スペシャライズドサドルの最新技術 Mirrorテクノロジーを用いた新たなモデル、S-Works Phenom wirh Mirrorがラインアップされました。
スペシャライズドが快適性と安定性を兼ね備えたMirrorテクノロジーを採用してサドルを発表した、S-Works Power with Mirror。
すでに発売から4年近い月日が過ぎましたが、今も大変人気なサドルです。
これで、Mirrorテクノロジーのサドルは、
S-Works Power with Mirror(奥)
S-Works Romin EVO with Mirror(中央)
S-Works Phenom with Mirror(手前)
と、3モデルとなりました。
サドル幅は各モデル143mmと155mmの、2サイズづつラインアップがあります。
各モデルを比較をしながら、新商品のS-Works Phenom with Mirrorで走った感想をお伝えしたいと思います。
私は、以前のライドスタイルは、ヒルクライムレースやエンデューロ、時にはクリテリウムなどのレースにも参戦していました。
今はロングライドやグラベルを楽しむことがライドの中心となっています。
サドルやシューズなどのタッチポイントになるアイテムにとても興味を持ち、今までにスペシャライズドのサドルは多くのラインアップを使用してきました。
中でもS-Works Romin EVOやS-Works Power Arcをメインに使用していました。
Mirrorサドルが発売されてからは、S-Works Power with Mirror、S-Works Romin EVO with Mirrorと、Mirrorサドルのどちらのモデルも愛用しています。
今回発売された、S-Works Phenom with Mirrorにも注目してきました。
S-Works Power with Mirrorは比較的フラットな形状でペダリング時に、”身体を起こした時に体重がかかりやすい坐骨”での安定感が非常に高く、スムーズなペダリングができるように感じます。
S-Works Romin EVO with Mirrorはウェーブ形状でレールが上がっており、坐骨から”前傾を深くした時に体重がかかりやすい恥骨”にかけてサドルとのコンタクトが安定感を高く感じます。
私はサドル高が高いポジションが好みなので、ロードバイクにはペダリングの下死点で 太腿付根がスッキリとするS-Works Romin EVO with Mirror、グラベルバイクにS-Works Power with Mirrorを取り付けて走っていました。
今回S-Works Phenom with Mirrorを使用して、合計1,200kmほど走りました。
1day300kmライドも走りましたが、ロングライドにはとても最適なサドルに感じました。
座面はフラットに見えますが、平地で巡航しやすい「坐骨がサドルの安定しやすい深い位置」で座っても、太腿付根あたりもスッキリと感じます。
ウェーブ形状のS-Works Romin EVO with Mirrorが座位の安定感が好みだったのですが、S-Works Phenom with Mirrorはフラット形状であっても座位がずれる感触はありませんでした。
上りの時などで、座位を前方に移動させてもノーズのパッドも張りがあるのでストレスも少なく感じました。
また、Mirrorサドル3モデルの形状を比較してみました。
Mirrorサドルの中では全長270mmと1番長いS-Works Phenom with Mirror。
S-Works Romin EVO with Mirrorがウェーブ形状と特徴的。
坐骨を一番安定させやすい”サドルの1番広い箇所”のMirrorパッドの形状も各モデル特徴的。
サドルの裏からシェルの構造を比較すると、坐骨接地面が広いS-Works Power with Mirror。
対して、反りがおきくサドル中央側が低く設定されているS-Works Romin EVO with Mirror。
S-Works Phenom with Mirrorは比較的S-Works Romin EVO with Mirrorに近い構造。
ノーズのMirrorパッドはS-Works Romin EVO with Mirrorが、ソフトで張りの大きなハニカム構造が先の方まで設置。
S-Works Phenom with MirrorのノーズはMirrorパッドの張りがあり、上り坂で座位を前方に移動させてもノーズのパッドがしっかりとサポートし、快適さを保ちます。
重量を実測してみました。どのモデルもサイズ143mmの実測値となります。
S-Works Power with Mirror 193g
S-Works Romin EVO with Mirror 185g
S-Works Phenom with Mirror 222g
今回S-Works Phenom with Mirrorを使用して、平地でも座骨の安定性が高く大腿骨をスムーズに動かせて、勾配の変化によって座位を前方に移動させてもノーズ側のMirrorバッド構造で快適性が高いと感じました。
ロングライドの好きな私には、上りが多く座る位置の変化にも、強い向かい風でエアロポジションをとっても、ストレスの少ない万能なサドルでした。
快適性と安定性を兼ね備えたMirrorサドルですが、モデルによって特徴が違います。
あなたなら、S-Works Power with Mirror、S-Works Romin EVO with Mirror、S-Works Phenom with Mirrorのどのサドルを選びますか?
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