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これまで【BIKE編】【携行品編】と、セルフディスカバリーアドベンチャーin王滝 2026に向けた準備の様子をブログでご紹介してまいりました。
おかげさまで、たくさんの方にご覧いただき、心より感謝申し上げます。
今回のブログでは、いよいよ実際のレース当日の様子をお伝えする、「セルフディスカバリーアドベンチャーin王滝 2026参戦記」最終章【レース編】をお届けいたします。
「準備してきた携行品は、実際のレースでどのように役立ったのか」「レース中にトラブルはなかったのか」。
そして、すでに結果をご存じの方もいらっしゃるかもしれませんが、「果たして無事に完走することができたのか」。
そんなレース当日の様子を、ぜひ最後まで楽しみながらご覧いただけますと幸いです。
今回の同行者はお客様3名様。私を含めた計4名で、セルフディスカバリーアドベンチャー・イン・王滝(以下、SDA王滝)にチャレンジすることになりました。
同行してくださったお客様は、普段お忙しい中でも私の休みに合わせてライドにお付き合いくださる、非常にありがたい方々です。今回のSDA王滝も、お客様からお誘いいただいたことが、チャレンジするきっかけとなりました。
チャレンジが決まってからは、きつい勾配のグラベルや雨の中でのグラベル走行など、本番を想定した練習を重ねてきました。
また、練習だけではありません。営業終了後にもわざわざご来店いただき、座学を交えながらルールの確認やギア・携行品のチェック、当日の行動予定などについて、綿密に打ち合わせを行ってきました。
SDA王滝は、レース本番はもちろんのこと、そこに至るまでの練習や事前準備も大変です。
しかし、皆さんが「大変だ」と言いながらも前向きに取り組み、一緒に準備を進めてこられたことが、何より楽しく、私にとっても良い経験になりました。
そしていよいよレース前日の朝、4人分のバイクと荷物を積み込み、出発です!

高松中央ICから、途中で休憩を挟みながら中津川ICを目指します。
シルバーウィーク真っ只中ということもあり、途中で渋滞に巻き込まれる場面もありましたが、最近の自動車の先進運転支援技術に助けられながら、車内では自転車談義に花を咲かせます。楽しい会話をしているうちに、目的地へと少しずつ近づいていきました。


岐阜県にある中津川ICを降り、そこから長野県王滝村にある松原スポーツ公園を目指します。中津川ICからは、下道で約70kmの道のりです。
香川県高松市を午前7時に出発し、長野県王滝村の松原スポーツ公園に到着したのは、午後3時頃でした。


到着後、すぐに前日受付と検車(シングルスピード部門とグラベルバイク部門のみ)のため、会場へ向かいます。
台風25号の進路によっては、レースが中止となる可能性もありましたが、ここまで一滴の雨にも降られることなく、無事にたどり着くことができました。
※台風25号による被害に遭われた皆様へ、心よりお見舞い申し上げます。皆様の安全と被災地の一刻も早い復旧・復興を心よりお祈り申し上げます。
前日受付と検車を終えた後は、メイン会場に出展されているメーカーのブースを見て回りました。








日頃より大変お世話になっているメーカー担当者の皆様にご挨拶をした後、本日の宿である「旅館さらしなや」へ向かいます。
疲労困憊のため、宿の写真を撮影するのをすっかり失念してしまいましたが、会場から車で約30分と近く、静かで落ち着いた環境だったため、長時間の移動でたまった疲れをゆっくりと癒やすことができました。
宿にチェックインした後は、夕食と翌日の朝食を調達するため、買い出しに向かいます。
幸いにも、宿の近くに中華料理店とイオンがあったため、そちらに立ち寄ることにしました。


宿に戻った後は、起床してから少しでも早く出発できるよう、レースで使用するギアや補給食の最終確認をおこないました。
翌朝は午前4時30分に出発する予定だったため、午後11時過ぎには就寝しました。
午前5時過ぎにレース会場へ到着しました。
グラベルロングコースは午前6時スタートのため、駐車場に到着後、すぐにバイクを組み立て、スタート地点へ向かいます。
スタート地点に到着すると、すでに多くのバイクが並べられており、SDA王滝に挑む選手たちの熱気と意気込みが伝わってきました。



