第4のバルブとなるか?ビギナーからベテランまでおススメ!超快適システム「クリックバルブ」

  • 公開:2025.12.9
  • 更新:2025.12.9

「空気を入れるだけなのに、なぜこんなにも面倒なのか…フレンチバルブのネジの開閉、案外ストレスだよな」と感じたことがあるはずです。

そんな“長年の当たり前”を変える新世代バルブが登場しました。
その名も「クリックバルブ(Clik Valve)」

今回は、ネジ操作いらずの“超快適バルブ”が、果たして本当に「第4のバルブ」となり得るのか?
今回は実際の使用感・メリット・注意点をまとめてご紹介します。



ワンタッチ式の新構造。見た目はシンプルだが、従来の仏式・米式とは全く違う操作感。


■ クリックバルブとは? — 新世代のワンタッチ式バルブ

クリックバルブは“押し込むだけ”の新しいバルブ規格です。

従来のように

  • バルブキャップを外す
  • 先端のネジを緩める
  • ポンプヘッドをねじ込む

といった手順が一切不要。
ポンプヘッドを 「カチッ」と押し込むだけで装着できます。


使用法


通常のポンプのようにロックレバーが無く、押し込むだけでロック。あとはポンピングして指定空気圧まで入れるだけ。また仏式のようにネジの開閉の必要がないため、手袋をしたままでもスムーズに簡単に空気を入れることができます。


■ クリックバルブのメリット

クリックバルブが“革命的”と言われる理由は以下の通りです。

① 操作がとにかく簡単

片手クリックで接続できるため、初心者でも迷わず、力の弱い人でも扱いやすい。

②今使用しているポンプがそのまま使える

専用のヘッドをポンプヘッドに装着すればOK

③ 空気漏れしにくい&安定した気密性

従来の「ネジの締め不足」などによる空気漏れのリスクを大幅に軽減。

④」 空気の流量が従来より多い

空気が一気に入りやすく、ビードが上がりやすいので、チューブレスユーザーにもメリット大。

⑤ バルブの破損が起きにくい

先端の細いネジ部分が無いため、仏式でありがちな“先端を曲げてしまう心配はありません。

⑥バルブ先端の短いものでもしっかりキャッチ

またクリックバルブにコアを交換すると、若干長くなるのでキャッチがしやすい。

ホイールから出ているバルブの長さが短いと、ポンピング中に抜ける時がありますが、その心配がありません。


■導入方法

①米式対応のポンプヘッドにクリックバルブヘッドを装着する

②フレンチバルブコアをクリックバルブに交換する

■ 導入前に確認しておきたいこと

クリックバルブにはメリットが多い一方で、以下の点は要チェックです。

バルブコアが交換可能な仏式チューブが必要

※写真のようにコアの一部がフラットになっているチューブはコアを外し交換することができます。

②一部製品は専用の ポンプヘッド またはアダプターが必要

※ポンプヘッドアダプターを装着すれば問題なし

③まだ普及途中のため、出先にあるポンプが対応していない場合がある

※ポンプヘッドアダプターを携帯すれば問題なし


■ クリックバルブは誰におすすめ?

  • 通勤や普段使いで空気を入れる回数が多く「毎回の空気入れがめんどくさい」という人
  • チューブレスホイールユーザー
  • ネジ式の仏式にストレスを感じている人
  • バルブ破損や空気漏れのトラブルを減らしたい人

■ ガクコメ

100年以上続くバルブシステムは、もはや“完成されたアイテム”だと誰もが思ってたはず。そこに登場した、まったく新しい発想は革新的な構造でありながら、導入コストの安さは群を抜いています。家庭用のフロアポンプ用と携帯ポンプ用に、初回こそヘッドを2つそろえる必要がありますが、バルブコア自体は前後セットで¥1,360-と、気軽に試せる価格帯。

複数台持ちのライダーでも、この価格なら“全車クリックバルブ化”も十分現実的。

そしてチューブレス時代に突入した今、この規格は“第4のバルブ”となる可能性を秘めています。

たかがバルブ、されどバルブ・・・ライド前の欠かせない儀式である「空気を入れる」という動作が、これほど簡単かつ快適になるのは、間違いなく魅力的なアイテムといえるはずです。


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