Contents

新型Aethosが発表されましたね。
一見すると初代(Gen1)と大きく変わらないようにも見えますが、「完全内装化」や「ジオメトリの刷新」といったポイントが注目を集めています。
中には、
しかし、実際に乗ってみると印象はまったく異なりました。
今回の記事では、
といった観点から、「Aethos2は本当にアリか?」を徹底的に掘り下げていきます。

答えは両方。
Aethos Gen1と同様に、「Break The Rules(ルールを壊す)」という設計思想にブレはありません。
既存の枠にとらわれない発想で、従来の常識や慣習から解き放つ——そんな思想は、今作でもしっかりと引き継がれています。
Aethos 2は、「最高のライドフィールを持つバイクであること」というコンセプトも変わらず。
ただし、Gen1で指摘されていた弱点はしっかりと改善されており、快適性をさらに高めつつ、「走り」にフォーカスした仕上がりになっています。
個人的には全体的により洗練されたバイクに進化した、という印象です。
今回の開発キーワードは 「Flow State Design」。
これはライダーとバイクが一体となり、「ゾーン」に入ったかのような没入感を得られることを目指した設計思想です。
実走データをもとに、スーパーコンピュータが構造解析とカーボンレイアップを同時に最適化。
素材を重ねて剛性を稼ぐのではなく、形そのものを磨き上げることで補強レイヤーを最小限に。結果、軽さとしなやかさ、そして剛性のバランスが見事に整えられています。
2,377ワットで10万回以上という過酷なペダリング試験を耐え抜いたこのフレームは、強さと軽さ、そして美しい走りの質感を高次元で融合させた“完成形”と言えるでしょう。
実際に試乗してみて感じたのは、自分の思ったとおりに進み、曲がるという、まさに“人馬一体”の感覚でした。
Aethos 2が発表された際にTwitter(現X)にて見かけた意見としてはこんな感じでした。
・完全内装によってAethosらしさがなくなるのでは(クラシカルな昔の方がすこ)
・ジオメトリーの変更がどうなのか(スタックが高い)
などの意見を見かけました。

最初の完全内装に関しては確かに内装ってAethosらしいクラシカルさが消えるのでないか、内装ってことはステムとか自由にアセンブルできたのにできないじゃん!!と思いました。
しかし、内装になってみると意外といけるデザインをしている。
内装になることによってスタイリッシュになるので、Aethosの特徴的な部分であるシンプルさは際立つものになっているのではないでしょうか。
それに、ステム関しては一体型でないものでも内装化できるようになっており、自由度は変わらずな印象です。
モダンとクラシックがうまく調和しているデザインであるなと思います。

Aethos2のジオメトリはGen1と比較すると見た目こそあまり変化はないが、大きく変更になっているんです。
ポイントは3つ
1つ目はヘッドアングルとホイールベース
以前のモデルと比較すると0.5度寝た形状になっており、ホイールベースも延長されています。
これによって直進安定性は大きく向上。
2つ目はBBハイト
Gen1と比較すると3㎜下がって低重心化によるコーナリング時の安定性などが向上してます。
3つ目はスタック
サイズにはよりますが最大で15㎜アップしており、多くのライダーがより楽なポジションをとれるように設計しなおされています。
下りやコーナリング時の安定感が増しつつ、スタックが上がってアップライトな姿勢がとりやすく長距離のライドでも疲労が軽減されるような構造になっています。
ジオメトリを変更することで「より走り、より安定し、より快適に」走ることができるバイクになっており、より多くのライダーにフィットするバイクに進化、いや深化したバイクに生まれ変わったといえるでしょう。

実際販売店向けの試乗会に参加した際は、正直なところ大きな期待はしていなかったのが本音でした。
前に所有していたのもあり、心のどこかで「だってAethosだもの、走りはtarmac sL8 に軍配が上がるだろうし、ほしいなんてことはない」なんてことを思っていました。
あれだけAethosをカスタムしておき、散々販売しておきながら何を言っているんだといわれるのは百も承知ですが。。。
Gen1からTARMAC SL8に乗り換えた際に決め手となったのは伸びの良さ。
私のような鈍い人間でもわかるくらいにAethosは加速はいいが、どうしても30㎞/hを超えたあたりからもうひと踏ん張りしておかないと伸びがないというのが気になっていました。
(自分の脚力がないといえばそれまでなんでしょうが、脚力がないなりに機材でなんとかしたいのが人間の欲ってやつなのでご容赦ください。)
それがSL8に乗るとそこの弱点がなくなる。重量は確かにAethosの方が軽いですが、SWにすれば十分に軽いということを考えればやはりtarmac sL8 だよなという風になり、乗り換えたわけです。
ただし、あくまでもSL8はレーシングバイク。
乗り換えて満足はしていたが、私のような凡人にはいささかハードルが高く、そんなガシガシ乗らないしなという思いもありました。

ここで登場したのがAethos2。
いざ試乗してみると、その軽さは健在のまま平坦でも下りでも明らかな伸びを感じました。
大してペダルを回していないのにスピードが落ちない、今までのAethosのように踏ん張らなくても進んでいく感覚が衝撃的であり、「本当にあのAethosか?」といえるくらいの感覚でした。
登りに関しても緩やかな登りであれば登りとも感じないくらいにスルスルとのびやかに走っていきます。
これだよこれ!!と言いたくなるような走りをしてくれるという、走ってて非常に楽しくなるものでした。
また、一体型ハンドルにもかかわらず手に来る振動も少なく、多少の凹凸のある道もなんのそのでした。
Tarmac SL8をチューブレスにして乗っていたのと比較すると、クリンチャーでも劣らずむしろこっちのほうが好きだと感じるくらいに乗り心地のいいバイクでした。

Tarmac sl8のようにシート周りのしなりによって乗り心地を生むのではなく、フレーム全体で振動をいなしてくれる、レーシングバイクではないが走る、自分のペース+αで進んでくれるような感覚が非常に心地よいと感じました。
これがAethosの真骨頂である最高のライドフィーリングというものなのかと思いました。
平坦でものぼりでも下りでも、楽しく安定して走る、伸びもある、これこそオールラウンドバイクであると感じました。
試乗会から帰ってくる頃には「これほしい!!ポジティブな意味でこれに乗らないといけない気がする、オーダーしたらいつぐらいに来るのか。」というので頭がいっぱいに(笑)
というわけで、フレーム剛性や快適性を高めながら、果たしてその重量はどうなったのか?
次回はAethos2の実測重量とその工夫について、詳しく見ていきたいと思います。
ちなみにですが、そんなAethos2の試乗車をご用意しております。
Expertグレードでサイズは52サイズがございますので、気になる方は是非お問い合わせください。
◾️公式 Instagram・・・・@specialized_atugi
◾️公式 Facebook ・・・・スペシャライズド厚木
Store Informationスペシャライズド 厚木
〒243-0018 神奈川県厚木市中町3-13-5 1F
TEL :046-294-5855
MAIL:atsugi@specialized-store.jp
平日 11:00〜19:00 土日祝 10:00〜19:00
定休日:火曜日・水曜日
アクセス 電車:「小田急線 本厚木駅」より徒歩約7分(あつぎ大通り直進、右手に店舗)
バス:「市役所入り口(厚木市)バス停」店舗の目の前
お車:「圏央厚木IC」より車で17分、(近隣コインパーキングをご利用ください)