【TK’s インプレッション】「前にも、後ろにも、自在に動ける」─S-Works Power EVO with Mirror

  • 公開:2025.07.30
  • 更新:2025.07.30

サドル選びに悩んでいるパフォーマンス志向、パワーアップを望むライダーへ──
S-Works Power EVO with Mirrorは、スペシャライズド史上「最も快適なハイパフォーマンスサドル」と謳われる逸品。果たして本当に、そこまで言えるのか? 乗り込んだ印象と合わせて解説します。

技術の裏付け:快適性は数値で語れる時代へ

このサドルの最大の特徴は、やはりMirrorテクノロジー。フォームではなく、3Dプリントによる精緻な構造が、坐骨・恥骨・軟部組織にかかる圧迫を的確に分散。

・ノーズの圧迫を34.1%軽減
・坐骨部の圧迫を28.8%軽減
・従来のMirrorサドル比でも中央圧迫を18%削減

つまり、パワーを生み出すポジションで身体が「無理していない」。これは長時間のレースでも効く。

実際の使用感:こんなサドル、初めてかもしれない

正直、最初に跨った瞬間は「沈まない」と感じました。でも、それが逆に良い。硬すぎず、柔らかすぎず、荷重が自然に全体へ分散される。

前後にスムーズに動ける:エアロフォームでも恥骨の不快感がほぼゼロ
骨盤角度を変えても局所的な圧迫なし:パワーゾーンに無理なく収まる
座骨の安定範囲が広い:上りやポジションを起こした際も内腿と干渉せず快適
後端の引っかかりが絶妙:ダウンヒルでのサドルコントロールがしやすい

この「どこに座っても、ちゃんと支えてくれる感覚」が、他のサドルではなかなか味わえません。

トライアスリートにも刺さる「有効前後長」

「S-WORKS POWER EVO MIRROR」と「S-WORKS POWER MIRROR」の比較写真
「S-WORKS POWER EVO MIRROR」と「S-WORKS POWER MIRROR」の比較写真

個人的に大きなポイントだと感じたのは、レールの直線部分が長く、前後セッティングの自由度が高いこと。そして実際に座れる有効長も非常に広い。
エアロバーをつけたトライアスロン仕様でも、TTポジションに応じてサドルポジションを絶妙に調整可能。これは正直、「設計時点でトライアスリートを想定していたのでは?」と思えるほど。

実際、私はかなり前乗りにしたくなるが、ハンドルリーチとのバランスで腕荷重が増える。ステムをあと1〜2cm伸ばしたいと初めて思わせられるほど、“前乗り性能”が活きるサドル。

まとめ:このサドルは「試す価値がある」

エアロフォームを多用するライダー、前後にポジションを変え乗るライダー、そしてトライアスリート──
そんな方にこそ、このサドルはまさに「正解のひとつ」になり得ます。

ただ快適なだけではなく、「パフォーマンスを支える設計」が、科学と実戦データの融合で具現化されたサドル。
ぜひ一度、“パワーが出しやすい”とはこういうことかと体感してみてほしい。

(竹谷賢二)


「S-Works Power EVO with Mirror」が気になる方は、ぜひスペシャライズド幕張までお気軽にお問い合わせください。皆様のご来店を心よりお待ちしております!


新製品やイベント情報など発信していきますので、SNSもぜひチェック&フォローお願いします。
◾️公式 Facebook ・・・・スペシャライズド 幕張 Facebook
◾️公式 Instagram・・・・@specialized_makuhari
◾️公式 X・・・・@ss_makuhari
◾️公式 YouTube ・・・・スペシャライズド 幕張


スペシャライズド 幕張
〒261-0021 千葉県千葉市美浜区ひび野1-4-3
TEL:043-307-8840 
営業時間:10〜18時(メンテナンス受付は17時まで) 定休日:水・木曜日(祝日は除く)


  • facebook
  • x(Twitter)
  • copy クリップボードにコピーしました。

記事検索

カテゴリ

関連記事

人気記事