スパイクタイヤは本当に氷の上でも滑らない？？スケートリンクの上で検証してみた。

冬のライドには欠かせないアイテムスパイクタイヤ。
雪道を走っていると氷でガタガタの路面や、氷の上にサラッと雪が積もった路面など、通常のタイヤでのライドは困難な道を通ることが多いです。「スパイクタイヤを履いていれば安心！」と思っている私ですが、本当に氷の上でも滑らないのか？気になったので検証してみました。

北海道カスタム仕様

今回は、Levo SL Comp AlloyにSchwalbe Icespikerpro 29×2.25の組み合わせた北海道カスタム仕様で走行。このスパイクタイヤは、高めのノブながら雪ははけがよく、雪道・凍結路面ともにしっかりとグリップします。また、タングステンピン+アルミニウムベースの軽量ピンを採用しており、重くなりがちなスパイクタイヤですが、軽さも兼ね備えています。それでは、実際に走行していきましょう。

平らに圧雪された路面

まずは、一般道を走行中によく見られる雪と氷が混ざった圧雪路面。
結論から言うと、スパイクタイヤであればこのような路面が一番走行しやすいです。
一見滑りそうに見えるこの路面ですが、ピンがしっかりとじめに食いつくため、意外にも滑りにくい路面です。冬場の走行は、バイクがMTBかつ路面が雪による路面抵抗が高いこともあり、基本的に夏に比べて巡航速度は落ちてします。しかし、このように綺麗に除雪された路面だと巡航20km/h前後は出せるほど軽快にタイヤが転がります。

実際に走っていて一番気持ちが良い路面コンディションでした。

人や車が通り凸凹した路面

続いては、歩行者や車などが通り雪道が凸凹した状態の路面。
こういった路面は、グリップ力はもちろんですが、タイヤの太さも重要となります。
いくら強いピンがつきグリップ力が高くても、ある程度の太さがないとスタックしてしてしまったり、エアボリュームの関係でコントロールを失いやすいです。特に昼間暖かく人が通った場所は、夜になると氷でガタガタになり、走行するのも大変です。

そのように走行時に恐怖や不安を感じた場合は、無理せずそのセクションはバイクを押して歩きましょう。

大本命スケートリンクにチャレンジ

最後はスケートリンクの上。
F VILLAGE内にあるアイススケートをはじめ、ホッケーやカーリングなど氷上アクティビティを体験できる施設「F VILLAGE ICE PARK 」さんにご協力頂き、検証いたしました！

一面氷で覆われており、歩行するにもツルツルしているため滑らないか不安になります。
スパイクタイヤを氷の上で走行テストするには、最高な環境かもしれません。
少し不安もありますが、早速乗っていきましょう。

最初は足をつきながら、恐る恐るペダルを回していきます。
しかし走ってみると、びっくり。路面はツルツルですが、スパイクがしっかりと氷に食いこみ、思っていたよりも全然滑りません。雪上を走る時とはまた違った「ガリガリ」進んでいく感覚が癖になります。

ただ、ツルツル路面のスケートリンクなだけあり、カーブをする時やフルサスペンションのようにリアサスが動いている時は、瞬間的に滑るシーンはありました。この滑る感覚も楽しめてしまいます。

そして氷の上にはスパイクタイヤの跡がくっきり残っていました。
やはりスケートリンクのようなツルツル路面でも、しっかりとピンが食いこみグリップすることが検証できました。ただ、瞬間的に滑るシチュエーションもあるため、過信は禁物です。適度なスピードでのライドを心がけましょう。イベント限定で特別に走行できるライドも開催予定ですので、スタッフまでお問い合わせください。

番外編：スパイクタイヤでも走行が難しい路面

今回は、雪道でのスパイクタイヤの走行性能をご紹介いたしましたが、スパイクタイヤでも走行が難しい路面があります。それは、新雪が深く積もった路面です。いくら氷上でのグリップ性能が優れているとはいえ、15cm以上雪が積もってしまうとスタックしてしまいなかなか進みません。また、そこまで深くない場合でも、雪がさらさらしているためトラクションがかかりにくくタイヤが空転しやすいです。

このような路面はなかなか走行するのが大変です。

雪の深いとこでは、今回使用しているIcespikerproのような太いスパイクタイヤがおすすめです。
走行する環境に応じて、太さを変えるのも冬に快適なライドを行うために重要な要素の一つです。

走るのは大変ですが、さらさらの新雪を走るのもスノーライドの魅力の一つです。
ふかふかの雪に巻き上げながら、真っ白な雪のキャンバスにタイヤの跡をつけて走行していくのは爽快です。ぜひ、その日のコンディションに合わせて様々なスノーライドを楽しまれてはいかがでしょうか。

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