RETUL FIT TT事例

  • 公開:2024.01.7
  • 更新:2024.03.28

宮古島トライアスロンに向けてTT FITのご依頼をいただきました。
まずはロードバイク+エアロバーの組み合わせてポジションを調整していきます。

エアロバーをつけることで空気抵抗を減らすフォームを取れるようになるのは分かりやすいメリットがあり、トライアスリートにはマストアイテムとなっています。

長時間に及ぶバイクパートでエアロフォームを保って走り続ける為には身体に合わせた調整がとても重要です。これにより負担がかなり変わってきます。

FITの流れとしては、現在の状況やアスリートが求めることを事前アンケートを元に詳しくヒアリングさせていただき、合わせてバイクに乗っていただきながら現状を確認します。その中で見えてきた課題をご説明しながら改善の方向性をお伝えしてつつ、フィジカルアセスメントを行います。複数の項目をチェックし、柔軟性・可動域・左右左等を確認し、ポジション・アスリート(ライダー)が求めることと、フィジカルアセスメントがFITにおける重要なプロセスですので、気になった点などはその都度細かくお伺いしてチェックしています。

これらを総合し、フォームの自由度を見極めてバイクの調整範囲と照らし合わせながら、3Dモーションセンサーを用いて調整のプロセスへと移ります。

今回のポイントとしてはエアロバーを持って走ると肩周り首周りに負担を感じることがあるという点を解決していきたいというところがありました。

サドルが後ろにある状態でエアロバーを持つと股関節可動域を狭めてしまいペダリングがしづらくなってしまう点があります。エアロバーのアームパッドまで距離も遠くなってしまい、上体も倒れがちになっています。

また、左側ペダルストロークが安定せず軌道が外に開いてしまっていました。足首・膝・股関節の動きを3Dセンサー上で確認しながら、サドルを前に移動。エアロフォームで一番大切なのがペダリングのしやすさを保つことです。

サドル側を調整しつつアームパッドまでの距離も近づけて上体が倒れてしまうことのない位置関係を作ります。アームパッドの位置が定まってきたらエアロバーとの距離感を詰めていきます。

エアロバーで走る時間が長くなるとは言えベースバー(ブラケット、ドロップバー)ポジションでも、バイクコントロールがしやすいリーチをうまく両立する必要が出てきます。ロード+エアロバーでのセッティングではここが一番難しい部分でもあります。今回はサドルが前に出てもブラケット&ドロップまでの距離が遠めということもありステムを短くしてセット。最終もう少しサドルを前に出せればというところもありオフセットの無いシートピラーを用いてサドルポジションを再度調整していきました。

エアロフォームでのペダリングや姿勢保持が楽にしやすくなったとのフィードバックをいただき負担少なく維持しやすいフォームを取りやすいポジションを調整していくことができました。

左膝の開きも股関節可動域に対して余裕のあるポジションに変更することでフォームが変わりペダルストロークも開くことなくスムーズになっていることが後から見るとわかりやすく変化しています。

トライアスロンシーズンを控えた今の時期からレースに向けた準備は皆さん進められているかと思います。故障なくトレーニングに打ち込んでいただけたら幸いです。

ご依頼いただきありがとうございました!宮古島トライアスロンでの快走を応援しております!

おかげさまで1月も沢山のご予約をいただいておりますので、ぜひお早めにご相談ください!

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