最近のロードバイク、クロスバイクにはディスクブレーキが標準的に装備されるようになってきました。
スペシャライズドでは一部のキッズバイクを除いてほぼすべてのラインアップにディスクブレーキが採用されています。
マウンテンバイクはかねてよりディスクブレーキ化が進み、今では市民権を得ていますが、ロードバイクやクロスバイクはここ数年で急激に切り替わってきましたので、まだまだ馴染みがない方がいらっしゃるのではないでしょうか?
ここではディスクブレーキの簡単な仕組みと注意点をお伝えいたします。
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ディスクブレーキはホイール側に取り付けられたブレーキローターを、フレーム側に取り付けられたブレーキキャリパーで挟み込むことでブレーキをかける仕組みです。
ブレーキキャリパーの内側にはブレーキローターに向けたピストンが配置されていて、ブレーキレバーを握るとピストンの先端に備えられたブレーキパッドをブレーキローターに押し付けるように働きます。
ディスクブレーキには大きく分けて2種類あります。
ブレーキキャリパーとブレーキレバーをワイヤーでつなぎ、キャリパーピストンを機械的に押し出す方式
機械式は従来のリムブレーキのレバーを流用してそれに適合したキャリパーとで構成します。「ワイヤーで引っ張る」構造が手軽に感じられるかもしれません。
キャリパーとレバーが油圧ホースでつなげられ、ピストンを油圧の力で押し出す方式
油圧式はオートバイや自動車でも広く使われている構造で、より少ない力のレバー操作でもよく効くのが特長です。レバーからキャリパーまでがブレーキフルードで満たされています。
ブレーキローターとブレーキパッドには油分厳禁です。
ブレーキの摩擦力が低下して危険です。
ローターに浮いたサビや「キーキー」音が気になって注油したくなるかもしれませんが、油は差さないでください。
チェーンオイル塗布時の飛散や、車体のワックス掛けの際にも要注意です。
もし油分がついてしまったら、専用のケミカル類での洗浄が必要になります。
おすすめは Muc-Off の Disc Brake Cleaner
パッドとローターに直接吹きかけて油分や汚れを除去します。
チェーンの注油や車体のお手入れの時はローターを Muc-Off の Disc Brake Covers で覆うと油分の付着が防止出来て作業がはかどります。
ブレーキパッド同士の約3mmほどのわずかなすき間をブレーキローターが通過しています。
ぶつけたりしてローターが大きく変形すると、引っかかって車輪が回らなくなります。
その場合、ローターの交換や変形修正が必要になります。
僅かな変形の場合、ローターがパッドに擦れることがあります。
音が気になるようでしたらローターの変形修正で直します。
ブレーキパッド単体 新品 (左) と摩耗したもの (右)
ブレーキパッドが削れて無くなってしまうと、パッドの根本の金属プレートがブレーキローターに干渉してローターを著しく痛めます。
油圧式ではパッドが減ってもレバーの引き代が変わらないので、パッドの減少量は目視で確認するしかありません。
ユーザーの多い SHIMANO の交換推奨パッド残量は厚さ0.5mmです。
ご不安でしたらバイクショップで点検をお受けください。
ブレーキパッドと共にブレーキローターも徐々にすり減っていきます。
ローターの厚み限界はローター側面に記載されていますが、測定にはマイクロゲージが必要です。
長く使われているようでしたらこちらもバイクショップで点検を受けられることをおすすめいたします。
油圧式の場合、レバーからキャリパーまでのブレーキシステムの中に満たされているブレーキフルード(ブレーキオイル)も徐々に劣化します。
メーカー推奨は1年での交換です。
古いブレーキフルードは沸点が下がり、高熱になるブレーキ周りを安定して作動させられなくなり危険です。
レバーのタッチが重くなったり、違和感を感じたら交換(ブリーディング)をお薦めします。
ディスクブレーキ独自の注意点は色々ありますが、何といってもその効きが魅力。
軽いレバー操作でしっかりと効いてくれるブレーキは安全で、ライディングそのものに余裕が生まれますよ。
スペシャライズドの店舗に点検や整備のご相談をなんでもお申し付けください。
いい状態を保って、ハッピーなバイクライフを楽しみましょう!
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