注目の新型ホイール「RAPIDE CLX III」と「RAPIDE SPRINT CLX」の店舗向け試乗会へ参加してまいりました。実際の試乗で感じた詳細なインプレッションをお届けします。
当店スタッフ3人で実際に試乗を行い、3人分の意見をまとめたブログになっております。
漕ぎ出しの軽さから巡航性能、乗り心地まで、両者の特性をお伝えいたします。
モデルチェンジを果たしたRAPIDE CLX IIIは、前作に比べてより軽量になりました。
RAPIDEの最大の特徴である前後異径のリムは今作でも継承されていますが、リムハイトに大きな変更があります。
リアホイールのリムハイトを低くしたことが、大幅な軽量化に貢献していると考えられます。これまでの常識を覆す、リアがフロントよりもリムハイトが低いという異例の設計が、RAPIDE CLX IIIの革新性を象徴しています。
RAPIDE SPRINT CLXはゴールスプリントで回りの選手より一歩先に抜けるために設計
巡行中から、さらに加速してトップスピードへ
加速からトップスピードに到達するまでいかに速くできるかさらに、加速時に必要になるホイール剛性や、軽量化を煮詰めて設計
さらに、リムハイトは空力と重量のバランスを考え最適化
RAPIDE CLX III:異次元の軽快感
「RAPIDE CLX III」の漕ぎ出しは、比較対象は前作の「RAPIDE CLX III」と比べても「別次元」と表現できるほど圧倒的に軽いのが特徴です。ペダルを踏み込んだ瞬間からスムーズに加速していく感覚は、まさに快感の一言です。
軽量ホイール「ALPINIST」に遜色を感じないほどの軽さがありました。
RAPIDE SPRINT CLX:見た目を裏切る軽さとダイレクト感
一方の「RAPIDE SPRINT CLX」も漕ぎ出しは軽快ですが、「RAPIDE CLX III」のような衝撃的な軽さとは少し異なります。しかし、そのリムハイトからは想像もつかないほど軽やかに走り出すため、試乗前には「これがRAPIDE SPRINT CLXだとは分からなかった」という声も聞かれるほどです。踏み込んだ力に即座に反応するダイレクト感は特筆すべき点ですが、その反応の良さゆえに、ライダーの脚力をやや要求する側面もあるかもしれません。
また、高速スプリント時ではとてもいい相棒でした。
50キロ以上の速度域では、バイクがぐんぐん伸びていくような感覚がありました。
ゴールラインを他の選手より速く抜けるため、ホイールと実感しました。
RAPIDE CLX III:軽やかに速度を伸ばす万能型
「RAPIDE CLX III」は巡航性能も優れており、軽いギアでもぐんぐん速度が伸びていく感覚が際立ちます。軽量ホイールの「アルピニスト」に近い軽快さを持ちながら、平坦路でも踏み続けることでスムーズに速度を維持し、加速させることができます。全体的に軽やかな乗り味で、長距離でも疲れにくいのが大きなメリットです。
RAPIDE SPRINT CLX:速度維持に特化した高速巡航モデル
巡航性能において、「RAPIDE SPRINT CLX」は「RAPIDE CLX III」を上回る実力を見せつけます。特に時速40km/hを超えてからの伸びは圧巻で、一度スピードに乗ると「速度が全く落ちない」と感じるほどの安定性を誇ります。その性能を最大限に引き出すには相応の脚力やコンディションが求められますが、高速域での巡航を楽しみたいライダーにとっては、これ以上ない武器となるでしょう。
RAPIDE CLX III:硬さを感じさせない絶妙な乗り心地
「RAPIDE CLX III」は剛性が高いにもかかわらず、路面からの不快な突き上げを感じさせない、非常に洗練された乗り心地を実現しています。その硬さがマイルドに伝わってくるため、まるで「硬くない」と錯覚するほど自然です。優れた振動吸収性により、ロングライドでも快適性を損ないません。
RAPIDE SPRINT CLX:評価が分かれる個性的な剛性感
「RAPIDE SPRINT CLX」の乗り心地は、ライダーによって評価が分かれるポイントです。その独特な剛性感は、一部のライダーには「快適」と感じられる一方、他のライダーには「硬くて脚にくる」と感じられる可能性があります。しなりからの戻りが非常に速く、抜群の反応性を生み出しますが、その硬さが時には疲労に繋がることも考えられます。
共通点: 両ホイールに共通しているのは、従来のホイールにありがちな「硬い円盤を踏んでいるような」無機質な感覚がなく、非常にスムーズで上質な回転性能を提供してくれる点です。
また、地面からの突き上げも少なく、地面の細かい凹凸をしっかり追従していた。
RAPIDE CLX III:リムハイトを忘れさせる安定性
50mmというリムハイトからは信じられないほど、横風の影響を受けにくいのが「RAPIDE CLX III」の強みです。特に巡航速度が上がると、その安定性はさらに増し、横風をほとんど意識することなく走りに集中できます。ただし、低速走行時には、ある程度の風の影響を感じる場面もありました。
RAPIDE SPRINT CLX:高速域で真価を発揮する耐風性能
「RAPIDE SPRINT CLX」は60mmというリムハイトですが、横風に強い設計です。その恩恵を最も感じられるのは、やはり高速で巡航している時です。ダウンヒルといったシビアなコンディションでも安定感は抜群で、一定以上のスピードを維持していれば、横風に煽られる不安は少ないでしょう。
カーボンスポークがもたらす「軽快さ」と「しなやかさ」
試乗中、簡単に進むホイールに驚きましたが、正直なところ、それがカーボンスポークの効果だとは思いもしませんでした。しかし、ホイール開発者の方からお話を伺い、その謎が解けました。
カーボンスポークの採用は、様々な点で効果を発揮していたんです。 私たちが感じた軽快な走行感、快適な乗り味、そして路面からの衝撃を程よく吸収するしなやかさは、まさにカーボンスポークがもたらす恩恵でした。乗車中は意識していなかったものの、その高性能の裏には、革新的な素材の力が大きく影響していたと知り、改めて驚いています。
RAPIDE CLX III:軽さと快適性を両立した、オールラウンドホイール
圧倒的な漕ぎ出しの軽さと、軽快な乗り心地が魅力。「登りも平坦もそつなくこなしたい」「どんな状況でも扱いやすいホイールが欲しい」という方に最適な、バランスの取れた一本です。
RAPIDE SPRINT CLX:高速巡航と鋭い反応性が光る、スペシャリスト向けホイール
一度スピードに乗せると落ちない巡航性能と、優れた剛性が特徴。「平坦路での高速巡航がメイン」「レースでの鋭いアタックに応えてくれるホイールが欲しい」というライダーの期待に応える、特化型のモデルと言えるでしょう。
どちらのホイールも一長一短があり、ライダーの走り方や好みによって最適な選択は異なります。
このインプレッションが、あなたのホイール選びの参考になれば幸いです。
どちらのホイールもとても感動するホイールに仕上がっておりました。
どちらもお試し頂ける試乗会のご準備もございます。
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