数多のレーサーを魅了したシューズ、Aresが満を持してアップデートされました。
前作の形状を踏襲しつつ、更なる研究やテストから得られた膨大なデータを基に各部の見直しが図られたS-Works Ares 2。すでに多くのスペシャライズドライダーが実際のレースにて使用していることがその性能の高さを物語っています。
一方、依然としてS-Works Torchを愛用するライダーも多くいます。その理由は両者が全く異なる特色を有しているからです。
本記事ではその違いに迫ります。
S-Works Ares 2は前作同様、上側のBOAシステムが足の甲を包むよう強力に固定する点が特徴です。また、BOAシステムはワンタッチで緩めることも、逆回転させて微調節することも出来ます。
S-Works Torchはオーソドックスな左右から絞る方式が採用されています。BOAシステムは逆回転させることで緩めることが出来るタイプです。
ヒールカップの形状は大きく異なります。S-Works Ares 2はS-Works Torchに比べて非常に大型です。その分、かかとのホールド力が非常に高くなっています。S-Works Torchのヒールカップは内側が高く外側が低い独特な形状をしており、ほとんどライダーにマッチします。
より高いホールド力を目指すS-Works Ares 2と快適性を重視したS-Works Torchではアッパー素材も異なります。S-Works Ares 2では補強材が浮かび上がるほど強靭な素材が、S-Works Torchではしなやかな変形しやすい素材がそれぞれ使用されています。
つま先部分の形状も大きく異なります。S-Works Ares 2ではBody Geometryメソッドで得られた最新のデータに基づいた幅広の形状となっています。一方でS-Works Torchは細身の形状となっていますが、その代わりにワイドサイズも展開しているため問題なく多くのライダーにフィットします。
形状変更に伴い、S-Works Ares 2とS-Works Torchではフットベッドの形状も異なります。現在、Torchシリーズで使用しているフットベッドはS-Works Ares 2には移植出来かねますのでご注意ください。
普段からS-Works Torchを使用しているため、S-Works Ares 2を試着した感想も少し書かせていただきます。S-Works Torchは足全体を優しく包み込むようなシューズで、一日中快適性が続きます。レースには参加しないのでロングライドが主な用途ですが、ホールド力の不足を感じることは一切ありません。一方でS-Works Ares 2は、先述の足の甲を包むようなフィットシステムが遥かに強力なフィットを実現しています。一切の遊びを許容しないシステムでありながら、均一に締め上げていくため全く不快感が無いのに驚きました。かかとのホールド力もS-Works Torch以上に高くなっています。宣伝通り、足との一体感と快適性を両立した履き心地でした。
しかし、前作に似て合う人合わない人がハッキリ分かれる点は注意が必要です。前足部に十分な空間が設けられているとはいえ、かかと周りはホールド力を確保するためにタイトな造りとなっています。ご購入される前に一度ご試着されるのがおすすめです。
S-Works Torchは高い快適性と万人受けするオーソドックスさを、S-Works Ares 2は尖った設計でありながらも適合さえすれば無類の性能を発揮する先鋭さをそれぞれ特徴とするシューズとなっています。
スペシャライズド 新宿では幅広くサイズを揃えております。ぜひご試着にご来店ください。
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