最近「グラベルバイク」という車種を見たり聞いたりする事が増えてきたと感じる方が多いのではないかと思います。
当店でも「グラベルバイク」をご購入いただくお客様がじわじわ増えつつあると実感しております。
そして、Specializedより世界最軽量グラベルバイクとして話題をさらいました「Crux」のアルミフレーム版「Crux DSW」が2024年6月に発表されました。
ちなみにですが、カーボンモデルのCruxも8月にマイナーチェンジ。リアエンドがCrux DSWと同じUDH規格となり、同じタイミングで新型RED XPLRも発表されました。
これを機に今一度「グラベルバイク」を見直しつつ、「Crux DSW」のご紹介をさせていただこうと思います。
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「グラベルバイク」とは舗装路だけでなく砂利道や林道といった未舗装路も走れるような工夫がされたロードバイクの一種となります。
「絶対にこのパーツが使われている」や「フレーム形状がこうなっていないといけない」といった決まり事が無いジャンルでもあります。
道に制約されずに思うがままに、行こうと思えばどこにでも行けるように、自由に自転車に乗る事を楽しめる様に作られているのが「グラベルバイク」という事になるのではないでしょうか。
また、その他のアウトドアアクティビティとの相性の良さが非常に高いのも特徴です。
自転車「だけを」楽しむのではなく、自転車「と一緒に」様々な事を楽しむ事が出来るのが素晴らしいと思います。
今日現在、Specializedからは「Crux(クラックス)」と「Diverge(ディバージュ)」の2モデル、そしてe-Bikeの「Creo 2(クレオツー)」がラインナップされています。
以下でそれぞれのモデルを簡単にご説明いたします。
2022年に現在のCruxへとモデルチェンジが行われ、それまではシクロクロスバイクだったモデルがグラベルバイクへと生まれ変わりました。そして2024年UDH規格を使用した『SRAM RED XPLR』と同時にUDH規格フレームへマイナーチェンジをしました。
最軽量ロードバイクとして名高い「Aethos(エートス)」に携わったピーター・デング氏が手掛けています。
軽量性・走破性・反応性に優れ、Specialized曰くグラベルライドの真髄を楽しめる一台となっています。
2020年に現行のDivergeへとフルモデルチェンジが行われ、どのような路面であっても安心して走れるバイクです。
特にミドルグレードから上のモデルにはステム下に「Future Shock」が搭載されて、Smoother is Faster(滑らかさ=速さ)を体現したかのように走ります。
安定性・操作性・快適性に優れ、人里から離れ気ままな冒険ライドからグラベルレースまで縦横無尽に走り回れる一台となっています。
2022年にはDiverge STRが発表され、前後に「Future Shock」を搭載。よりハードなグラベルでも快適に走行可能。
2023年にモデルチェンジし、グラベルe-Roadへとなりました。
モーターはSL1.2モーターへ変わり、よりパワフルかつ静かになりました。そしてDiverge同様ステム下に「Future Shock」が搭載されています。
アシストを生かしたトラクションコントロールや、登坂グラベルを楽しむことができ、今までにないライディングを楽しめます。
今回はCruxシリーズとして6月に新登場しました「Crux DSW(クラックス ディーエスダブリュー)」をご紹介いたします。
Crux DSWはカーボンCruxの開発から得られた知見を惜しげもなく注ぎ込まれて開発された史上最軽量アルミニウム製フレーム採用のグラベルバイクです。
一般的によく言われているアルミニウム製フレームの特徴を活かしつつ、Specializedが考えるより良いフレームに仕上げる為に特許取得のD’Aluisio Smartweld(ダルージオ・スマートウェルド)製法が活かされています。
その結果ハイスピードのライドも楽しく行えるように、走破性に優れて機敏でレスポンスが良く、バランスの取れたハイパフォーマンスグラベルバイクが誕生しました。
Crux DSWはカーボンモデルを真似しただけではななく、それ以上の魅力があるバイクです。
フレーム重量1,399g(サイズ56、最軽量カラーの場合です。生産により重量誤差がある場合があります。)というのは、今日現在世界中のメーカーから販売されているアルミニウム製フレーム採用のグラベルバイクの中で史上最軽量(メーカー調べ)となります。
