スペシャライズドの軽量E-BIKEとして高い人気を誇るVADO SLシリーズ。その最新モデルであるVADO SL 2が登場し、先代のVADO SLから大きく進化を遂げました。当店では、VADO SLとVADO SL 2の両方を試乗車としてご用意しておりますので、ぜひ実際に乗り比べて、その違いを体感してください! 今回は、それぞれの特徴を比較しながら、VADO SL 2がどのような点でパワーアップしたのかを詳しく見ていきましょう。
VADO SLは、「軽さ」と「自然なアシスト感」に特化したスペシャライズドのE-BIKEです。一般的なE-BIKEよりも40%ほど軽く、E-BIKEに見えないスタイリッシュなデザインが魅力でした。通勤・通学からフィットネス、サイクリングまで幅広い用途で活躍し、その自然なアシスト感は多くのユーザーから高評価を得ています。
2025年に登場したVADO SL 2は、先代のVADO SLの美点を継承しつつ、モーター、バッテリー、快適性、スマート機能など、あらゆる面で進化を遂げています。スペシャライズドは「ただのE-バイクとは呼ばせない」というコンセプトを掲げ、よりパーソナルで、より高性能なE-BIKEを目指しました。
モデル | モーター | パワー | トルク |
---|---|---|---|
VADO SL | SL 1.1 | 240W | 35Nm |
VADO SL 2 | SL 1.2 | 320W | 50Nm |
VADO SL 2に搭載された新モーター「SL 1.2」は、先代のSL 1.1に比べてパワーが約33%アップしています。これにより、坂道発進や長距離ライドでもより余裕のあるアシストが得られるようになりました。さらに、アシスト音も大幅に静かになり、より自然で上質な走行フィーリングを実現しています。
モデル | バッテリー容量 | 航続可能距離 |
---|---|---|
VADO SL | 320Wh | 約135㎞ |
VADO SL 2 | 520Wh | 約125㎞ |
VADO SL 2ではバッテリー容量が320Whから520Whへと大幅に増量されました。アシストパワーの増加に対応するためです。アシストパワーが約1.5倍になっているのに対して航続距離は一割以下の減少で抑えられているのは素晴らしい点です。また車重やライダーの体重によっても後続可能距離は変化します。
VADO SL 2では、カーボンの最上位モデルを除いた全モデルに「Future Shock」が標準装備されました。20mmトラベルのサスペンションがハンドル周りの細かな振動や衝撃を吸収し、舗装路から段差、未舗装路まで快適な走りを提供します。VADO SL 2では全てのモデルで快適性が向上しています。VADO SLではFuture Shockが搭載されていないモデルや、Future Shock 1.5が搭載されているモデルは完売してます。
モデル | ディスプレイ | 操作系 |
---|---|---|
VADO SL | トップチューブ内蔵ディスプレイ | ハンドルリモート(電源ボタンはディスプレイ) |
VADO SL 2 | ステム上のMastermind H3ディスプレイ | ハンドルリモート(電源ボタンもハンドルリモート) |
VADO SL 2では、ステム上に大型の「Mastermind H3ディスプレイ」が配置され、視認性が大幅に向上しました。また、ハンドルリモートでの操作で、電源をつけたり走行中でも安全かつ快適にアシスト出力の調整やモード切替ができるようになりました。VADO SLのトップチューブ内蔵ディスプレイと比較すると、格段に使いやすくなっています。
VADO SL2はハンドルリモートで電源のオンオフが可能
VADO SLはトップチューブのディスプレイで電源のオンオフ
VADO SL 2は、ダウンチューブにあった「SPECIALIZED」の文字がなくなり、より上品で大人っぽいデザインになりました。また、VADO SL 2からはカーボンフレームのモデルを除いた全てのモデルでフェンダー、キャリア、キックスタンドが標準で付属するようになり、利便性が向上しています。
VADO SL 2は、バッテリー容量の増加やFuture Shockの搭載、太めのタイヤの採用などにより、VADO SLと比較して約5kgほど重量が増加しています。(例:Vado SL 4.0フェンダー/ラック/スタンドなし (Mサイズ): 15.5kgに対し、Vado SL2 4.0(Sサイズ): 20.7kg)この重量増は人によっては車載が大変になる可能性がありますが、その分安定感や乗り心地の向上に寄与しています。
VADO SL 2は、iPhoneなどのiOSデバイスに搭載されている「探す」アプリに対応しました。これにより、バイクの電源がオフになっていても位置情報を確認できるため、盗難対策として非常に有効です。また、メンテナンス時期を通知するリマインダー機能や、専用アプリとの連携による詳細なカスタマイズ機能も充実しています。
特徴 | VADO SL | VADO SL 2 |
---|---|---|
軽さ | より軽量 | VADO SLより重いが、その分安定感向上 |
初速・軽快感 | 軽快に走る | 重量増により安定感がある |
アシストパワー | SL 1.1(240W/35Nm) | SL 1.2(320W/50Nm) – 約33%アップ |
バッテリー航続距離 | 320Wh | 520Wh – 大幅向上 |
乗り心地 | タイヤが細く、Future Shock非搭載モデルが多い | Future Shock 3.2全モデル標準装備、太めのタイヤ対応 |
ディスプレイ | トップチューブ内蔵で表示項目が少ない | Mastermind H3ディスプレイで視認性・操作性向上 |
付属アクセサリー | EQグレードでなければ無し | フェンダー、キャリア、キックスタンド標準装備(一部モデル除く) |
スマート機能 | アプリ連携 | Apple FindMy対応、メンテナンスリマインダー、アプリ連携 |
VADO SL 2は、VADO SLの「軽さ」と「自然なアシスト感」というDNAを受け継ぎながら、モーター、バッテリー、快適性、スマート機能など、あらゆる面で大幅な進化を遂げたモデルです。特にアシストパワーと航続距離の向上は、E-BIKEとしての実用性を大きく高めています。
一方で、VADO SLはより軽量で、軽快な乗り味が魅力です。どちらのモデルもそれぞれの魅力がありますが、よりパワフルで快適な走行性能、そして最新のスマート機能を求めるのであれば、VADO SL 2は間違いなく魅力的な選択肢となるでしょう。
ぜひ当店にご来店いただき、VADO SLとVADO SL 2、それぞれの試乗車で実際に乗り比べてみてください。あなたのE-BIKE選びをスタッフがサポートさせていただきます!
関連記事