世界選手権への切符を懸けた52㎞。グラベルクラシックやくらいを駆ける。

  • 公開:2026.08.28
  • 更新:2026.08.28

東北は宮城県、加美町で開催されるグラベルレースに参加してきました。
この大会は今年からUCI GRAVEL WORLD SERIESの一つとして開催されました。
UCI GRAVEL WORLD SERIESは各国で開催されていて、年間40レース以上有ります。 https://ucigravelworldseries.com/en/calendar/
各大会の各カテゴリー上位25%は世界選手権への出場権利が与えられます。(UCIグランフォンド等と同じ)
自分は世界選手権への出場権利獲得が最大の目標でした。

今回のレースの印象はとにかくキツかった! スタートリストを見るとシクロクロスではME1(最上位クラス)で走る人が多く、元プロも居るのでかなり厳しい戦いになることが予想された。
スタートリストは31人が登録されており、DNSを考慮すると6位入賞が必須。
またコースコンディションは月初めの台風と前日の大雨でかなり荒れているとの事前情報。
7月の試走とは全く違うコンディションが予想された。

6:30にエリートクラスがスタート、その3分後に若いエイジクラス(~49歳)がスタート。
ここまでは52kmのコースを2周する。
さらにその3分後に50-55、55-60、60overの各エイジクラスと、女子の全エイジクラスがスタート。
これらのクラスは52kmを1周のみ。
スタートから1.9kmはパレード走行。
ただしリアルスタートから暫くは細めの林道が続くので、位置取りも重要。
なるべく前目の位置を意識する。
先導モトがクラクションを鳴らしてリアルスタートが切られる。
周りの選手がガンガン踏んで前へ前へと進んでいく。
流れに乗っていないと危険なので、自分もそれなりに踏んでいく。

序盤に洗い越しが5か所ぐらい有るが、3か所目の洗い越しで1位と2位の選手が絡んで危険な状態に、それを見て動揺した?せいで水面下に潜んでいたギャップにハンドルを取られ転倒してしまう。
水が冷たい(笑) 肘と膝から流血していたが気にせず、機材チェック。
ブラケットの曲がりを叩いて修正して走り出す。これで30秒のロス。
先頭はかなり遠くへ行ってしまっていたので、追いつくために10分以上FTP以上で踏んでいた。
結局4位の選手が見える範囲まで追いついたが、そこまでに30分以上を要してしまった。

コースは前述のとおり雨で荒れており、縦横に溝が掘れてしまっている状況でかなりテクニカル。
各所でメカトラやパンクで止まっている人も多く、機材選びが明暗を分けた印象だった。
かく言う自分もタイヤをセンタースリックのSPECIALIZED PATH FINDER 45Cをチョイスしていたが、もう少しノブが張っているモデルをチョイスすべきだったかも。
なのでアドバンテージが有る(と思っている)下りだが、抑え目で走る。
後で聞いた話ではかなり転倒、負傷も多かった模様。

38km付近からの舗装路では2周するカテゴリーの選手とパックを組んで走る。
この下りではセンタースリックのお陰で61km/hをマーク。 右折してまた林道に入るが、ここの勾配が20%弱有るかという激坂! 勾配が緩んでも簡易舗装に苔が生えて、グラベル路面よりグリップしない。 ここまでオーストラリア人、日本人と5位争いを展開していたが、この登りで単独5位になった。

残り8kmぐらいのダート下りでものすごい勢いで同カテゴリーの選手に抜かされるが、追いかけるのは技術的に無理&リスクが高いので見送り。
平地に出てから挽回しようと飛ばしていたところ、あぜ道のギャップでジャンプしてしまい転倒・・・ 再度踏みなおして別カテゴリの選手に追いつきパックを組む。

フィニッシュまで1kmを切った辺りでガーミンのGPSデータで左折を指示してくるが、コース上にはパイロンが立てられ、警備員も無反応で突っ立っている。
訝りながら他の選手とそのまま直進すると前方から先行していた選手が5,6人向かってくる。
ミスコースだったらしくて、その旨を教えてもらいあわててUターン。
結局前述の左折が正しかった模様。
このミスコースで1.5km程度余計に走ってしまう。
この時は順位を落としたんじゃないかと、かなり焦った。
後続の選手も直進してきてしまっていたので、ミスコースを伝える。
パックを組んだままフィニッシュエリアに突入。(後ろの選手は2周目に突入)
ダンシングでスパートをかけるも、あらゆる箇所を攣りかけていて無様なダンシングだった(笑)
ゴール後は自転車から降りることもままならず、しばらくハンドルに突っ伏しているだけだった。
リザルトはカテゴリー内全選手がゴールしてからの発表だったので、1時間半ぐらい経ってからだった。

世界選手権への出場権を獲得できたか気になりつつも、ローラーでクールダウン。
果たして貼りだされたリザルトでは6位に滑り込み、出場権を獲得出来た!
その時は嬉しさよりも、ほっとした感覚が強かった。 同じチームの友人も3位表彰台を獲得しており、最高の1日となった!
ここまで支えてくれて来た仲間や、刺激を与えてくれたライバル達に感謝です。
そして何より今回の大事な相棒S-WORKS CRUX5をご提供下さった、株式会社SBC様には感謝しても感謝しきれません!
今後も中年(を過ぎた?)の皆様の刺激になれる様に頑張っていく所存です。

Nobuhiko Tanabe aka nb / 田辺 信彦

SBC DIRT UNION 青山

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