【自転車の話をしよう】
はじめまして。B-shop OCHIとスペシャライズド高松の代表を務めております、越智です。
ここ数年、バックオフィスの仕事が中心となり、皆さんと直接お話しする機会が減ってしまいました。しかし、それは「店頭に立ちたくない」とか「会社が大きくなって余裕ができた」からではありません。私たちのミッション「自転車って、楽しいね!」を実現するために、地球に優しく、健康で笑顔あふれる社会を目指して、チーム全員がそれぞれの役割を明確にし、私は全体を見守る監督としての役割に専念しています。
ただ、自転車への思いは今も変わらず、むしろ以前よりも熱くなっているかもしれません。そこで、「自転車の話をしよう」と題したコラムを通して、私の自転車に対する思いや考えを少しずつお伝えできればと思っています。不定期更新になりますが、興味のある方はぜひお付き合いください。
【第1話】
今回は、ロードバイクのディスクブレーキについてお話しします。
ロードバイクにディスクブレーキが本格的に登場したのは、2015年にShimanoから最初の専用コンポーネントが発売されたときのことです。私はその性能を早く体感したく、すぐに準備を進めましたが、当時は対応するフレームが限られていました。その中で早く手に入ったのがCannondaleのSynapseだったため、それを選んで組み立てました。
マウンテンバイクではすでにディスクブレーキが標準装備されていたので、ロードバイクでもこの技術が普及するのは時間の問題だと感じていました。実際、マウンテンバイクでVブレーキからディスクブレーキへの移行を経験していたこともあり、個人的には抵抗は全くありませんでした。
しかし当時、多くのお客様やトッププロ、同業者からは否定的な意見が多く、ディスクブレーキの普及は予想以上に時間がかかりました。
それから10年が経ち、2024年現在、ロードバイクのディスクブレーキ化は大きく進展し、ほとんどのメーカーがディスクブレーキを標準装備しています。
とはいえ、サイクリング歴が長い方の中には、リムブレーキのロードバイクに多くの投資をして満足されている方も多く、ディスクブレーキの必要性を感じないという声もあります。また、一部のYouTuberがディスクブレーキに否定的な動画を投稿しているのを見ると、ディスクロードのメリットをしっかり伝える必要があると感じます。
多くの方は「ディスクロード」というと、ブレーキの性能ばかりに目が向きがちです。しかし、ディスクブレーキ化のメリットは制動力やコントロール性だけではありません。実際、それらはごく一部の要素に過ぎません。ディスクブレーキが導入されたことでリム幅が広がり、タイヤも太くなり、さらにホイールハブの軸が太くなったことでフレームの剛性が大幅に向上しました。
次回は、ディスクブレーキ化によるフレームの剛性強化や、リムとタイヤのワイド化がライダーに与えるメリットについて、詳しくお話ししたいと思います。
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