【最強のトレイルバイク】新型 Levo SL Gen2 最速 インプレッション

  • 公開:2023.11.19
  • 更新:2024.08.30

こんにちは、スタッフの岡﨑です。

本日発表されました新型Levo SL Gen2ですが、既に遊びつくしております。

という事で、ほぼ最速インプレッションを皆様にお届けいたします。

いざトレイルへ

舞台は神奈川県小田原市にあります、『フォレストバイク』で試乗いたしました。

コースは3種類あり、ジャンプコースからフロートレイルまで幅広くあります。フロートレイルと言えど、速度間を間違えると大転倒します。初心者から上級者まで楽しめる、極上のコースで試乗してきました。

トレイルスタート地点まで

Doppio Rider

フォレストバイクの駐車場からトレイルコースの入り口まではもちろん上り坂。序盤からe-MTB恩恵を受けつつ登り始めました。

何も意識することなく普段通りにペダルを漕ぎ始めると、今までとは違うパワーを感じました。それもそのはず、モーターのモデルチェンジによりパワーが大幅に向上しています。

さらに気づいた事があり、モーター音が大幅に減少したおかげで、鳥のさえずりもかなり聞き取りやすくなりました(笑)

そしてLevo SL Gen2の完成車はマレット仕様の為、まさに鬼に金棒とはこのことです。

マレット仕様とは:前後異径ホイールのことで、Levo SL Gen2の場合フロントが29inch、リアが27,5inchとなります。マレット仕様はフロントのサイズが大きい為走破性が高く、リアが小さいことで小回りが利き、更に下りでの重心の安定性が格段に向上します。それぞれのサイズの良いとこ取りが出来る仕様です。逆に登りでは後ろ重心になる為、かなり体力は持っていかれます。

余談ですが、完成車はマレット仕様ですが、リアホイールを入れ替えることで29inchに変更することも可能です。その際はSTUMPJUMPER EVOと同じく、リアピポッドのフリップチップをクルッとひっくり返すことで、ホイールのサイズ変更が可能になります。

フロートレイル

走り出しからすぐバームがあり、下りきるまで低難度から高難度のバームが続きます。

肝心のLevo SL Gen2はまるでペダルバイクのような乗り味。取り回しの軽さは良い意味で異常な程。

新型のモーターはスリムになったことにより、Qファクターが狭く、よりペダルバイクに近い乗り心地を実現しています。

バームでのカッティーズが非常に決まりやすく重心もとりやすい為、キレのある動きがいとも簡単にできます。またコーナリングでの取り回しは、以前に比べさらに軽くなり、上半身の動きを最小限に抑えることが出来ました。

まさか登りだけでなく、下りでも楽な取り回しができるなんて、、。ペダルバイクの意義が、、笑

Photo by Tomoki Murayama

以前まではe-MTBは試走、ペダルバイクは決戦用、このような捉え方をしておりましたが、Levo SL Gen2は、規定にもよりますが全然レース等でも活躍が見込めるでしょう。

前作のLevo SLであれほど感動したのにもかかわらず、今作のLevo SL Gen2は予想のはるか上を行き、夢中で乗りました。

ジャンプコース

このコースは、ジャンプセクションが無数に盛り込まれており、飛び跳ねながら下るのが最高に気持ちいいコースです。

このコースでもLevo SL Gen2は真価を発揮し、SLの名の通り軽やかなジャンプができました。

ここでもQファクターの変更に恩恵を受けました。私は空中でのバイクの取り回しをする際に、クランクを足で挟んだり、ウィップやTable topをする際にはペダルバイクとスタンスの差が少ないので、バイクを足全体を使って違和感なくバイクをコントロールすることができました。

Photo by Tomoki Murayama

またバイク重量も軽くなっているので、バイクを振った後の戻しが前作に比べ非常に楽になりました。

さらにマレット仕様なので、バックサイド側でゲシることも非常に少なく、躊躇なく飛べました。

ゲシるとは:ジャンプをしてバックサイド(着地点の緩やかな傾斜)へ上手く着地が出来ずに、フラットの路面に後輪だけ引っかかっることを言います。

上りのトレイル

Doppio Rider

e-MTBでの上りのトレイルは前作のLevo SLでも申し分なかったのですが、今作のLevo SL Gen2ではMaster Mind TCUが搭載されたことにより、Micro Tuneが使えるためトラクションの調節が簡単にできるようになっています。

Micro Tuneとは:+ボタンを長押しすることで、アシストパワーを10%刻みで調節ができるモードです。

また、モーターのパワーも向上しているので、起伏が激しくなろうとも余裕な立ち回りが可能です。

新しいモーターは前モデルに比べ、トルクが43%、パワーは33%あがっています。

Levo SL Gen1とLevo SL Gen2のぶっちゃけた話

性能や乗り味の違いはどうなのかという所です。

ぶっちゃけLevo SL Gen2は、Levoではありません。というのも性能が大幅に変更され、マレット仕様やSサイジング等を取り入れたことで別の乗り物へと大変身しているからです。

別の名前で別のバイクとして発表しても違和感がないくらい性能が良い意味で変わっています。完全上位互換というような感じですね。

文章で見ても分からない部分も多いと思います。というわけで、既に本日より貸出可能な試乗車が当店に入荷しております。サイズS3となっておりますが、マレット仕様の為思ったよりも取り回しはしやすいです。自分の適正サイズはS2ですが、Levo SL Gen2であればS3でも問題なく操作は可能ですね。

