ダウンヒルシリーズ 吉野ヶ里 レースレポート

  • 公開:2024.11.21
  • 更新:2024.11.21

こんにちはスタッフ岡崎です。先日開催された『ダウンヒルシリーズ トレイルアドベンチャー・吉野ヶ里』に出場・出店してきました。

予選・決勝ともに出走したので、レースの様子と反省を。

ダウンヒルシリーズとは

まずダウンヒルシリーズについてですが、知らない方のために簡単に紹介します。

MTBを使った下り系競技であるダウンヒル。多くの場合、スキー場などに用意されたコースを使い、山頂付近にあるスタート台から山麓のゴールを目指して駆け下りる個人タイムトライアルです。1分を切るようなショートコースから、5分を超えるロングコースまで、現在のところコース長による規定は設けていません。コース、参加人数、クラスによって1分〜30秒間隔で一人ずつスタートします。

2022シーズンよりJCF公認レースとなりましたので、JCF登録をしている競技者には年間ポイントランキングを導入、逆に今までと変わらず未登録のままでも参加できます。年間を通じて集計されたポイントによってDHSナショナルチャンピオンを決定します。

ダウンヒルシリーズ公式サイトより引用。

予選

久々のMTBライドということもあり、試走から緊張していました。前日よりコース難易度が高いと聞いていましたが、スタート直後にトラップがあるとは予想もしていませんでした。

1本目は体慣らし程度にゆっくり行き、コースをしっかりと把握することを目的としていましたが、ある程度スピードが必要なセクションもあり、ぐだぐだで1本目が終了。

コースレイアウトは主にバームとキャンバーで構成されており、課題としては一番苦手なキャンバーの克服でした。

合計6本試走しましたが、ショートカットを含むラインが多く、迷子状態。最後の試走では特に集中してラインを固めるつもりでしたが、結果は微妙な走りでした。

定まらないラインを抱え、いざ予選へ。

序盤から気持ちのいいプッシュができ、最高のラインを抜けた直後、まさかのノーマークだった谷底のショートカットライン(試走ではノーミス)でフロントが滑り、落下&壁に激突。序盤が気持ち良かったため、谷底への侵入スピードが試走時より速かったのが原因かもしれません。

その後の難所であるキャンバーもズタボロで、結果は予選に出ていた21人中16位。悔しい。

ダウンヒルシリーズでは”予選落ち”がなく、決勝時の出走順を決める予選の為、結果オーライですが悔しいものは悔しい。決勝に向けてエリートライダー(トップカテゴリーのライダー)の映像をしっかり見て就寝しました。


決勝

午後から雨予報ということもあり、より気合を入れて試走へ。

まず1本目はエリートライダーの映像で見つけたショートカットラインを練習するべく、ゆっくりと走りました。

映像で見つけたショートカットは左右の動きが無くキャンバーへの侵入できる為、侵入スピードがかなり上がります。キャンバーの中にもいくつかラインがあり、行きたい方向に進めずキャンバー嫌いの私はかなり苦戦しました。

また予選で転けた谷底ショートカットは転けた映像が脳裏によぎり、嫌なイメージがついたので通常のラインを選択。私は嫌なイメージを抱えるとミスに繋がりやすく、転けた方がタイムロスに繋がると判断し、通常ラインで速く走ることに集中して試走をしました。

ちなみに試走では最後までキャンバーが上手く走れず、決勝でも定まらないラインを抱えながらスタートラインに立ちました。

決勝では予報通り雨が降ってきました。徐々に雨足が強くなる中、スタート。

雨のおかげでいつもより集中できたことから、予選時、試走時よりも調子が良く、キャンバーも止まらずにクリア!

ペダリング区間に入り、最後のセクションへ、、、と思いきや、木製の橋でリアタイヤがスリップ。運よく橋のサイドに貼り付けてある板にリアが当たり、落車を回避。

最後は安堵したためか、ジャンプしてしまいました。

ゴール時の暫定は3位。気持ちよく走れたのでOKです。ちなみに昨日のタイムから-8秒。悪くない結果でした。

雨の影響はなかったものの、キャンバー区間をクリアしたと言いましたが、元が遅いので3〜4秒は縮めれたかなと思います。練習必須ですね。

結果はオープンクラス6位。全体18位でした。私がゴールしたあたりから雨足がさらに強まり、スリップ祭りとなり、全体18位というのは運で獲得したものとなります。しかしこのような機会でないとこの順位はいただけないので、素直に喜びました笑


反省と課題

そもそもMTBにちゃんと乗るのが約3〜4ヶ月ぶり(梅雨明け以来)だったので、感覚が戻るのに時間を要しました。継続して乗ることが一番上達に繋がることを実感しました。

また集中力は良かったものの、試走時に手を抜きすぎた(怪我しないように)ことで、予選・決勝で変な挙動になっていました。次回は試走時に1度は8〜9割の力で走り、本番は120%で攻め倒すようにしようと思います。

大きな課題としてはキャンバーの克服と抜重です。キャンバーの克服はもちろんなのですが、抜重ができていないことで減速している場面が多くありました。

今まで何度かレースに出場していましたが、基本はトレイルを気持ちよく走ることを目的にMTBに乗っています。そして自分の中の言い訳として『レーサーじゃないから』や『基本はトレイルしか走らないし』など、正直格好悪い考えを持っていました。

しかし今回のダウンヒルシリーズでは、様々なライダーとのコミュニケーションと多くの試走をしたことで、自身の実力とダウンヒルレースの楽しさをより知れたと思います。

こんなに面白くて迫力のあるスポーツに出会えたことに感謝です。観戦だけでもめちゃめちゃ面白いので、レースに出ない方でもぜひ行ってみてください。

また九州で開催される際にはできるだけ私も出場しますので、会場でのメカニックについてやエントリーについてなど、お気軽にご相談ください。

今回開催していただいたトレイルアドベンチャー吉野ヶ里の皆様、ダウンヒルシリーズ運営の皆様、そして出場と出店に行かせてくださったスペシャライズド熊本のスタッフの皆様、感謝申し上げます。

お疲れ様でした!

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