6月16日にニセコエリア周辺を舞台に開催されたニセコクラシック2024。
世界の自転車競技を統括するUCI(国際自転車競技連合)の傘下に位置するUCIグランフォンドワールドシリーズ(以下UGFWS)の公認を受けた本大会。この「グランフォント」というカテゴリに分類される「ニセコクラシック2024」に、スタッフ曽我部が参加してきました。
グランフォンドとはどんなものなのでしょうか。
「グランフォンド」は”長い距離を移動する”という意味を持ち、サイクリングが盛んなヨーロッパでは、レースよりも多くのライダーが一度に走行するロングライドイベントを意味します。本イベントも前日には60km&100kmのロングライドイベントが開催され、楽しめるサイクリングイベントとしての一面もあります。
ニセコクラシック日曜日はロングライドイベントではあるものの、UGFWSの開催する世界選手権の参加権利をめぐって争うレースになっています。参加規則により、実質プロのサイクリストの参加を排除しているこの大会は「ツールド沖縄」と並び、アマチュアサイクリストの頂点を決めるレースである事も広く認識されています。
80kmコースと150kmコースがある中、スタッフが選択したカテゴリは無謀にも走行距離150km、獲得標高2,493mを走る過酷なものでした。過去にレース経験はあれど、ここまで過酷なコースプロフィールでのレース経験はありません。
このカテゴリを選んだ理由は、「せっかくだから」の一言に尽きます。
優勝を目指せる実力がないのは理解していたので、「経験」や「チャレンジ」を含め、得られるものが多いであろう150kmを選択しました。
レース前日の受付会場にはサイクリングイベントを走り終えた人や、翌日のレースを控えたライダーでごった返していました。受付でフレームナンバーと計測タグ、ゼッケンを受け取ります。
会場では自転車メーカーや飲食店など多くの出店、ステージではパフォーマンスもあり、まさにお祭り状態です。
受付会場でもあり、150kmコースのスタート・ゴール地点でもある会場付近には、多くの宿泊施設があり、参加者の多くがニセコ周辺に宿泊していることが見受けられます。
多くのボランティアや行政の協力も必要とするこのイベント、街が一体になって盛り上げているのを強く感じます。
身体への疲労や、レースを全力を楽しむことを考えると当然宿を取るべきなのですが、早朝に会場へ到着しなければならない為滞在時間が短い事や、一人で自車で行動していることも加味し、今回は車中泊を選択しました。
ニセコの道の駅はキャンピングカーの方も多く、日本各地を旅されてきた方達から様々なお話を聞く事も出来ました。快適そうに過ごす周囲の方を見て、キャンピングカーを使用しての遠征に夢を膨らませながら、夜を過ごしました。
レースは6時15分スタート。
食べ物の消化時間を考え、スタートの2~3時間前には朝食を済ませるよう準備をし、会場へは5時に到着するように準備をすることにしました。なれない車中泊でしたが特に体調は問題無し。
地面にマットを敷いて軽くストレッチを行いながら食事をとっていきます。
会場へ到着し、レース準備を行うライダーを見ると、否が応でも緊張感が高まってきます。
起床からスタートまでのスケジュールを事前にまとめておくことで、無用なトラブルを防ぐことができます。忘れ物やスケジュールミスでレースを台無しにしてしまうこともある為、事前に決めておくことをおすすめします。
大量の補給食を背中に詰め込み、スタートラインへと向かいます。
スタートラインではお店の常連様と合流でき、談笑しながらリラックスした状態でスタートを迎えることができました。
参加人数が多い為、スタートラインから数キロはライダーの隊列を整えるため、先導車が入ります。
レース後にリザルトを確認すると出走は概ね360名前後。前にも後ろにも多くのライダーで、自身が集団のどのあたりにいるのか把握するのも一苦労です。
先導車が集団隊列から外れ、いよいよ「リアルスタート」となり、レースが始まります。
自身に課していた「経験」で持ち帰りたいものとして、「先頭で走るのに必要な運動強度の経験」がありました。後先を考えずに、温存することなく全開で先頭の集団についていきます。
当然実力以上の集団に無理に混じっている為、長くはもちません。
序盤の山場である15km程度上り続ける「パノラマライン」
この登坂をどこまでついていけるかによって順位が大きく変わってくる。
そう考えていました。
おそらくその考え自体は間違っていなかったと思いたいのですが、こともあろうかパノラマラインに入る前に力尽きてしまいました。残り120km程度を残してオールアウト。
完全に空っぽの状態になってしまいました。
そこからは一体何百名のライダーに置いて行かれたかは定かではありません。
自身のレースとしては完全に終了してしまいましたが、そこからは本当の「グランフォンド」でした。
レース以外では車線の端を走行する所を、レースという特殊な環境下である為、車線内であれば自由に走行できます。パノラマラインの頂上から下る長い下りは、普段なかなか走れない距離の下りでした。
定期的に設置されている補給所にはボランティアスタッフの方々が、水とスポーツドリンクを手渡すために待機してくれています。暖かい応援と共に水分を補給し、完走を目指します。
途中様々なライダーと会話しながら走行しますが、一度オールアウトしてしまっている為、基本的にどのライダーにもついていくことができません。
残り20kmあたりでTさんと合流する事になり、情けをかけていただきながらゴールを目指しました。
ゴール前は数百メートルは急勾配の登坂でしたが、つらさよりも終わってしまう寂しさが先行したゴールとなりました。
ゴール後はHXCのお客様とたたえ合いながらも、強く雨が降り始め、追われるように撤収し、会場を後にする事となりました。
ニセコクラシックへの参加を決めた5月頭より概ね10kg程度の減量を行い、レースに臨みました。
当然ながらそれでも圧倒的に重たい部類に入ります。
次に参加できる機会がいつになるかは定かではありませんが、いつになってもしっかり楽しめるよう、日頃から健康的に節制をすることを決めました。どの程度の実力が必要か、目標を定めることができたので、しっかりトレーニングに励みたいと思います。
今回のニセコクラシック開催前に、2026年度のUGFWS、決勝大会がニセコにて開催されるとの発表がありました。日本のアマチュアのトップを決める大会が、世界のアマチュアのトップを決める大会になります。
ニセコエリアでは滞在から当日のレースまでホスピタリティに溢れ、参加者の多くは皆様発散するようにニセコや札幌でグルメを楽しまれているようでした。来年もますますニセコクラシックは盛り上がりが期待できます。。
参加を見送った方、興味を持った方、是非来年のニセコクラシックを楽しめるよう、準備を始めましょう!
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