残りは60㎞程なのでやっとゴールが見えてきた感じです。

京都から大阪へ入り、淀川サイクリングロードへ到着した時には既に周りが暗くなっていました。
普段はあまり気にしない淀川の車止めゲートも、300㎞近く走った身体は疲労でクリートが外しにくくいつも以上に注意が必要でした。

フラフラになりながら無事ゴール

そして無事に300㎞を走破し、大阪城に到着しました。
到着した瞬間、言葉にできないほどの達成感が込み上げてきました。自分の限界に挑戦し、それを乗り越えたことに対する満足感を感じました。
この経験を通じて、自分にはもっと大きな目標に挑戦する力があると確信しました。

次の目標は、より長い距離や厳しいコースに挑戦することです。

限界を超えた挑戦の達成感は格別です。そんな達成感を皆様も是非体感してみませんか?
ロングライドに備えた準備や走行中のお悩みについて、お気軽にご相談ください。

そして私はこの自走ビワイチのおかげで、Together We Ride – Strava Challengeで掲げた月間走行距離1,000kmを達成しました!
他のスタッフも頑張って走っていました。その報告会の様子こちらもご覧ください。


今回の走行データとコース

走行距離: 303.15 km
獲得標高: 894 m
実走行時間: 13時間45分
経過時間: 16時間18分
平均スピード: 24.3 km/h


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