こんにちは。店長の平井です。
先日、ROVALのホイールをご使用いただいておりますお客様より車体の定期メンテナンスをご依頼いただきました。その際にラチェット音が気になったのでお客様に確認。暫くメンテナンスをしていないとの事でしたので、フリーボディ(スターラチェット)の清掃・グリスアップのご依頼もいただきました。
「面」でパワーを伝えるDTスイスの特許「ラチェット システム」
全ての歯が「同時」に嚙み合い「面」でパワーを伝える高精度システムです。面でとらえることで、ひとつひとつの歯にかかる負担は最小限にし、踏み込んだパワーを効率的に駆動力に変えてくれます。
今回、ご依頼いただいたのが「ROVAL RAPIDE CLX」。購入後、スターラチェットEXPを54Tに交換して乗っていただいております。メンテナンスの頻度は人それぞれ、乗る環境や強度によって変わってきますが、私が判断する基準としては空転している時の「音」です。
いつも乗っていると少しずつ変わっていくので気づきにくくなりますが、徐々に音が甲高くなっていきます。グリスが無い方が、かみ合わせがカチッとしていて好みという方もいらっしゃいますが、パーツの状態としては寿命が短くなりますので、しっかりとメンテナンスしましょう。
DT系のフリーボディは外側に引っ張れば外せます。チューブレスレディが増えた昨今は、シーラントをタイヤ内に注入し拡販させる際、ホイールを振った拍子にフリーボディが外れてしまう事例もあります。その際、間違った順番、向きでパーツを組み込んでしまうと破損にもつながりますので、分からない場合はすぐに持ち込みを推奨いたします。
画像でもご紹介しておりますが、ラチェットなど各パーツが黒く汚れているのが分かるかと思います。これは、元々グリスがあったところに汚れが付着している状態です。
これをウエスや綿棒、歯ブラシなどを使用して綺麗にしていきます。
メンテナンス前の音はこんな感じです。↓↓(リンク先からご確認ください)
綺麗になったラチェットなどに専用グリスを塗っていきます。噛み合う面はもちろん、サイドや受けも綺麗にグリスアップしていきます。グリスを塗ったら組付けなおしていきます。
メンテナンス後の音はこちら。メンテナンス前と比べてみてください。↓↓(リンク先からご確認ください)
動画2
ホイールのメンテナンスに関しましては、スポーク調整による振れ取りやフリーハブのグリスアップ、ベアリングの交換など多岐にわたります。経年劣化でスポークが折れてしまうことや、ベアリングのザラつきがでたりすることもあります。レースやイベント直前に破損すると困りますよね。これを事前に防ぐには定期的なメンテナンスは欠かせません。
パーツの補修もちろん、セラミックベアリングへの交換やスターラチェットの歯数変更などのカスタマイズも対応可能です。せっかくメンテナンスするからパーツのアップグレードもおすすめです。
先日、本店でもありますBEACH LINE BICYCLEのブログでもアナウンスいたしましたが、ネットなどで購入いただいた車体の組み立てや修理、メンテナンスも対応していきます。他社ブランドを含めてBBやヘッド周り、組み立て、メンテナンス行っておりますので、お気軽にご相談ください。
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