今回の私の目標は、あくまでも「完走すること」でしたので、出走位置には特にこだわりませんでした。
一方で、入賞を含めた順位やタイムを狙う方は、できるだけスタートゲートに近い位置にバイクを並べておくことをおすすめします。


快晴の空のもと、いよいよ出走時間が近づいてきました。
今回は完走を目標としていたため、スタート前に特に緊張することはありませんでした。
それよりも、「日本一過酷なオフロードレース」とも称されるSDA王滝に、いよいよ自分が挑戦するというワクワク感のほうが大きく、気持ちは高ぶっていました。

ここで、あらためてコースマップをご紹介します。
青色で示されているのがロングコースです。
走行距離は約100km、獲得標高は約2,300mにも及ぶ、非常に走り応えのある難関コースです。

いよいよスタートです。
アクチュアルスタート方式のため、スタート直後はまだペースも穏やか。選手たちは徐々に速度を上げながら、レース本番へと入っていきます。


同行者は私以外、グラベルミドルコースにエントリーしていたため、私のスタートを見送っていただいた後、午前8時からスタートする予定です。
恐れ入りますが、レース中は撮影する余裕がなく、走行中の写真はございません。
今後、掲載できる写真がございましたら、後日追加させていただく予定です。
皆様の参考になるかは分かりませんが、うまくいったことや失敗したこと、レース中に考えていたことなどを、当時の記憶をたどりながら、思いつくままに書き綴っていきたいと思います。
まずは空気圧についてです。
フロントタイヤを2.6bar、リアタイヤを2.8barに設定しました。
チューブレスタイヤを使用しているため、本来であればもう少し空気圧を下げたいところでした。しかし、初めて走るコースであることに加え、長時間のレースになることも考慮し、今回は少し高めの空気圧に設定しました。
もちろん、ぶっつけ本番でこの空気圧に設定したわけではありません。練習時からさまざまな空気圧を試し、最終的に決めた上限値です。
果たしてベストな空気圧だったのかは分かりませんが、実際に走ってみると、数少ないオンロード区間と荒れた路面の両方に、比較的うまく対応できたように感じました。
ちなみに、レース当日の体重は約56kgで、タイヤは700×45Cです。
空気圧設定の参考になれば幸いです。
レース中、常に意識していたのが心拍ゾーン(心拍数)です。
レースへのエントリーを決めてから本番を迎えるまで、練習では常に心拍ゾーンを確認しながら走ってきました。これまで、心拍数を意識したトレーニングに真剣に取り組んだことはありませんでしたが、継続して確認することで、徐々に自分の状態を把握できるようになり、長時間にわたってパフォーマンスを維持できる心拍ゾーンも分かるようになりました。
特に、レース時間が長くなるほど、心拍数を意識したペース管理は有効だと感じました。
決して速くはありませんが、本番に向けて上りの練習をたくさんこなしました。
基本的にはオンロードでの練習をおこない、休みの日には本番を想定し、グラベルの上りで実際のレースに近い獲得標高をこなしてきました。
こうした積み重ねが、レース中の余力につながったのだと思います。
まさに「流した汗は報われる」です。
おかげさまで、パンクを含め、大きな機材トラブルに見舞われることなく走り切ることができました。
細かなトラブルを挙げると、上り区間で3度ほど左側に転倒した際、衝撃によってリアディレイラー(SRAM AXS)が動作しなくなりました。
しかし、ここはメカニックとして腕の見せ所です。
左側への転倒だったため、リアディレイラー本体が故障した可能性は低いと判断。冷静に原因を探ってみると、バッテリーのストッパーが外れており、接触不良を起こしていただけでした。
原因が分かり、無事にリアディレイラーが動作した瞬間は、本当にホッとしたことを今でもよく覚えています。
初挑戦の割にはうまくいったことも多かったのですが、ひとつ目の反省点として挙げられるのが、当日の体重と補給のタイミングです。
まず体重についてですが、自分でも「痩せすぎだった」と感じています。涙
ペダリングにまったく力が入らないなど、明らかにパフォーマンスへ影響するほどではありませんでしたが、短い間隔で空腹感を覚えることが多く、スタミナ不足を痛感しました。
加えて、補給のタイミングも完全に後手に回ってしまいました。
あくまでも目安ではありますが、事前には300~400kcalを消費するごとに補給する予定でした。しかし、普段からあまり補給食を摂る習慣がなかったことに加え、レース中の高揚感も相まって、補給すること自体を忘れてしまう場面がありました。
気が付けば、消費カロリーが1,000kcalを超えているにもかかわらず、ほとんど補給していないという大失敗。最終的には、ハンガーノックに近い状態で走行していた時間も長かったように思います。
補給食は合計で約2,400kcal分を携行していましたが、実際に摂取したのは約1,400kcalでした。
もちろん、消費カロリーには誤差があると思いますが、レース終了後に確認すると消費カロリーは3,500kcalを大きく超えていました。
携行した補給食を十分に活用できず、結果として明らかな補給不足。今回のレースにおける大きな反省点のひとつとなりました。
SDA王滝で一番心配していたのが、荒れた路面での下りです。

