余計な破損トラブルの防止に!知っておきたい“ディレイラーハンガー”のお話し

  • 公開:2022.07.12
  • 更新:2024.08.10

スポーツバイクの重要な部品のひとつ「ディレイラーハンガー」。今回はちょっとメカ的な小話でスポーツバイクを乗るうえで改めて知っておきたい(知っておいていただきたい)ディレイラーハンガーのお話しです。当店では納車時にできるだけみなさまにお伝えしている内容ですがどのスポーツバイクにもあてはまるのでぜひご一読ください!

黒い部品ばかりで見分けがつきにくいのですが、フレームのエンド部分とディレーラーを繋ぐ別体の部品が「ディレイラーハンガー」。やや粘り気のある素材感の金属で、走行中の転倒や車体が右側に倒れたりすると地面にディレイラーがヒットしますがこの部品が曲がってくれることでフレームから折れたりディレイラー自体が壊れたりしないようにダメージを吸収してくれる、言わば“犠牲になって守ってくれる”仕組みです。

ここからが今回の大事な部分になりますが、転倒や車体が右側に倒れたときは乗り出す前にディレイラーを真上からと真後ろからのぞき込んでハンガーの状態を確認してみてください。ディレイラーのアーム部分が真上から見た時にはホイールとほぼ平行に、真後ろから見た時は地面とほぼ垂直に見えるのが正常な状態です。

車載や駐輪などあまり自覚がない状態で曲げてしまっていることもよくあるので、このチェック自体は乗車前にホイールの固定を確認しながらハンガーの状態もついでに見るように、日常的に習慣化しておけると理想的ですね。

そして最も気をつけたいのがここから起こる可能性のあるホイールとディレイラーの巻き込みです。ハンガーが内側に曲がっていることに気づかず上り坂などでロー側のギアに入れると回転しているホイールにディレイラーを巻き込んでしまうので、上記のチェックで少しでも曲がってしまった気配がしたらロー側のギアを使わないようにホイールからディレイラーを離して少し重めのギアでも我慢して帰ってくるのが余計な二次災害を防ぐポイントです。

さてこのディレイラーハンガー、ボルト1本か2本で止まっていて外すとこんな大きさ。価格も¥2,000~3,000ほどで遠征のイベントやレース参加が多い方は行った先で入手が難しいため、着いた先で曲がっていて出場できないなんてことが無いように予備で持参しておくのがおススメです。通常のホビーライドでもパンク修理キットの中に入れておいてもいい大きさですね。

車体や年式によってハンガーの型が変わりますが、スペシャライズド仙台南ではなるべく即日で対処できるように現行主要モデル用のハンガーをある程度常備するようにしていますので困ったときはいつでもお問い合わせください。(年式とモデルの確認で車体のシリアルナンバーをお伝えいただくと間違いありません)

軽度な曲がりであれば専用の工具を使って修正で済む場合もありますのでこちらもお気軽にご相談ください。ちなみに新車や新品のハンガーを取り付ける際もより精度を出すために修正したりもします。

ということで長くなりましたがトラブル防止に知っておきたいディレイラーハンガーの知識でした!真っすぐに調整されたハンガーで安全快適なサイクリングをお楽しみください♪


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