フロントフォークにはFact12r Cruxカーボンフォークを採用していますので、フレームだけの話ではなく完成車として考えた場合でも重量増加を抑える事ができます。
完成車のCrux DSW Compで重量9.37kg(生産により重量誤差がある場合があります。)となりまして、他メーカーのカーボン製グラベルバイク並みの軽さです。
グラベルバイクに必要な要素の一つとして、走破性能が挙げられると思います。
そこでCrux DSWには最大で700x47cまたは650b x 2.1インチのタイヤに対応できるタイヤクリアランスが与えられました。
これだけの太いタイヤを履く事が出来る上にタフで軽量なアルミニウム製フレームの組み合わせは、どの様なシチュエーションであっても走っていく為の力になってくれます。
Crux DSWを試乗させていただいた際に、当スタッフはペダルを踏み込んだ瞬間の前に進む軽さはカーボンモデルのCruxにも負けない程に感じました。
また、乗車中にサドルから感じる振動や衝撃はアルミニウム製フレームなのにこんなにマイルドなのかと驚きもしました。
これはやはりD’Aluisio Smartweld(ダルージオ・スマートウェルド)製法によるところが大きいと聞きました。
その他にもカーボンモデルのCruxと同じグラベル重視のジオメトリーで、ゆとりのあるハンドルまでの距離で操作はどんな状況でも自分の思い通りに操作しやすかったです。
ハンドルの高さを乗る方に合わせて調整をするつもりで変えながら試乗してみたのですが、操作感覚に違いを感じられなかったのも操作しやすく感じられた一因だと思います。
Crux DSWの特徴の一つとして、ディレーラーハンガーにUDH(ユニバーサルディレーラーハンガー)を採用しています。
そもそもディレーラーハンガーとは、リアディレーラー(後ろ変速機)とフレームを繋ぐパーツの事で、これのお陰でリアディレーラーが正しい位置に来て変速が正確に行えるわけです。
スポーツバイクで起こりうるトラブルの一つに「走行中に転倒してディレーラーハンガーが曲がってしまった(折れてしまった)」があると思います。
そうなると破損したディレーラーハンガーを交換する必要がありますが、このディレーラーハンガーはその自転車の専用品になっている事が殆どで、自転車を買ったお店でないと手に入らない事がしばしばあります。
UDHの場合はUDHに対応したフレームであれば各社共通で使う事ができるディレーラーハンガーなので、UDHを在庫してあるお店であれば何処ででも手に入ります。
つまり荒れた道を走る可能性の高いグラベルバイクでは転倒などのトラブルがより起こるかもしれないわけですが、そういった時でも対応(修理整備)がしやすくなっています。
さらにUDHを利用し「SRAM RED XPLR」も取り付け可能。ディレーラーハンガーを使用せず、フレームに直接取り付ける為、ディレーラーハンガーが曲がる・折れる心配はなくなります。
今回ご紹介しましたCrux DSWは完成車としてCompグレード(SRAM Apex組み)の設定があり、フレームセットのみでの販売もあります。
完成車の変速スペックはギアはフロントシングルギア(40T)×リアスプロケット12速(11-44T)で、比較的多くの方にマッチするような組み合わせになっていると思います。
もっと冒険的に荒れた道を足を地面につく事なく走り抜きたいと思われるのでしたら、リアディレーラーとチェーンとリアスプロケットをより大きいギア用に入れ替えると良いでしょう。
タイヤは700×38cが標準装備なので、もっと太いタイヤが使いたい方は太いタイヤを、タイヤを細くして走りを軽くするも自由自在です。
フレームセットであれば更に乗る方の希望や好みに合わせてコンポーネント・ホイール・タイヤ・ハンドル・サドル等全てを細かく選んで組み上げられます。
自分が想像する好みの自転車スタイルに限りなく近づける事ができるのがフレームセットから組み上げる際の一番のメリットと言えるでしょう。
¥346,500-(税込)
カラーはグロスバーチ(ホワイト系)とサテンスモーク(グレー系)の2色展開です。
2024年10月11日現在、サテンスモークの52サイズが店頭に在庫がございます。
¥176,000-(税込)
カラーはグロスアンバーグロー(レッド系)とサテンメタリックスプルース(シルバー系)の2色展開です。
2024年10月11日現在グロスアンバーグローの52サイズが店頭に在庫がございます。スタッフバイクとしてサテンメタリックスプルースの56サイズも店頭にございます。
店頭に在庫ございますので、実車を見ていただく事もできます。
是非、Crux DSWで何処へでも思うがままに走っていける楽しさを感じていただきたく思います。
ご来店お待ちしております。