今さら聞けないシリーズ!ディスクブレーキのリヤホイールの外し方

  • 公開:2025.12.16
  • 更新:2025.12.16

スポーツバイクの魅力の一つが、ホイールの着脱が自分で簡単にできること
パンク修理・輪行・車載・クリーニングなど、あらゆる場面で必要になる基本作業ですが、実は「正しいやり方」をしっかり習っていない方も多いんです。

今回は、ディスクブレーキモデルのリヤホイールを フレームを傷付けず・安全に・スムーズに外す方法 を、初心者でも確実にできるように徹底解説します。


リヤホイールの外し方(ディスクブレーキ)

—— 初めてでも失敗しない、4つの手順 ——

① 変速をインナー×トップへ変更する

フロントは「インナー(小さいギア)」、リアは「トップ(小さいギア)」へ。


これにより チェーンのテンションが弱まり、ホイールが抜けやすくなります。


② リアのスルーアクスルを抜く

レバー式はそのまま、六角レンチ式はそのメーカーに合ったサイズのレンチを装着し、リアのスルーアクスルを反時計回りで緩める。

スルーアクスルを緩め、完全に抜いてしう。

固着している場合は無理せず、一度ショップで確認を。


③ リアディレイラーを軽く後ろへ引く

☝ここがポイント
RDを後方に倒すことでチェーンのテンションを逃がし、ホイールが下に抜けるための通路ができる

RDが動きにくい場合は、チェーンにテンションが残っていることが多いので、もう一度①のギア位置を確認。


④ ホイールを外す

タイヤが地面に当たった状態でフレームを上方向に持ち上げると、スプロケットがスムーズにチェーンとRDの間を抜けていく。


フレームのクリアランスがタイトなバイクは、少し車体を揺らすと抜けやすい。


作業中の注意点

—— ディスクブレーキ特有の「やってはいけない」ポイント ——

■ ホイールが外れた状態でブレーキレバーを絶対に握らない

初心者が最もやりがちなミスで、握ってしまうとパッドが閉じてしまいローターが入らなくなることがある。


不安な場合は、ホイールを抜いて各種作業をする際に、ダミーローターを入れておくと安心。

■ディスク ローターには絶対に油が付けない

作業中にチェーンオイルが付着したり、汚れた手で触らない。

ローターを汚してしまうと、制動力に影響したり、異音の原因になってしまいます。


■ ガクコメ

シマノ12Sチェーンは、変速性能を向上し、静かでスムーズな変速ができるように作られてます。そのためプレート角が鋭いく、カット面のエッジが鋭いため、傷が付きやすい印象があります。

「大胆に外す/慎重に外す」という次元ではなく、チェーンがフレームに一瞬触れただけで細かい傷が入ることも・・・そのためチェーンプロテクター未装着のバイクは要注意。

そこでおすすめなのが、ペーパーウエス。

ストレージBOXに“ペーパーウエスを1枚常備”しておくこと。

折りたたんで入れておけばかさばらないし、この1枚で安心してホイールを外すことができます。

もちろん作業後に手の汚れやフレームの汚れも拭けるので一石二鳥!

ぜひ試してくださいね!


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