ロードバイクの走りを大きく左右する足回り、「ホイール」。
「最近なんだか転がりが重い」
「足を止めたときに失速するのが早い気がする」と感じたことはありませんか?
タイヤの空気圧やチェーンの掃除はこまめにしていても、ホイールの心臓部である「ハブ」のメンテナンスは見落とされがちです。
今回は、愛車の走りを劇的に蘇らせるホイールのオーバーホールについて、近年主流の「シールドベアリング」の特徴を交えながら解説していきます。
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ホイールの中心にある「ハブ」と呼ばれる回転パーツを分解・洗浄し、ベストな状態に再調整する作業のことです。
ハブの内部には、ホイールをスムーズに回転させるための「ベアリング」と、摩耗や浸水を防ぐための「グリス(潤滑油)」が入っています。
走行を重ねるうちにグリスは汚れて劣化し、雨水で流れ出てしまうことも。
これを放置すると、最悪の場合は内部パーツが削れてホイールごと買い替え…という大出費になりかねません。


2枚の面(スターラチェット)が全面で瞬時に噛み合う構造が特徴です。

専用のグリスを必要な分だけ塗布する必要があります。

ひと昔前のホイールは、バラの球(鋼球)を調整しながら組み込む「カップ&コーン式」が主流でしたが、現在の完組ホイールの多くは「シールドベアリング式」を採用しています。
自分のホイールにも使われていることが多い、シールドベアリングの特徴を知っておきましょう。
シールドベアリングは、ベアリングの球とグリスが金属やゴムの「シール(蓋)」で完全に密閉(シールド)されています。
そのため、外からの泥水や砂埃が内部に入りにくく、長期間にわたって高い回転性能を維持できるのが最大のメリットです。

密閉されている構造上、中のグリスが劣化したり、ベアリング自体が摩耗して「ゴリゴリ感」が出てしまった場合、パーツを丸ごと新品に交換するのが基本です。
カップ&コーン式のように「バラして洗浄、グリスアップ」という細かい調整は推奨していません。
※一部のメーカーは専用のグリスを使用してメンテナンス可能なパーツもございます。
「シールドベアリングなら、悪くなったら交換するだけだから自分でもできるのでは?」と思うかもしれません。
しかし、その交換には専用工具が必要です。
シールドベアリングをハブ本体から抜き取ったり、新しいベアリングを真っ直ぐ押し込んだりするには、専用の特殊工具(ベアリングプーラーや圧入機)が必要です。
これを無理にハンマーなどで叩いて入れようとすると、一発でハブを歪ませてホイールを破壊してしまいます。

シールドベアリングはメンテナンスフリーと思われがちですが、決して永久に使えるわけではありません。
定期的にリフレッシュしてあげることで、ホイール本来のポテンシャルを発揮できるようになります。
オーバーホールを終えて戻ってきたホイールでバイクに乗ると、「自分のロードバイクって、こんなに軽かったんだ!」と感動すること間違いなしです。
「最近そういえばホイールのメンテをしていないな」という方は、ぜひ相談してください。
驚くほどヌルヌル回る足回りで、次のライドを最高の体験にしましょう!
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