本日から乗れる試乗車に関しては、ご予約も承っておりますので乗りたい方はお問い合わせフォーム、お電話よりご連絡下さい。

海外勢とのライディング

カメラ目線のマットハンター

この日小田原にはスペシャライズドよりプロライダーのMatt Hunter、フォトグラファーのMatty Milesが来日していました。

プロとのライディングはもちろん初めてで、少し緊張、、笑

ゆっくり下るから安心してね!という言葉と共にスタート。ゆっくりと言いつつもコーナーのアウトでのキレはレベルが違います。コーナーが続けば続くほど離され、気づけば下りが終わっていました。笑

英語が話せないながら必死に話し、少しばかり仲良くなりました。

またプロのライディングを目の前で見る事で、自分もスキルが少しは上がったのかな~と思います。

Levo SL Gen2のスペック

最後にLevo SL Gen2の仕様を一挙ご紹介。

前作のLevo SLではSTUMPJUMPER がベースとなり開発が行われましたが、今作のLevo SL Gen2ではSTUMPJUMPER EVOがベースになり、幅広いセッティングが可能になりました。

見た目の変化

当店の試乗車

STUMPJUMPER シリーズ、そして前作のLevo SLでも特徴的だったサイドアームが撤廃されました。サイドアームのルックスが好きな方は多くいらっしゃいましたが、個人的にはスッキリしてとても好印象です。そしてメカニックにも優しくなり、メンテナンスも非常に楽になっております。

またモーターもスリムになり、一見e-MTBとは分からない程になりました。

マレット仕様

Levo SL Gen2より、完成車はマレット仕様でのラインナップに変更になりました。よりダウンヒルが楽に、そして取り回しも非常に楽になりました。

大きなキッカーでのジャンプを決める時でも、腰をより後ろに引きやすくなり動作の邪魔をしません。またチェーンステーを短くできるため、パンプを通過する際にプッシュ動作で加速し、タイトなバームをクイックにこなせます。

STUMPJUMPER EVOと同様、29inchの絶対的な安定性がリアにも欲しい方のために、リアピボットのフリップチップでホイールサイズを選べます。

重量面でも、操作面でも非常に軽くなりました。私も触発されて、マイバイクもマレット仕様に変更を検討しております。

新型モーター SL1.2 モーター

モーターもモデルチェンジしました。新型モーターは前モデルのSL1.1モーターよりもトルクが43%、パワーが33%アップしました。パワーアップにより、あらゆるトレイルでも走れる究極のバイクへと進化しました。

またモーターの外装にハニカム構造を取り入れ、駆動音を最小限に抑えています。

このクラス最高の効率性と、MicroTuneなど独自の省エネ機能により、320Whの内蔵バッテリーは最長5時間の航続可能時間を達成(エコモード時)。ニーズの多い出力帯において、より長い航続可能距離を可能にしました。さらに長い距離を走りたい場合は、160Whのレンジエクステンダーバッテリー(S-Works完成車およびフレームセットに付属、他のモデルは別売り)をボトルケージに取り付けるだけで後続可能距離を50%延ばせます。

距離に計算すると、単純計算で約120㎞となります。勾配や路面、風の抵抗などを踏まえるともう少し距離は短くなりますが、十分すぎるでしょう。

Master Mind TCUを搭載

MasterMind Turbo Control Unit、略してTCUは、ライダー、バイク、モーター、バッテリーの相互作用を制御する、クラス最高の上質なソリューションです。Kenevo SLやVado5.0には以前より搭載されていましたね。

システムハードウエアであるMission Control アプリ、トップチューブの保護された見やすいディスプレイ、そしてライダーはこのTCUを通じて繋がります。MasterMind TCUは無線でアップデートできるので、新機能がオンラインに追加されるたびにバイクが進化していきます。

例えば、MicroTune 機能は、ハンドルバーに取り付けられたリモートコントロールを指先で操作するだけで、グリップを握ったままアシストパワーを即座に10%刻みで調節できます。

MissionControl

Levo SLはMission Control アプリと完全に統合され、自由度の高いカスタマイズ、チューニング、トレイルライド中の診断などを行え、ライドを最大限に楽しめるようにします。アシストパワー、ピークパワー、その他のチューニング機能でモーター特性をカスタマイズし、SL 1.2 モーターの最大出力を引き出すことも可能です。

Smart Controlは、走りたい距離や時間に応じてモーターの出力とバッテリーの使用量を調節できます。Turbo System Lockはシステム全体を無効化して、Levo SLを盗難から守ります。また、モーター、システム、バッテリーの健康状態をいつでも確認できます。

※Mission Control アプリは現在「Specialized アプリ」となっております。
詳細はこちらから(ブランドサイトへ繋がります)

まとめ

今回は本日発表されたLevo SL Gen2のインプレッションでしたが、いかがでしたでしょうか。

最新のモーターに最新のジオメトリ。そしてスペシャライズドが細部までこだわり、最強のトレイルバイクが完成しました。私もたくさんのメーカー、バイクに乗る機会がございますが、正直どの方向から見ても現状ナンバーワンのトレイルバイクでしょう。

正直欲しいというのが事実です。

ちなみに、私のブログの最後には必ず欲しいという文言がありますが、それもそのはず、本当に欲しいと思ったもの、私の心を揺さぶったものを率先してブログに掲載しております。

スタッフ岡﨑のおすすめです。

試乗車、本日より既に乗れる状態にしておりますので、是非ご来店ください。

ご不明な点等はお気軽にご連絡ください!

ではまた~


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