スペシャライズドのバイクにはFuture Shock(フィーチャーショック)が搭載されているモデルがございます。
Future Shockとは、自転車のハンドルとフレーム(車体)の間に搭載されるサスペンションシステムになります。
このシステムは最大で20mm動くことによって、路面からの振動を吸収します。
ホイールではなく、ステムとハンドルだけが上下に動くのが特徴で、グラベルロードバイクのDiverge(ディバージュ)、e-BikeのCreo(クレオ)にも採用されています。
このサスペンションは振動吸収によるスムーズな走りと、速くて快適なライドを実現します。
今回は、お客様のRoubaix Sports(ルーベスポーツ)のFuture Shock 1.5のショックブーツ(Future Shockを覆うゴム部分)が破れており交換いたしました。
【ブーツの役割】
Future Shockのブーツは、ショックアブソーバーのシリンダー内を行ったり来たりするロッド部分と、そのロッドとシリンダーの接合部にあるオイルシールを保護する役割を果たしています。
そのためブーツが破れると、オイルシールやロッドに砂やホコリが付着しやすくなり、オイル漏れのリスクが高まります。
ブーツはゴム素材なので時間が経つと硬化して少しずつ破れたり、転倒や落車で物が当たって破損する場合がございます。
またトップチューブバックの種類により、Future Shockのブーツにベルトを巻き付けるタイプだと摩擦で破れます。
トップチューブバックを取り付ける際はFuture Shockのブーツにベルトを巻き付けないタイプをご使用ください。
Future Shockを車体から取り外し破れたブーツを取り除きます。
新しいブーツを取り付けいたします。
取付時間は5分~10分程です。
ブーツを交換して車体に取り付けてヘッドベアリングの調整をして交換作業は完了です。
【メンテナンスについて】
快適な乗り心地を維持するために、Future Shockには定期的なグリスアップが必要です。
スペシャライズドでは500時間または1年ごとでのグリスアップメンテナンスを推奨しております。
お気軽にお申し付けください
Future Shockにはいくつかの種類があり、今回の1.5の他に「2.0」「3.2」「3.3」がございます。
これらも作業は可能ですがダンパーカートリッジの分解は不可能なためカートリッジを除く部分の分解・洗浄・グリスアップとなります。
※メンテナンス作業中はFuture Shockを車体から取り外しての作業になります。
詳しくは店頭までお問い合わせください。
▼Future Shockの関連リンクはこちらもご覧ください。