Roval Rapide CL IIIとは?CLX IIIとの違いと Tarmac SL9 S-Level に選ばれた理由

  • 公開:2026.10.10
  • 更新:2026.10.10

Tarmac SL9 S-Level の登場とともに注目を集めているのが、標準装備されるRoval Rapide CL III

最上位モデルであるRapide CLX IIIから新世代Rapideのリム設計を受け継ぎながら、DT Swiss 350 EXPハブやステンレススポークを組み合わせたニューモデルです。重量は前後セットで1,555g

このCL IIIは、新しく登場したTarmac SL9 S-Levelに標準装備されました。

今回は、前世代Rapideから何が変わったのか。そして最上位のCLX IIIと比べて何が違うのか。
Rapide CL IIIの魅力を見ていきます。

フロント51mm, リア48mm この組み合わせが面白い

新型Rapide CL IIIで、まず注目したいのがリムハイト。

フロント51mm / リア48mm

という、リアの方が浅い少し珍しい組み合わせになりました。

エアロホイールというとリアリムを深くするイメージがありますが、今回は逆。

新世代Rapideの開発では、ホイールの空力性能の大部分を担うフロントホイールに注目しました。
フロントは51mmで高い空力性能を確保しながら、リアは48mmとすることで軽量化。
加速性能やハンドリング性能の向上にもつなげています。

空力が欲しいところはしっかりエアロに
軽くできるところは軽くする

単純にリムを深くするのではなく、実際に走ったときの速さを考えた設計です。

前作からリアが60mm → 48mmへ

エアロホイールでありながら、リアリムを60mmから48mmへ変更したのも新型Rapideの特徴です。

一見すると空力性能には不利に思えるかもしれませんが、その狙いは、空力性能だけではありません。
登坂や加速、コーナー立ち上がりまで含めた実走性能を高いレベルでバランスさせること。
レースシーンを含めた総合的な速さを追求した結果たどり着いたのが、この51mm / 48mmという組み合わせです。

Rapide CL IIIはCLX IIIと同じリム設計を採用

そしてCL IIIの大きなポイントがここ。

最上位モデルのRapide CLX IIIもフロント51mm / リア48mm
さらにフロント外幅35mm、リア外幅31.3mm、内幅21mmという主要なリム寸法も共通しています。

つまりCL IIIでも、新世代Rapideの空力性能を作る核となるリム設計をしっかり受け継いでいるということ。

さらに、新型のFlatStopビードフックも採用。

幅広いビードフックによって衝撃を分散し、リム打ちパンクを発生させるのに必要な衝撃に39%多く耐えられる設計です。

速さだけではなく、レースやロングライドでもパフォーマンスを維持し続けるための設計思想がCL IIIにも受け継がれています。

Rapide CL IIIとCLX IIIの違いを比較

もちろん、CLX III とまったく同じではありません。

重量は、
Rapide CL III:1,555g
Rapide CLX III:1,305g

その差は250g です。

250gの差は存在しますが、CL IIIも1,555g とエアロホイールとして十分軽量。
軽さだけではなく、空力性能や実用性まで含めた高いバランスが魅力です。

CL IIIはDT Swiss Competition RaceのステンレススポークとDT Swiss 350 EXPハブを採用。

一方、CLX IIIはRoval by Arrisのコンポジットエアロスポーク、180 EXPインターナル、SINCセラミックベアリングを採用し、さらに軽さと反応性を追求しています。

CL IIIとCLX IIIはどちらを選ぶべき?

イメージとしては次のような違いです。

最高峰の軽さと反応性まで追求したCLX III

新型Rapideの性能を実用性も含めて高いレベルでまとめたCL III

どちらが優れているというよりも、求めるライドスタイルによって選び分けるモデルと言えそうです。

なぜ Tarmac SL9 S-Level に Rapide CL III が選ばれたのか

そして、Rapide CL IIIの立ち位置が最も分かりやすく表れていると感じるのが、
Tarmac SL9 S-Levelへの標準装備です。

S-Level は従来の Pro に代わって登場した新しいグレード。
FACT 10rカーボンフレームにSRAM RED AXS、Roval Rapideコックピット、そしてRapide CL IIIを組み合わせ、完成車重量は約7.1kgに仕上げられています。

一方、S-Works Tarmac SL9は
FACT 12rカーボンフレームにRapide CLX IIIを組み合わせた最上位グレードです。

つまり、
S-Works Tarmac SL9 = FACT 12r × Rapide CLX III
Tarmac SL9 S-Level = FACT 10r × Rapide CL III

という構成です。

ただ、S-Levelは単純にS-Worksからスペックを落としたモデルではありません。

開発思想の根本にあるのは、S-Worksと同じ「Time to Finish」という考え方。

FACT 10rカーボンを採用しながらも、Tarmac SL9本来のエアロ性能や走行性能を色濃く受け継ぎ、より多くのライダーにハイパフォーマンスを届けることを目指したモデルです。

実は、この考え方はRapide CL IIIにもよく似ています。

CL IIIは、CLX IIIと同じ51mm / 48mmの新世代リム設計やFlatStopビードフックを採用しながら、ステンレススポークとDT Swiss 350 EXPを組み合わせることで、優れた空力性能と実用性を高いレベルで両立しています。

だからこそ、
Tarmac SL9 S-Level × Rapide CL III
という組み合わせには大きな納得感があります。

すべてを最上位仕様にするのではなく、速さにつながる本質的な部分をしっかり残す。
その考え方こそが、S-LevelとRapide CL IIIに共通する魅力だと思います。

Rapide CL IIIはこんなライダーにおすすめ

最高峰の軽さと反応性まで求めるならCLX III

しかし、
新型Rapideの空力性能は欲しい
普段のライドでもしっかり使いたい
レースにもそのまま持っていきたい

そんな方にはRapide CL IIIが非常に魅力的な選択肢になるはずです。

フロント51mm / リア48mmの新しいリム設計
FlatStopビードフック
DT Swiss 350 EXP

そして、Tarmac SL9 S-Levelへの標準装備

Rapide CL IIIは、「CLX IIIじゃないRapide」ではありません。

「CL IIIだからちょうどいい」

そんな魅力を持ったホイールです。

新世代Rapideを、ぜひ店頭で

Tarmac はもちろん、現在お乗りのロードバイクのアップグレードとしても注目したいRapide CL III

スペシャライズド江坂ではRapide CL IIIを店頭在庫しております。

51mm / 48mmの前後で異なるリムハイトや、実際のボリューム感など、ぜひ店頭で実物をご覧ください。

「今のバイクをもっと速く、もっと気持ちよく走らせたい」

そんな方はぜひお気軽にご相談ください。


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