私が普段グラベルの練習をしているのは、地元の林道高野線~林道観音谷線と剣山スーパー林道です。荒れた路面の難易度については、これらの練習場所と大きな差はありませんでした。
しかし、1日に最長9kmにも及ぶ下りを何本も走り続けるような練習はしていませんでした。そのため、レース中には手のひら、両手首、両肘に大きな負担がかかり、最終的には激痛に耐えながら下ることになりました。

最後の約9kmにわたる荒れた下り区間の直前に、スタッフの方から「あと9km下ったらゴールだから頑張れ!」とお声がけいただきましたが、自分的には「9km下らせるなら、9km上らせてほしい」と心底思いました。笑
完全なスキル不足に加え、「何としても完走したい」「怪我なく帰りたい」という意識が強くなりすぎたことで、下りで車速を抑えすぎてしまったことが怪我の原因です。
荒れた路面を安全に走るための技術だけでなく、長時間の下りに耐えられる身体づくりも、今後の課題だと感じました。
数々の苦難を乗り越え、ゴールゲートを通過した瞬間は、大きな達成感に包まれ、感無量でした。
レース時間は約7時間30分。
これまで経験してきたレースやサイクリングイベントを含めても、間違いなく過去一番きついチャレンジでした。

同行者よりも早めにゴールし、皆様のゴールを見届けることができました。
あらためて、皆様完走おめでとうございます。やりきりましたね!



苦楽を共にした、愛車Crux 5。
ライダーもバイクも満身創痍となりましたが、最後まで大きなトラブルなく走り切ってくれた愛車には、感謝しかありません。
過酷な7時間30分を共に走り抜いてくれたCrux 5に、心から「ありがとう」と伝えたいです。

ゴール後に分かったことですが、レース中の激しい振動によってサドルバッグのファスナーが壊れ、開きっぱなしになっていました。
これまでサドルバッグのファスナーが壊れた経験は一度もなかったので、さすがに驚きました。
恐るべし、SDA王滝!

初めて参加した「セルフディスカバリーアドベンチャー in 王滝 2026」。
実際に走ってみることで、事前の準備だけでは分からなかったことを数多く経験することができました。
もし、これからグラベルロードバイクでSDA王滝に挑戦してみたいという方がいらっしゃいましたら、ブログでは書ききれなかった経験も、私の分かる範囲でお伝えできればと思います。
あくまでも私個人の見解ですが、私は今回いきなりロングコースに挑戦しました。しかし、走力・準備・安全面などを考えると、まずはミドルコースを経験したうえで、ロングコースに挑戦することをおすすめします。
以上をもちまして、「セルフディスカバリーアドベンチャー in 王滝 2026」【BIKE編】【携行品編】【レース編】の3部作を完結とさせていただきます。
最後までお読みいただき、誠にありがとうございました。
最後になりましたが、同行者の皆様、さまざまな困難があるなか大会を運営してくださった関係者の皆様、崩落した道路を短期間で復旧してくださった工事関係者の皆様、レースを支えてくださったボランティアスタッフの皆様、そして大会運営にご理解・ご協力いただいた地域住民の皆様に、心より感謝申し上げます。
また、レース中に共に走り、切磋琢磨させていただいた選手の皆様にも、あらためて感謝申し上げます。
関係者の皆様、本当にありがとうございました。

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