クロスバイクのセミオーバーホールをご依頼いただきました。

  • 公開:2023.12.24
  • 更新:2024.07.3

今回の車体と施工内容について

今回は、スペシャライズドのクロスバイク「Sirrus2.0」のセミオーバーホールをご依頼いただきました。
通勤や通学、ロングライドなどあらゆる場面にピッタリなクロスバイクですが、あまり乗る時間を作ることができなかったとの事。
しっかり仕上げて来春から気持ちよく乗り出すためにご依頼いただきました。
保守部品の消耗具合は少なく交換の必要はないものの、ところどころ油分が切れてサビが浮いているような状況でした。
錆が出てしまった部品の状況を確認しながらクリーニングし、全体的なチェックを行いました。
それでは各パーツの修理内容についてみていきましょう。

ブレーキ周りについて

ディスクブレーキのブレーキローターは当然油分が付着してはいけない部分であるため、湿気の多い場所や濡れた状態で保管しておくと錆びてしまうことがあります。
ブレーキの摺動面のサビは改めてブレーキを使うことで擦れ落ちますが、側面や摺動面以外のサビはそうも行きません。
サビを放置すると劣化が早まるのでしっかり落とし、クリーニング後は確実な脱脂でスムーズなブレーキの効きを取り戻します。

Before
After

ドライブトレインについて

ペダル、ドライブトレインについても同様にサビが発生していました。
ドライブトレインに関しては酷く汚れていても、カラカラに乾いてしまっている状態でも、本来の性能を発揮することができません。
サビを落とした上で適所にオイルアップを施し、性能を取り戻していきます。

Before
After

部品をここまで分解することで、消耗具合の確認や思わぬ破損を発見する事もあります。
不安のある部品を早めに交換したり、寿命を把握することで、ストレスなくサイクリングを楽しむことができます。

フレームについて

普段のお手入れの状況は人それぞれです。
環境的にケミカルを使用したり、水をかけることができないライダーもいるでしょう。当店では洗車やオーバーホールをご依頼いただいた場合は基本的にしっかり泡で包み、汚れを浮かせてから洗車しています。
いわゆる洗車傷を最小限にすると共に、普段手の届かない所までしっかり綺麗にすることができます。
簡易コーティング剤を使って仕上げるので、仕上がりもピカピカです。

全体について

洗浄後、最後に各パーツを取り付け、ブレーキと変速を調整し、全体のトルクチェックをして完成になります。
ひどい汚れではなかったものの、ところどころサビが出ていた為、確認と合わせてクリーニング行いました。しっかりとしたメンテナンスを行うことで新車のような輝きがとり戻せました。

セミオーバーホール後の車体

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