VADO SL vs VADO SL 2:E-BIKEの進化を徹底比較!

  • 公開:2025.06.7
  • 更新:2025.06.8

スペシャライズドの軽量E-BIKEとして高い人気を誇るVADO SLシリーズ。その最新モデルであるVADO SL 2が登場し、先代のVADO SLから大きく進化を遂げました。当店では、VADO SLとVADO SL 2の両方を試乗車としてご用意しておりますので、ぜひ実際に乗り比べて、その違いを体感してください! 今回は、それぞれの特徴を比較しながら、VADO SL 2がどのような点でパワーアップしたのかを詳しく見ていきましょう。


VADO SLとは?

VADO SLは、「軽さ」と「自然なアシスト感」に特化したスペシャライズドのE-BIKEです。一般的なE-BIKEよりも40%ほど軽く、E-BIKEに見えないスタイリッシュなデザインが魅力でした。通勤・通学からフィットネス、サイクリングまで幅広い用途で活躍し、その自然なアシスト感は多くのユーザーから高評価を得ています。


VADO SL 2の登場とコンセプト

2025年に登場したVADO SL 2は、先代のVADO SLの美点を継承しつつ、モーター、バッテリー、快適性、スマート機能など、あらゆる面で進化を遂げています。スペシャライズドは「ただのE-バイクとは呼ばせない」というコンセプトを掲げ、よりパーソナルで、より高性能なE-BIKEを目指しました。


VADO SLとVADO SL 2の主な違いと進化ポイント

1. モーターの進化:よりパワフルに、より静かに

モデルモーターパワートルク
VADO SLSL 1.1240W35Nm
VADO SL 2SL 1.2320W50Nm

VADO SL 2に搭載された新モーター「SL 1.2」は、先代のSL 1.1に比べてパワーが約33%アップしています。これにより、坂道発進や長距離ライドでもより余裕のあるアシストが得られるようになりました。さらに、アシスト音も大幅に静かになり、より自然で上質な走行フィーリングを実現しています。

2. バッテリー容量の向上:航続距離が大幅アップ

モデルバッテリー容量航続可能距離
VADO SL320Wh約135㎞
VADO SL 2520Wh約125㎞

VADO SL 2ではバッテリー容量が320Whから520Whへと大幅に増量されました。アシストパワーの増加に対応するためです。アシストパワーが約1.5倍になっているのに対して航続距離は一割以下の減少で抑えられているのは素晴らしい点です。また車重やライダーの体重によっても後続可能距離は変化します。

3. サスペンション:Future Shockの全モデル標準装備

VADO SL 2では、カーボンの最上位モデルを除いた全モデルに「Future Shock」が標準装備されました。20mmトラベルのサスペンションがハンドル周りの細かな振動や衝撃を吸収し、舗装路から段差、未舗装路まで快適な走りを提供します。VADO SL 2では全てのモデルで快適性が向上しています。VADO SLではFuture Shockが搭載されていないモデルや、Future Shock 1.5が搭載されているモデルは完売してます。

4. ディスプレイと操作系の刷新:視認性と操作性が向上

モデルディスプレイ操作系
VADO SLトップチューブ内蔵ディスプレイハンドルリモート(電源ボタンはディスプレイ)
VADO SL 2ステム上のMastermind H3ディスプレイハンドルリモート(電源ボタンもハンドルリモート)

VADO SL 2では、ステム上に大型の「Mastermind H3ディスプレイ」が配置され、視認性が大幅に向上しました。また、ハンドルリモートでの操作で、電源をつけたり走行中でも安全かつ快適にアシスト出力の調整やモード切替ができるようになりました。VADO SLのトップチューブ内蔵ディスプレイと比較すると、格段に使いやすくなっています。

VADO SL2はハンドルリモートで電源のオンオフが可能

VADO SLはトップチューブのディスプレイで電源のオンオフ

5. デザインと付属装備:より洗練された外観と充実したアクセサリー

VADO SL 2は、ダウンチューブにあった「SPECIALIZED」の文字がなくなり、より上品で大人っぽいデザインになりました。また、VADO SL 2からはカーボンフレームのモデルを除いた全てのモデルでフェンダー、キャリア、キックスタンドが標準で付属するようになり、利便性が向上しています。

6. 重量:バッテリーとFuture Shock搭載による変化

VADO SL 2は、バッテリー容量の増加やFuture Shockの搭載、太めのタイヤの採用などにより、VADO SLと比較して約5kgほど重量が増加しています。(例:Vado SL 4.0フェンダー/ラック/スタンドなし (Mサイズ): 15.5kgに対し、Vado SL2 4.0(Sサイズ): 20.7kg)この重量増は人によっては車載が大変になる可能性がありますが、その分安定感や乗り心地の向上に寄与しています。

7. スマート機能の追加:Apple FindMy対応など

VADO SL 2は、iPhoneなどのiOSデバイスに搭載されている「探す」アプリに対応しました。これにより、バイクの電源がオフになっていても位置情報を確認できるため、盗難対策として非常に有効です。また、メンテナンス時期を通知するリマインダー機能や、専用アプリとの連携による詳細なカスタマイズ機能も充実しています。


どちらを選ぶべきか?

特徴VADO SLVADO SL 2
軽さより軽量VADO SLより重いが、その分安定感向上
初速・軽快感軽快に走る重量増により安定感がある
アシストパワーSL 1.1(240W/35Nm)SL 1.2(320W/50Nm) – 約33%アップ
バッテリー航続距離320Wh520Wh – 大幅向上
乗り心地タイヤが細く、Future Shock非搭載モデルが多いFuture Shock 3.2全モデル標準装備、太めのタイヤ対応
ディスプレイトップチューブ内蔵で表示項目が少ないMastermind H3ディスプレイで視認性・操作性向上
付属アクセサリーEQグレードでなければ無しフェンダー、キャリア、キックスタンド標準装備(一部モデル除く)
スマート機能アプリ連携Apple FindMy対応、メンテナンスリマインダー、アプリ連携

VADO SLがおすすめな人:

  • 可能な限り軽量なE-BIKEを求める人
  • 軽快な走りを重視し、取り回しの良さを優先する人
  • 予算を抑えたい人

VADO SL 2がおすすめな人:

  • よりパワフルなアシストを求める人(特に坂道や長距離走行が多い人)
  • 航続距離の長さを重視する人
  • 快適な乗り心地を求める人(Future Shockの恩恵を受けたい人)
  • 最新のスマート機能(Apple FindMyなど)を活用したい人
  • ディスプレイの視認性や操作性を重視する人
  • フェンダーやキャリアなどのアクセサリーが標準装備されている方が良い人

まとめ

VADO SL 2は、VADO SLの「軽さ」と「自然なアシスト感」というDNAを受け継ぎながら、モーター、バッテリー、快適性、スマート機能など、あらゆる面で大幅な進化を遂げたモデルです。特にアシストパワーと航続距離の向上は、E-BIKEとしての実用性を大きく高めています。

一方で、VADO SLはより軽量で、軽快な乗り味が魅力です。どちらのモデルもそれぞれの魅力がありますが、よりパワフルで快適な走行性能、そして最新のスマート機能を求めるのであれば、VADO SL 2は間違いなく魅力的な選択肢となるでしょう。

ぜひ当店にご来店いただき、VADO SLとVADO SL 2、それぞれの試乗車で実際に乗り比べてみてください。あなたのE-BIKE選びをスタッフがサポートさせていただきます!


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